郷ひろみ、若さの秘訣は睡眠と食事 飲酒は「十数年前にやめました」 70歳記念で武道館公演が決定

歌手の郷ひろみが24日、埼玉・越谷市のサンシティホール大ホールで全国ツアー『Hiromi Go Concert Tour 2025 “70 YEARS a GO!”』をスタートした。10月8日の宮城公演まで36公演(約8万人動員予定)の皮切りにふさわしく、約2時間で全22曲を歌い上げた。そして、70歳の誕生日の同18日と19日に、東京・日本武道館公演を開催すると発表。70歳にちなみ、2日間で計70曲を披露するプランを明かした。

全国ツアーをスタートした郷ひろみ【写真:大平晋也】
全国ツアーをスタートした郷ひろみ【写真:大平晋也】

全国ツアー36公演、埼玉・越谷市でスタート

 歌手の郷ひろみが24日、埼玉・越谷市のサンシティホール大ホールで全国ツアー『Hiromi Go Concert Tour 2025 “70 YEARS a GO!”』をスタートした。10月8日の宮城公演まで36公演(約8万人動員予定)の皮切りにふさわしく、約2時間で全22曲を歌い上げた。そして、70歳の誕生日の同18日と19日に、東京・日本武道館公演を開催すると発表。70歳にちなみ、2日間で計70曲を披露するプランを明かした。(取材・文=柳田通斉)

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 定刻の午後3時。郷はキラキラに輝く紫のスーツで登場した。銀色の靴にスーツにビッシリと付けられた銀のラメ。会場を埋めた約1600人のファンがどよめく中、郷はフリフリのアイドル衣装を着たダンサー4人をバックに111枚目シングル『最強無敵のDong Dong Dong !』(今月28日リリース)を歌い、踊った。

 同曲は郷の真骨頂を感じさせるようなアップテンポなダンスチューンで、振り付けは、FRUITS ZIPPERの『わたしの一番かわいいところ』やCUTIE STREETの『かわいいだけじゃだめですか?』などを手掛けてきた元PASSPO☆の槙田紗子氏が担当。この日は槙田氏自身もダンサーとして、郷を盛り上げた。

 振りの特徴は、パラパラの要素も入れた腕を左右に動かす“ドンドン・ダンス”と両手で作るハートマーク。開演前、取材に応じた郷は実感を込めて言った。

「これ、振りが速いんですよ。分かんなくなっちゃうくらい。でも、練習をして体に染み込ませました」

 その他、『ハリウッド・スキャンダル』『よろしく哀愁』『言えないよ』『お嫁サンバ』『2億4千万の瞳』『男の子女の子』など、往年のヒット曲などを歌った郷は、同ツアーのテーマを「復刻と進化」にしていることを明かした。

「昔の曲をやってみて、昔を感じるけども『進化して前に進んでいるよね』と思ってもらえるショーにしています」

 そして、70歳の誕生日とその翌日に日本武道館公演が決まったことを喜んだ。

「先ほど、決まりました。全国ツアーで頭がいっぱいでしたけど、ツアーとは別のショーと考えています。70歳なんで、70曲歌うのかな。1日目35曲、2日目35曲で(笑)。僕を応援してきてくれた人たちと心から楽しみたいと思います」

 ただ、デビュー50周年記念で22年12月26日に開催した日本武道館公演では、3時間で全50曲を披露。それにちなみ、記者から「70周年なら1日70曲では」と突っ込まれると、「それは不可能じゃないですか。途中、寝る人もいると思います。僕は寝ないですけど」と切り返し、取材陣の笑いを誘った。

 さらに、日本武道館公演の最年長アーティストが、80歳のエリック・クラプトンだと知らされると、「クラプトンと並び称されるだけで光栄ですが、続けられる体力はあればいつまでも続けていきたいですね」と返答。70歳を前にして歌って踊れる自体で異次元だが、若さを維持できる秘けつを聞かれると、少し考えて「質の高い睡眠です」と答えた。

「昨日も(午後)9時前には休んでいました。『明日は大切な日だ』と思った時は、早時間に休んで7、8時間の睡眠を取ることが声を守ることにつながるなと思っています。あとは遅い時間の食事はしないんです。昨日は7時半にゲネプロが終わって、食事をせずに休みました。もう、お水だけでいいですよ」

週3日のトレーニングに励んでいる【写真:大平晋也】
週3日のトレーニングに励んでいる【写真:大平晋也】

「黄金の60代」に続き「プラチナな70」

 週3日のトレーニングで遅くても午後8時までには食事を終え、約4時間を空けて就寝する。かつて「自分が郷ひろみでいる限り続ける」と話した長年のスタイルで、飲酒は「十数年前にやめました」と明言。だからこそ、体形と体力の維持ができている。

 そして、十分な睡眠を取った後に起床すると、「朝からテンションが高い」という。

「だから、『休みたい』とか『家でゴロっとしたい』というのがないんです。名前も郷ひろみなんですけど、ずっと、『GO、GO、GO』なんですよ。よくつけた名前ですよね。今ならなんですけど(笑)」

 16歳でデビューして53年。近づく70歳が長寿の「古希」と称されることについても「それには縛られません。あくまで目安で通過点です」と言い、「僕は若い人の目からうろこが落ちる話を聞き逃しませんし、取り入れていきます」と学ぶ姿勢を強調。そして、「黄金の60代」と言ってきた自身を振り返り、「次はプラチナです。プラチナな70代。80代はダイヤモンドで」と“不老の郷ひろみ”をアピールした。

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