歌手の小林幸子が26日、エンディング主題歌を務める映画『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』完成披露舞台あいさつにサプライズ登場。声優の長縄まりあ、田村睦心、桑原由気、石原立也監督の前で初の生歌を披露した。

　映画『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』は、クール教信者原作のひょんなことから小林さんちのメイドとして働くことになったドラゴンの少女トールと人間たちの異種間コミュニケーション・ハートフルホームコメディーで、テレビアニメ第1期『小林さんちのメイドラゴン』、2021年の第2期『小林さんちのメイドラゴンS』に続く、完全新作映画。劇場版では、小林さんのもとに集まってきたドラゴンのひとり、幼いカンナの前に本当の父親が現れ、感動の家族の物語がつづられている。

　イベントでは、エンディング主題歌「僕たちの日々」を歌う小林がサプライズ登場し、ドラゴン軍勢のリーダー・フェリキタス役を務めることが発表された。小林は「こんな素晴らしいメンバーに囲まれて声優ですよ！　ドラゴンはやったことないですから、監督に『ドラゴンってどんなふうに演じればいいんですか？』と聞いたんですが、『幸子さん、ラスボスでお願いします』と。もっと意味が分からなくなりました」と監督とのやりとりを紹介し、笑いを誘う。さらに、今年で芸歴61年であることにも触れつつ「ありとあらゆるお仕事をさせていただきましたが、ドラゴンは初めてです」と笑った。

　また、今回が人前で歌うのが初めてだというエンディング主題歌「僕たちの日々」を生歌で披露すると、最前列で見ていた声優陣3人は涙。小林は「楽曲の力が本当に素晴らしい」と謙遜したが、長縄は「聞いてていろんなことが通り過ぎて…。泣いてしまったらこの後何もしゃべれないと、一生懸命堪えています！」と言いつつも、涙を見せていた。