「最低の民度」「神様への冒涜」京都の神社に大量のゴミ…注意書きもお構いなしの惨状に清掃ボランティア怒り

千本鳥居で有名な京都の伏見稲荷大社で、近年、外国人観光客によるゴミの放置の問題が深刻化している。ネット上では、境内のトイレに大量のごみが放置された写真がたびたび拡散、物議を呼んでいる。ボランティアで伏見稲荷大社のゴミ拾いしている投稿者のあと(@atoreiyu200001)さんに、詳しい話を聞いた。

トイレの洗面台を埋め尽くすほどの大量のゴミ【写真:あと(@atoreiyu200001)さん提供】
トイレの洗面台を埋め尽くすほどの大量のゴミ【写真:あと(@atoreiyu200001)さん提供】

すぐ近くにゴミ箱があるにもかかわらず、わざとトイレの中に放置していく行為が横行

 千本鳥居で有名な京都の伏見稲荷大社で、近年、外国人観光客によるゴミの放置の問題が深刻化している。ネット上では、境内のトイレに大量のごみが放置された写真がたびたび拡散、物議を呼んでいる。ボランティアで伏見稲荷大社のゴミ拾いしている投稿者のあと(@atoreiyu200001)さんに、詳しい話を聞いた。

「伏見稲荷のゴミ拾い初めてから暫く経つけど

今回は…

過去最高のゴミの量と
過去最低の民度の低さ」

 今月15日、SNS上に投稿された写真には、トイレの洗面台の鏡の前にペットボトルや空き缶、ビニール袋など、棚を埋め尽くすほどの大量のゴミが放置された様子が収められている。洗面台の鏡にはポイ捨て禁止を示すピクトグラムと、「神社のトイレです」「トイレ内は清潔に保って下さい」という日本語、英語、中国語の注意書きが記されており、注意書きを覆い隠すように並べられたゴミは行為の悪質さを物語っている。数年前からこの場所を清掃している投稿者によると、コロナ禍以降、外国人観光客の増加に伴いゴミの放置が増えているという。

 投稿は1.6万件のリポスト、9.4万件もの“いいね”を集めるなど話題に。「うそでしょ……」「ほんと意味がわからない」「これはまさしく割れ窓理論を地で行く光景ですね。(少し汚くなればどんどん汚くなっていく)」「傾斜付けておけないようにした方が良さそう」「日本が劣化していくのを感じます」「外国人へのイメージが低下するね、しょうがないね」「もういいかげん、観光目的のお参りは禁止した方がいい 観光収入は減るかもしれないけど、神様への冒涜はなくなる 普通の日本人ならそれでも納得すると思う」など、さまざまな声が寄せられている。

 中には「ゴミ箱がないのが問題」といった声もあるが、投稿者は続く投稿で「ゴミ箱置けとか書いてくる人が多いが トイレから歩いて10秒以内の所に 飲料ゴミを捨てる場所がある そこに捨てずに馬鹿がトイレに置いているだけやで」と事情を説明。すぐ近くにゴミ箱があるにもかかわらず、わざとトイレの中にゴミを放置していく行為が横行していると訴えている。

 伏見稲荷の神社内のゴミが気になり、数年前から週に3~4回のペースでボランティアでゴミ拾いをしているという投稿者。これまでにも何度かゴミが散乱する惨状を投稿してきたが、最近では放置されるゴミの量が異常なほどに増えてきていると語る。

「外国人観光客が増え、自販機やコンビニ、屋台や飲食店でのテイクアウトのゴミ、使用済みトイレットペーパーを丸めたもの、果ては使用済みの紙おむつまでもが手洗い場所に放置されています。信仰の場に対するモラルが一切感じられないことに、いらだちと怒り、情けなさが絶えません」

 一連の反響について、投稿者は「外国人観光客への文句や苦情、実際の体験なども交えて書いてる人がとても多く、僕と同じような思いの人は本当に多いのだと感じました。ゴミ箱不足について行政の対応を指摘するコメントもありましたが、『旅の恥はかき捨て』というモラルの低い人や、元からの文化的背景の違いのほうが大きいのではないかと思います。今の現状では、外国人観光客は嫌われても仕方ないと感じます」と話している。

 インバウンドによる外国人観光客のゴミ被害は、京都に限らず各地で報告されているが、同様に一部の日本人によるポイ捨ても一向になくならない問題だ。国籍だけで決めつけることなく、誰もがポイ捨てやゴミの投棄を行わないよう、マナーやモラルの周知徹底が求められている。

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