西武・元山飛優、華麗な愛車遍歴と“元レーサー”の父 将来の夢は「一生乗っていく1台を」
元レーサーの父のように――。プロ野球・埼玉西武ライオンズの元山飛優内野手(26)は、車好きな父親の影響を受け、憧れのスポーツカーで愛車生活を満喫している。今季、開幕スタメンを勝ち取った若獅子に、相棒の「メルセデス・ベンツ AMG GT Sエディション1」と走り続ける現在や、夢に描くカーライフについて話を聞いた。

現在の愛車は「“一乗り惚れ”しました」
元レーサーの父のように――。プロ野球・埼玉西武ライオンズの元山飛優内野手(26)は、車好きな父親の影響を受け、憧れのスポーツカーで愛車生活を満喫している。今季、開幕スタメンを勝ち取った若獅子に、相棒の「メルセデス・ベンツ AMG GT Sエディション1」と走り続ける現在や、夢に描くカーライフについて話を聞いた。(取材・文=猪俣創平)
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取材は愛車との撮影からスタート。「昨日洗車してきました」と真っ白なボディーが光る自慢の相棒に視線を送ると、「この写真って、もらえるんですか?」と人懐っこい笑顔をのぞかせる。
納車したばかりだという現在の愛車は「メルセデス・ベンツ AMG GT Sエディション1」。国内限定75台の特別仕様車で、ロングノーズに2シーターというスポーティーなデザインが特徴的だ。「乗っていてスポーツカー感が強いんですよ」と少年のように目を輝かせる。
関西弁交じりで軽快に言葉を繰り出す元山は、大阪府出身の26歳。父親がカーレースやジェットスキーのレーサーをしていたこともあって、子どもの頃、三重県の鈴鹿サーキットにもよく足を運ぶなど、車は身近な存在だった。
「父が家のガレージで車をずっといじっていて、休みの日には車の下から汗だくで出てくるんですよ(笑)。テレビがついてたら、モータースポーツの映像が当たり前でしたし、自然と車が好きになりました」
現在では日本最大級のカーレース「SUPER GT」をテレビや配信で見るのが「シーズンに入ったら唯一のリフレッシュ時間」に。父親の血筋を受け継いですっかり車好きになると、プロ2年目に初めて愛車を購入。父親から勧められた日産・GT-Rを選んだ。「父から言われた時は『ええ? いきなりGT-R?』と驚きもありましたけど、乗ってみたら運転も簡単で、しっかり自分の言うことを聞いてくれる車でした」と初めてのマイカー生活を堪能した。

夢は“一生乗る”車の購入「引退してからのお楽しみに」
そして昨年、2代目の愛車「トヨタの新型クラウン・スポーツ」を経て、3代目として「メルセデス・ベンツ AMG GT Sエディション1」に出会った。
“3代目の相棒”を探し始めた際、「ネットで調べていたら、ちょうどAMG GTがオークションに出てたんですよ。ホンマに軽い気持ちで試乗したら、『これ一番楽しいわ』と思って。一目惚れ……いや、“一乗り惚れ”しましたね(笑)。限定75台にも惹かれましたし、レスポンスも早くて走っていて“GT感”が強いんです。車高が高い車より低い車の方が運転しやすいと思ったし、2シーターしかないし(笑)」と見た目とスポーツカーらしい走りが気に入った。
もっとも、車の師匠でもある父親からは日本車を勧められ、「僕も本当は日本車が良かったんですよ」とマツダ・RX-7も候補だったと明かす。「でも、日本車はいつでも乗れるから、今のうちに海外のスポーツカーに乗ってみようと決めました」と憧れの“GT車”を選んだ。

GT-R、クラウン、ベンツAMG GT――。26歳にして華麗な愛車遍歴だ。「一丁前で、なんかイキってますね(笑)」と照れくさそうな表情を浮かべつつ、「でも、やっぱりスポーツカーに乗りたいんですよね」とストレートな思いを口にし、夢に描くカーライフを教えてくれた。
「本当は売ることを考えずに、一生乗っていく1台を買って、エアロとかも全部自分で組んでやっていこうと思ったんですけど、それは引退してからのお楽しみにとっておきます。ゆくゆくは乗りたい車、今であればトヨタ86を自分でイチからいじっていくのが理想です。将来の夢ですね」
いずれは、汗を流しながら車と向き合い続ける父親のようになりたいと思っている。「今になって車をいじる魅力が分かりますし、ガレージのある家を持っている親父のすごさが分かりました」と尊敬の思いを抱くようになった。
“本業”への思いも熱い。昨年、ヤクルトからトレードで西武に移籍すると、サヨナラ打を2度放つなど勝負強さを見せつけた。最後に、開幕スタメンを勝ち取った今季の目標を聞くと、「まずは自分のポジションを取って、加速していきます。野球人生にはブレーキがないように」と力強く宣言した。
将来の愛車生活をかなえるためにも、今季も信念を持ってまい進していく。
