「ふざけんなこれで出勤やぞ」 一夜で愛車が“激変”、目を疑う光景…自然の脅威に「逆にレア感出て良いかも」
愛車が火山灰まみれで、「最悪の目覚めです」。衝撃の光景に驚きが広がった。引き続き警戒が続く、鹿児島・桜島の噴火。帰宅途中の夜に、降灰と雨風に見舞われ、翌朝はやむを得ずそのまま出勤せざるを得なかったという。マツダのSUV車が全面コーティングされたようにも見えることで、「すんごいなこれは…」「大変だろうけど…カッコいい」など、ネットは驚愕。当事者の男性ドライバーに詳細を聞いた。

一時は緊迫 「今回はやむなくの対応でした」
愛車が火山灰まみれで、「最悪の目覚めです」。衝撃の光景に驚きが広がった。引き続き警戒が続く、鹿児島・桜島の噴火。帰宅途中の夜に、降灰と雨風に見舞われ、翌朝はやむを得ずそのまま出勤せざるを得なかったという。マツダのSUV車が全面コーティングされたようにも見えることで、「すんごいなこれは…」「大変だろうけど…カッコいい」など、ネットは驚愕。当事者の男性ドライバーに詳細を聞いた。
「おはようございます
最悪の目覚めです
桜島ふざけんなこれで出勤やぞ」
マツダのMX-30が、グレーの細かな灰の粒で覆われている。フロントガラスは拭いてあるが、まるで古代の化石のような姿に一変してしまった。
SNSの投稿者は、桜島を望む鹿児島・垂水市に住む30代のタマン(@_taman_9)さん。桜島に敬意を持っており、SNSだからこそ、あえて愚痴っぽい言葉で投稿した。
5月24日の夜、霧島市から自宅に帰宅途中の出来事だったという。「国道220号、牛根大橋の手前を走行中に、灰混じりの雨と横殴りの風とともに、いきなり泥だんごを投げつけられたように、フロントガラスの視界が全面黒くなり、非常に恐怖を感じました」。安全確保のため、すかさず路肩に停車。「泥まみれになった視界を確保をするため、常備してあったペットボトルの水を流しワイパーとウォッシャーを作動させました。フロントガラスに細かい傷が入っていますが、今回はやむなくの対応でした」。降灰の直後は、車内からの視界は非常に悪く、「街灯がギリギリ判別できるくらい」だったとのことだ。
なんとか無事に帰宅できたが、「ヘッドライトも灰で覆われていて暗かったです。車を降りてみてみると、写真の通りの状態になっていました。でも、自宅付近は全く灰が降っておらず拍子抜けです」。一時は緊迫した当時を振り返る。
灰だらけのまま翌朝、出勤せざるを得なかったのには理由がある。「すぐにでも洗車したかったのですが、早朝は空いている施設がなく、諦めて通常通りエンジンをかけて出勤しました。フロントガラスの視界だけは確保されていたので運転の支障はありませんでした。カバーは持っておりますが、降灰が明らかと判断できる場合はかけますが、正直なところ手間なため普段はかけていません。風で飛ばしてしまう方が早いです(笑)」。地域住民とは言え、想定外の降灰だった。
自然の脅威をまざまざと感じながらも、タマンさんは「ナンバープレート隠す必要ないくらい 灰でカバーされてんな笑」「マシーングレーメタリックがボルケニックアッシュ(火山灰)グレーにオールペイントされたよ なんと無料で施工です」などと投稿。その後は愛車を洗車してピカピカにしており、悲劇をユーモアに変え、自然現象のリアルを伝えている。
投稿は1.6万件以上のいいね、2200件以上のリポストを集めており、「御影石で作られたのかと一緒思った」「こんな柄の車ないから、逆にレア感出て良いかも」「逆にこの色合いの車…欲しいかも」「この石像、本物そっくりですね」「新車開発のラッピングかと思った」「新車のモデルかと思ってしまいました」「失礼ながら、これはこれでカッコいい」「これは辛いですね。自然現象なんでどうしようもないですけど」「これは酷い…」など、驚嘆の声が続々寄せられている。
桜島の周りに住むことについて、どう感じているのか。「噴火は確かに多いと感じておりますが、『桜島元気だなぁ』と思うくらいです。1年くらい住めば慣れてしまいます。降灰対策として、一軒家はガレージや屋根付き駐車場が多いですね。ただし私の家は賃貸なので青空駐車場です……。コンタクトレンズを入れているのですが、灰が舞っていると、目に入った場合ゴロゴロしたり刺すような痛みがあるのでメガネは常に持ち歩いています」と、生活のコツを教えてくれた。
鹿児島のよさはたくさんあるといい、「そんな厄介者の桜島ですが、鹿児島の魅力としては温泉が豊富であったり黒豚・黒牛などのグルメがとてもおいしいので、いろんな観光客に来てほしいですね。温泉は好きなので、桜島の面倒事はしょうがないかなと考えております」と話している。
