次期朝ドラ『ばけばけ』ヒロイン高石あかり、“夫”英国人俳優の日本語に感心「合ってる」

俳優の高石あかりがヒロイン・松野トキを演じる2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の松江ロケ報告会が23日に行われ、高石と共にトキの夫でラフカディオ・ハーン(小泉八雲)がモデルであるヘブン役のトミー・バストウ、制作統括の橋爪國臣氏が出席。ロケの様子とともに衣装姿を初披露した。

ヒロインの夫役を演じるトミー・バストウ(左)と高石あかり【写真:(C)NHK】
ヒロインの夫役を演じるトミー・バストウ(左)と高石あかり【写真:(C)NHK】

トミー・バストウ「偏見を超えるという教訓を見せれたら」

 俳優の高石あかりがヒロイン・松野トキを演じる2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の松江ロケ報告会が23日に行われ、高石と共にトキの夫でラフカディオ・ハーン(小泉八雲)がモデルであるヘブン役のトミー・バストウ、制作統括の橋爪國臣氏が出席。ロケの様子とともに衣装姿を初披露した。

 本作は松江の没落士族の娘で、小泉八雲の妻・小泉セツをモデルとして、大胆に再構成するオリジナルストーリー。外国人の夫と共に、怪談を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語をフィクションとして描く。脚本はふじきみつ彦氏が担当する。

 高石とバストウはこの日、島根県松江市を訪れて、八雲ゆかりの場所でもある城山稲荷神社での取材会に参加。ビジュアル撮影も行ったばかりだとして、ピンクの着物姿で登場したヒロインの高石は「トキとして、ヘブンとして松江に帰ってくることができてうれしく思います。お衣装を着ての空気感も違いますし、撮影にも地元の方がエキストラとして参加していただいて、そういう交流する機会もありました」と明かし、「撮っている内容はコメディーで、笑いの絶えない現場ですので、本当に皆さんに感謝です」と語った。

 口ひげを蓄えたトミーは「イギリスから来た日本語勉強中のトミーです。片言ですがよろしくお願いします。楽しく演じています」と流ちょうな日本語であいさつ。今回が衣装姿の初お披露目とあって、「洋服と和服も好きですが、洋服の方が好き。最初は和服を着たときに違和感がありましたが、慣れました。前は猫背で、今は監督に言われて伸ばしています」と姿勢に気を付けながら演じているという。

 2人は島根の郷土料理であるしじみ汁を堪能したといい、高石は「本当においしくて、しじみが大きいですね。みそもしじみを引き立てるやさしいお味になっていて、普段の撮影で使っているものも松江のものを使っていて、八雲さんが飲んでいたものを体験しています」と明かすと、バストウも「しじみラーメン食べました。めっちゃおいしかった」と笑顔を弾けさせた。

 そんなバストウは八雲の左目が不自由だったことから左目に白いコンタクトレンズを着用。「最初は難しかった」とスタッフと共に試行錯誤を続けたといい、「今は8割くらい大丈夫になりました。頭が痛くならないように」と演じる上での苦労も明かした。

 夫婦役での共演に、バストウが「100年前の国際的なカップルはいないので、偏見を超えるという教訓を見せれたらいい」とアピールすると、高石は「合ってる」と的確な日本語表現に感心していた。

※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか

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