超とき宣・小泉遥香、24歳の現在地 理想のアイドル目指し「いろんな場面で結果を出したい」
6人組アイドルグループ・超ときめき▽宣伝部(通称:超とき宣、▽はハートマーク)の小泉遥香が初のソロ写真集『はるのとなり。』(主婦と生活社)を16日に発売した。“アイドルおはるの素顔”をテーマに水着から大人っぽい姿まで多彩な表情を見せている。グループはSNSを中心に人気となり、昨年発売の『最上級にかわいいの!』は代表曲の一つに。小泉は伸びやかな歌声や表現力で、4月に結成10周年を迎えたグループに彩りを与えている。そんな小泉の今に迫った。

横浜を舞台に“ガチ恋気分”の写真集が実現
6人組アイドルグループ・超ときめき▽宣伝部(通称:超とき宣、▽はハートマーク)の小泉遥香が初のソロ写真集『はるのとなり。』(主婦と生活社)を16日に発売した。“アイドルおはるの素顔”をテーマに水着から大人っぽい姿まで多彩な表情を見せている。グループはSNSを中心に人気となり、昨年発売の『最上級にかわいいの!』は代表曲の一つに。小泉は伸びやかな歌声や表現力で、4月に結成10周年を迎えたグループに彩りを与えている。そんな小泉の今に迫った。(取材・文=大宮高史)
2001年1月生まれの24歳。グループで2番目に年長の小泉は15年4月の結成時から在籍し、アイドル10周年という節目の年の写真集発売に、喜びをかみしめる。
「タイトルの通り、まさに私が隣にいるような近い距離感が感じられる写真集にしました。横浜の中華街での食べ歩きを撮っていただきましたし、大好きなラーメンを堪能する写真もあります。重い愛を向けられるのも好きな性格なので(笑)、私のことを好きな宣伝部員さん(超とき宣のファンネーム)には、いくらでも“ガチ恋気分”になってほしいです」
ライブを開催するなど縁のある横浜の中華街や山下公園、コスモワールドを舞台に撮影。等身大の24歳の素顔や「写真集1冊で2着の水着を着たのは、超とき宣のメンバーで初めて」と、色気のあるショットほか大人びた表情などファン垂涎のカットが満載だ。
「今回、背中がかなり開いたワンピースや黒い衣装にも挑戦し、若い頃にはない魅力が出せたので、スタッフさんと一緒に大人路線の写真をたくさん選びました」
小泉自身、ソロ写真集は初めてで、その分、仲間や先輩の作品をみっちり研究して臨んだという。「事務所のスタッフさんにお願いして、高城れにちゃんや新木優子さんらアイドルの方や俳優さんの写真集を20冊くらい集めてもらって読みあさりました(笑)。それで、『私にしか出せない個性ってなんだろう?』と考えたんです。ファンの方にもついフランクに話してしまうし、隣にいる人を自然に笑顔にできる“柔らかな彼女感”なのかなって思い、日常感を取り入れよう! と決めました」。さらに、「10代の頃に(写真集の)お話があったら、こんなにいい作品にはならなかったです。今のタイミングで出せて本当によかったです」と胸を張り、熱い思いが詰まった1冊に仕上がった。

音楽に情報番組、外仕事でも奮闘
一方、超とき宣といえば、圧倒的なビジュアルで一人ひとりの個性が際立ち、存在感を放っている。小泉は「周りにかわいい子ばかりがいるので、私もきれいでいないと! と刺激を受けてきました」と、自分磨きをしてきた。
「昔の私なんて全然垢抜けていなくて、子どもっぽかったです。でも『おはるは、たれ目がかわいい』って言われてきたので、目元や眉、まつ毛のメイクでこの目をもっとキュートにできるよう頑張ってきました。24歳の今が、人生で一番きれいだと自信を持って言えます」
歌唱力も小泉の強みだ。透明感がありながら、パワフルな歌声で超とき宣のライブパフォーマンスを支えている。今年1月には初のソロ曲『SHINY PINK▽』も配信でリリースした。
「最初から最後まで自分の声だけで歌うという、まれなチャンスで、うれしかったです。6人全員が夢を持って、情熱的なのも超とき宣の良さです。ライブでの熱いパフォーマンスからも、その片鱗を感じ取ってもらえたらうれしいですね」
内面の熱いハートも、超とき宣が支持されるゆえんだ。アイドルを10年間続けてこられた原動力を尋ねると、「メンタルです」と即答する。中学1年で現事務所のスターダストプロモーションに所属。もともとは演技を学びながら活動していく女性グループ『私立輝女学園』に所属していた。その後、派生グループとして生まれた『ときめき▽宣伝部』のメンバーに選ばれてアイドルになった。
「アイドルは“なってから”大変だなって。私自身はひょうひょうと過ごしてきたなと思いますが、辞めたいって思う時も何度もありました」と打ち明ける。だが、「しんどい時に『ここで投げ出しちゃっていいの?』と思い直して、自分を奮い立たせてきました。『努力してきたし、自分に負けたくない』という思いで、続けてこられました」
自らを信じ、歩んだ道が今につながっている。それはグループがたどった歩みでもあり、パフォーマンス、美容、SNSでの発信……地道な努力が実を結び、20年頃からブレーク。音楽番組への出演も増えていった。
「音楽には自分自身も心を救われてきました。番組スタッフさんからも『毎日、曲聴いてるよ!』って言っていただけるようになりましたが、先輩のアーティストの方々に比べれば『まだまだだな』と思います。グループ名だけじゃなく、6人全員の名前も覚えてもらえるように、皆がソロのお仕事でも目立っていかないといけないですね」
自身は、今年4月から日本テレビ系情報番組『ZIP!』(月~金曜午前5時50分)のコーナー「キテルネ!」のレポーター陣に加わった。トレンド情報などを発信しており、「現場では、超とき宣の看板を背負っている! と思ってかなり気が張っているんですが、メンバーと一緒にいる時はつい甘えがちです」と笑顔。グループでは自然体でいられるようだ。
最後に、自身が思い描くアイドル像について熱く語った。
「アイドルって未完成の存在だと思うんです。だからこそ理想を追っていくことができるのかなって。私は、多くの方に見ていただいて年を重ねるごとに新しい自分の魅力に気づけて、心身ともにきれいになれてきたと思います。この写真集も到達点ではないし、小泉遥香としていろんな場面で結果を出していきたいと思います」
忙しい日々でも、気分転換はやはり「大好きな音楽と、ラーメンです」。世界でいちばん愛されるアイドルを体現するため、これからも“私流最上級”を更新し続けていく。
□小泉遥香(こいずみ・はるか) 2001年1月5日生まれ。埼玉県出身。イメージカラーは「超ときめき▽ピンク」。15年4月に『ときめき▽宣伝部』の結成メンバーに選出。20年4月にグループ名を『超ときめき▽宣伝部』に改名し、21年には『すきっ!~超ver~』がSNSを通じてヒット。24年1月リリースのアルバム『ときめく恋と青春』の収録曲『最上級にかわいいの!』がバイラルヒットする。同年5月にリカットシングルとして同曲がリリースされた。25年4月30日にグループ11枚目のシングル『世界でいちばんアイドル/ひみつのふふふ』をリリースし、今年1月には初のソロ曲『SHINY PINK▽』をリリースした。特技は歌うこと、ギターの弾き語り。趣味はサウナ、岩盤浴、筋トレ、舞台鑑賞。159センチ。
