俳優・今田美桜が主人公・のぶを、北村匠海が柳井嵩を演じるNHK連続テレビ小説『あんぱん』（月～土曜午前8時）。第9週では、寛（竹野内豊）が亡くなったり、朝田パンに軍に納める乾パンの注文が入る展開などが描かれた。6月2日放送の第10週の第46回はどんな展開になるのか。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　NHKによると、草吉（阿部サダヲ）は陸軍に無事乾パンを納めて、朝田家から去っていった。釜次（吉田鋼太郎）から草吉が乾パン作りを拒んでいた理由を聞いて、のぶは言葉を失う。無理強いしてしまったことを悔いるのぶに、釜次はのぶのせいで出ていったのではないと言って聞かせる。そんな中、草吉が残していった乾パンのレシピを見つけた羽多子（江口のりこ）は、娘たちと共に乾パンを焼き続けようと奮起する。

　草吉が乾パンのレシピを残していたことに草吉の優しさを感じる。第10週も人の優しさがしみる1週間となる気がする。そんな人の優しさも何もかも破壊してしまうのが戦争。のぶと周りの人たちが今後も描かれるであろう戦争にどういう形で直面していくのか。視聴者の心がどう揺さぶられるのか注目したい。

　作品は、漫画家・やなせたかしさんと妻・暢さんをモデルに、苦難に面しても夢を忘れず荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでの愛と勇気の物語。