“病気のデパート”ブラザー・コーン「当時は余命3~5年くらいだった」 乳がんが発覚したワケ
歌手でタレントのブラザー・コーンが24日、東京・六本木で自著『WON’T BE LONG バブルと泳いだ人生』の発売記念会見を実施した。同著や自身の体調などについて語った。

2023年に男性乳がんと診断され、乳房切除術や抗がん剤治療を経て、活動復帰
歌手でタレントのブラザー・コーンが24日、東京・六本木で自著『WON’T BE LONG バブルと泳いだ人生』の発売記念会見を実施した。同著や自身の体調などについて語った。
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かつて『WON‘T BE LONG』(1990年)のミリオンヒットで一世を風靡(ふうび)し、“六本木の父”とも称されるブラザー・コーン。半生を描いた同自伝は、バブル期のディスコ・クラブ、札束が舞う六本木の夜、ネオン街で出会ったとんねるずやRIKACO、矢沢永吉など、ともに時代を歩んだ芸能人とのエピソードも盛りだくさん。
現在69歳のブラザー・コーンは、2023年に男性乳がんと診断され、乳房切除術や抗がん剤治療を経て、活動復帰した。同著について「いろんな病気したり、いろんなことがあったり波乱万丈で、いろんな経験をしてきたので、前から終活の一環で何か残したいという思いがあった」と胸中を明かし、「コンプライアンスでいろいろカットした部分もあるんですけど、いい本に仕上がっているのではないかな」と手応えを口に。「暴露本ではない。“自爆本”と呼んでるんですけど、自分が今までしてきたもの、やっちゃったもの、病気したこととか、すべてを終活の1冊として残せたらいいな、というのはありました。こういうジジイが本を出してもいいのかな」とほほ笑んだ。
“病気のデパート”と自称することに触れて「(自ら)“病気のデパート”と言うことで、自分ではウケをとったつもり(笑)。本当にいろんな病気をしている。もともとは盲腸とかヘルニアから始まって、数え切れないくらいの病気をした。一番大きかったのは腎臓移植。妻から腎臓をもらって移植した。当時は余命3、4、5年くらいだった」と回顧。
乳がんが発覚した当時にも言及。「『体に気をつけないといけない』と言っても、がんとかなると、歳をとると何の痛みもかゆみもない。調べてみると何かしら悪いところがあると知り、背中の脂肪の塊のしこりから始まって、それで気がついた。何かが知らせてくれた。で、(病院に)行ったらステージ2の乳がんだった。前立腺がんとかいろいろやっているんですけど、今回は『ちょっとヤベーな』と思った。リンパに溜まって、転移する前だった。そのときは『ツイてるな』、『もってるな』と思った。一度も『死ぬかもしれない』と思ったことないけど、『今回だけは、歳的にちょっとヤバいんじゃないか』と思った」と率直に振り返った。
さらに「健康に気を遣うというのは、自分で思っていても、どうしても飲まないといけなかったり、どうしても不摂生しないといけなかったり、明日朝方まで仕事しないといけないというのが、こういう業界(芸能界)では当たり前にある。『無理しないでよ』という言葉は、右耳から左耳に通り抜けちゃうくらい、あまり感じてなかったかもしれないですね」と反省。
続けて「今は筋肉も落ちちゃっている。抗がん剤は去年の12月にやめたんですけど、やめるとドンと痩せちゃうらしいんですよ。今はその時期。『大丈夫、大丈夫』、『無理しないでね』と言われるんですけど、その言葉も聞き飽きちゃって。『大丈夫だから』、『がんばってるから』みたいな感じで言い返すことになっちゃう。まぁ、薬もいっぱい飲んでますし、月に1回の検査も受けているので、大丈夫です。ご安心ください」と自身の体調に太鼓判を押した。
