【マリーゴールド】“ジョジョ立ち”を続けるか否か…悩める瀬戸レアに刺さった大先輩からの言葉
2024年7月、マリーゴールドでプロレス再デビューを果たした瀬戸レア。2023年8月のデビュー以来、「闘うジョジョラー」として知られている彼女だが、転換期に来ているようだ。再デビューを後押しするきっかけを作った高橋奈七永も、瀬戸に対し「今の殻を破れ。ジョジョポーズも卒業したらどうかな?」と提案。ファンの間ではちょっとした論争があったようだが、どうやら瀬戸自身がその言葉を待っていたようだ。

技の失敗のイメージを取り払う選手になっていきたい
2024年7月、マリーゴールドでプロレス再デビューを果たした瀬戸レア。2023年8月のデビュー以来、「闘うジョジョラー」として知られている彼女だが、転換期に来ているようだ。再デビューを後押しするきっかけを作った高橋奈七永も、瀬戸に対し「今の殻を破れ。ジョジョポーズも卒業したらどうかな?」と提案。ファンの間ではちょっとした論争があったようだが、どうやら瀬戸自身がその言葉を待っていたようだ。(取材・文=橋場了吾)
2025年に入り、瀬戸レアには大きなチャンスが舞い込んできた。まずは、ビクトリア弓月の持つスーパーフライ王座への挑戦。
「スーパーフライ戦(4.12新木場)は、緊張しました。試合中のダメージで試合後もなかなか立ち上がれなくて……。(弓月は)努力型の天才だと思っています。そもそもの身体能力は高いんですけど、それに甘えずちゃんと努力をしている選手なので、ベルトを持っているのも納得です。だからといって負けてはいられないんですけど……年下ではありますが、尊敬していますね」
弓月は瀬戸とのタイトル戦後、こんな話をしていた。
「緊張はあったのかもしれないですけど、こんなもんじゃないだろと。もっとできる選手だと思っています。その証拠にタイトル戦以降、すごくよくなっていると思いますよ。タイトル戦が一番元気なかったんじゃないかって思うくらいです(笑)」
弓月の言葉通り、タイトル挑戦後はメインに組み込まれることも多くなり、5.24代々木で引退する高橋奈七永とのトリオも結成した。そしてマーベラスとの対抗戦にも出場し、その代々木でも矢面に立つ(カードは翔月なつみ&石川奈青&ハミングバード&瀬戸レア&南小桃 vs 川畑梨瑚&Maria&宝山愛&彩芽蒼空&暁千華のイリミネーションマッチ)。しかし瀬戸の中では、一部で話題になった技の失敗動画が引っ掛かっていた。
「恥ずかしかったですよ。恥ずかしいですけど、その動画を提供してしまったのはこちら側なので、誰が悪いって言ったら一番は自分たちなんですよ。自分たちが失敗しなければなかったものですし、そういう動画が作られないように練習していかないといけないですし。現状、マリーゴールドのイメージもすごく下がってしまったかもしれないですが、そのイメージを取り払う選手にならないといけないという気持ちは強いです」

趣味とプロレスを分けたときに本来に自分が出てくる
話をマーベラスとの対抗戦に戻そう。4.25後楽園大会でマリーゴールドvsマーベラスの5vs5勝ち抜き戦が行われた。その中で瀬戸はマリーゴールドの次鋒として登場するも、マーベラスの中堅・Mariaの腕ひしぎ逆十字固めに敗れた。
「(Mariaは)強かったですよ……技の的確性・精度、ひとつひとつのキレ、上回るには練習するしかないなと思いました。でも、また対抗戦のメンバーに選ばれたことは、自分自身誇らしく思うと同時に絶対に負けたくないなと思います。一番意識するのはもちろんMariaさんです。自分と同じく関節技を使う選手ですし、ドロップキックも思い入れのある技なので、だからこそ絶対勝ちたいですね」
最後に、入場時にずっと続けていた『ジョジョ立ち』の話を聴いてみた。
「まずは代々木の対抗戦に勝つことが一番ですが、その先は瀬戸レアというプロレスラーを開花させていきたいと思っています。今までのキャッチフレーズである『闘うジョジョラー』を変えるタイミングに来たのかな……趣味から通じているものなので、その趣味とプロレスを分けたときに本来の瀬戸レアが出せると思うんです。(高橋)奈七永さんにジョジョ立ちの卒業を提案されたときに、自分の思いを見透かされたような気がしました。プロレスラー・瀬戸レアの今後を、楽しみにしていてほしいです」
