無期限活動停止から10年 Berryz工房、3人でのSPライブは超満員「これからも守り続けたい」

アイドルグループ・Berryz工房の須藤茉麻、夏焼雅、熊井友理奈の3人が10日、「Berryz工房スッペシャルライブ ~HAPPY! Stand Up~」を神奈川・横浜ランドマークホールで開催した。2公演行われたライブは合計1000人超の超満員。昨年3月に行われた結成20周年の記念ライブを経て、Berryz工房を守り続けてくれたファンのために、それぞれの道で頑張っているメンバーの分まで3人が力いっぱいのパフォーマンスでステージを盛り上げた。ENCOUNTは夜公演の模様をレポートする。

Berryz工房(左から)須藤茉麻、熊井友理奈、夏焼雅
Berryz工房(左から)須藤茉麻、熊井友理奈、夏焼雅

『Berryz工房スッペシャルライブ ~HAPPY! Stand Up~』レポート

 アイドルグループ・Berryz工房の須藤茉麻、夏焼雅、熊井友理奈の3人が10日、「Berryz工房スッペシャルライブ ~HAPPY! Stand Up~」を神奈川・横浜ランドマークホールで開催した。2公演行われたライブは合計1000人超の超満員。昨年3月に行われた結成20周年の記念ライブを経て、Berryz工房を守り続けてくれたファンのために、それぞれの道で頑張っているメンバーの分まで3人が力いっぱいのパフォーマンスでステージを盛り上げた。ENCOUNTは夜公演の模様をレポートする。

 Berryz工房は、つんく♂プロデュースによるハロー!プロジェクトのアイドルグループとして2004年に結成され、8人組としてスタートを切った。翌年、1人が卒業し、以降は清水佐紀、嗣永桃子、徳永千奈美、須藤、夏焼、熊井、菅谷梨沙子の7人で活動を続けた。

 その後、約11年間活動したグループは、15年3月の日本武道館公演を最後に無期限の活動停止期間に入り、7人はそれぞれ新たな道へと旅立った。そして20周年を迎えた24年3月にソロ活動を行っていた須藤、夏焼、熊井の3人がBerryz工房としてアニバーサリーライブを開催し、大勢のファンを喜ばせた。

 この日は、20周年イヤーの集大成であり、21周年目をファンと祝うためのスペシャルライブとして開催された。

 満員の会場には女性客も多く、これまでずっと応援してきたファンを始め、Berryz工房を初めて見に来たという若い世代までさまざまな観客が足を運んだ。開演時刻になり、場内が暗転すると観客は一斉に立ち上がり、色鮮やかなペンライトを掲げた。

 ギター、ベース、ドラム、キーボードによるバンド演奏が始まり、キュートでエレガントなドレスの衣装を着た3人がステージに登場すると大きな歓声が上がった。始めに『抱きしめて 抱きしめて』『胸さわぎスカーレット』とアップテンポな曲を歌った。3人がステージを大きく使ったパフォーマンスで観客にアピールするとファンも曲に合わせてメンバーコールと掛け声で応え、会場は熱気に包まれた。

 最初のMCは3人が順番にあいさつし、バンドメンバーを紹介。次は『付き合ってるのに片思い』『ファイティングポーズはダテじゃない!』『Loving you Too much』『秘密のウ・タ・ヒ・メ』の4曲をノンストップで歌った。激しいダンスからキュートなポーズまで息のぴったり合った振り付けで観客を魅了する。

 曲を終えて熊井は、「振り付けを確認するため過去の動画を見たら、小学生の頃のメンバーが出てきて、あまりのかわいさに見とれてしまった」というエピソードトークを披露。夏焼は、歌い終わった後、息の上がっている須藤を見て「まあさ、疲れた?」と声を掛け、須藤が何とも言えない表情で夏焼を見つめた。

 またこの日、初披露した白のドレスの衣装を紹介。久しぶりにニーハイのブーツを履いて照れくさそうな表情を見せた熊井が「まだ(この格好)いけるかな?」とファンに尋ねると大きな拍手と歓声が沸き起こり、ホッとした表情を見せた。

アンコール含めて18曲をパフォーマンス
アンコール含めて18曲をパフォーマンス

仲良しエピソードも披露「かなり深い時間まで飲んだよね」

 中盤に入ると、テレビ東京系アニメ『イナズマイレブン』(2008年)のエンディングテーマに起用された『青春バスガイド』『雄叫びボーイ WAO!』と『本気ボンバー!!』を歌い、須藤が「今の舞台の現場でも『子どもの頃イナズマイレブンを見ていたのでこの曲をよく聴いていました』って言われるんだよね」と話し、夏焼も「いい思い出だよね」と答え、アニメを通して若い世代にBerryz工房を知ってもらえた過去を振り返った。

 そんな3人の仲の良さが伝わるエピソードもMCで披露した。須藤は「普段は3人で集まってもあんまり遅い時間までお酒を飲む機会はほとんどなかったんです。でもこの前、3人でかなり深い時間まで飲んだよね」と話し、酔うと「夏焼は色っぽくなる」、「熊井は顔が真っ赤になる」、「須藤は普段と変わらない」など、お酒を飲んだ時の3人の姿を明かした。

 続けて夏焼が「まあさ(須藤)は酔うと私のお尻をタッチするんだよね」と暴露すると、熊井が「私のお尻は触ってくれないの……」とガッカリした表情を見せ、3人のイチャイチャぶりに観客も爆笑した。

 後半戦は『HAPPY! Stand Up』『MADAYADE』『世界で一番大切な人』とアップテンポなナンバーを3曲続けてパフォーマンス。Berryz工房の楽曲がカッコよくバンドアレンジされ、会場はロックコンサートのような盛り上がりを見せた。観客もペンライトを持った手を高くつき上げて声援を送った。

 須藤が「まだまだいけますかー?」と観客をあおると熊井が「ラストスパート! まずはこの曲から」と叫び、本編最後は、『ジリリ キテル』、『恋の呪縛』、『世の中薔薇色』、『一丁目ロック!』をノンストップで歌った。大人っぽさとかわいらしさが同居した3人による全力のステージにファンも大合唱で応えた。

 大きなアンコールの歓声を浴びながら3人がステージに戻り、『スッペシャル ジェネレ~ション』をパフォーマンス。一気にボルテージが最高潮に達した。

 歌い終わると3人が最後のあいさつを行い、熊井は、「今日の日のためにワクワクしながら集まってくださったみなさん、ありがとうございました」と感謝し、「楽曲がすてきだなって。生バンドはカッコいいですね!」と喜びを爆発させた。

 夏焼は「今日という日を超楽しみにしていました。ライブが好きなので(こうやって)ライブができることが本当にうれしいです。これからも動けるうちにどんどんやりたい」と胸をおどらせた。

 須藤は「今日は非常に楽しかったです。無期限活動停止して10年がたちました。10年前の最後のあいさつからの続きです。『このすてきな空間を10年守ってくれてありがとうございます』」とファンに感謝した。

 ラストは『友情 純情 oh 青春』を全員で歌い、観客のタオルが高く舞った。歌い終わって須藤が「もし次があったら……。来年も会いに来てくれるよね?」とファンに問いかけると、大歓声が起きた。終演後もファンによる「Berryz最高!」コールがしばらく鳴りやまなかった。

須藤、夏焼、熊井が終演後にメッセージ

 終演後、20周年イヤーを駆け抜けた3人がENCOUNTにコメントを寄せてくれた。

○須藤茉麻

「ファンの皆様素晴らし過ぎる! 非常に楽しかったです!!! 『恋の呪縛』でしゃがむところや『一丁目ロック』のコーラス……。何の曲がくるか分からないのにダンスを覚えてくれていて『これこれ!』って思いながら楽しくて面白い景色を見ることができました。あらためてファンのみなさんとメンバーの存在が、今も自分を進化させてくれているって実感しました。そんなBerryz工房は私にとってずっとずっと大きな存在で『青春!原点!』です! 今後は7月19日~22日に三越劇場にて上演されるミュージカル『眠れる森の美女』に出演させていただきます。舞台でもBerryz工房で培ってきたものを全力で発揮したいと思います。来年もまた、ファンの皆様と集まれる場所をつくれるように頑張ります! これからも変わらず応援していただけると幸いです」

○夏焼雅

「ものすごーく幸せな時間をファンのみんなと一緒に過ごせたことに感謝の気持ちでいっぱいです! 大好きなライブをたくさんの方に見てもらえてうれしいですし、歌うたびに『やっぱり歌が好き』と再確認できて、私にとってライブは、刺激をもらえる特別で大切な場所です。こうして今でも歌ったりライブをすることができているのは、ファンのみんながいつまでも待っていてくれているおかげです。みんなの支えがなかったら、正直ここまで続けてこれていなかったと思います。これからもファンのみんなが楽しんでくれたり、笑顔になってくれる、そんな場所を大切にしながら、もっともっとライブをする機会を作っていきたいと思います。今でもBerryz工房の歌を届ける場所があるって奇跡だと思いますし、とても大切な存在です!

 私にとってBerryz工房は『人生を大きく変えてくれたグループ』です。いつまでも大切にしたいですし、これからも守り続けていきたいです! 今後はBerryz工房としての活動はもちろん、個人としての活動どちらも充実させていきたいです。ファンのみんなとたくさん思い出を作っていきたいですし、ライブが大好きなのでまた来年もライブができることを願って、日々の活動も頑張ります! 今後の予定は8月24日にバースデーイベントを開催します。SNSも頑張っているのでよかったら私のインスタもぜひチェックしてくださいね。これからも温かい応援をよろしくお願いします!」

○熊井友理奈

「楽しすぎる贅沢な時間でした! 今回も生バンドで楽曲の良さがさらに際立ち、皆様の声援があってこそBerryz工房のLIVEは成立するのだと改めて体感しました! 10年前に活動停止をした当初は、まさか今でもライブを開催することが出来ているとは想像もしてなかったです。小学生の頃から活動していますが、みんな見た目も変わっているようで変わってないなと思いました。……私の身長は変わりましたが(笑)。

 私にとってBerryz工房は、『かけがえのない大切な宝物』です。私たちのそばでBerryz工房を想ってくださっている全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。これからもBerryz工房の一員だということ、自慢のファンの皆様がいることを誇りに思い、今というこの瞬間を大切にしながら感謝を込めて恩返しをしていきたいです。私は8月9日と10日にラドンナ原宿でカジュアルディナーショーを開催します。そして現在、テレビ神奈川で『カナフルTV』(毎週日曜午後6時~)にレギュラー出演中です。そちらもぜひチェックをお願いします!」

 3人は、ふたたびソロとしてそれぞれのフィールドで活動を行い、これからもファンと共にBerryz工房を守り続けていく。

『Berryz工房スッペシャルライブ ~HAPPY! Stand Up~』
2025年5月10日 横浜ランドマークホール
セットリスト(第1部、第2部共通)

1.抱きしめて 抱きしめて(2009)
2.胸さわぎスカーレット(2006)
MC1
3.付き合ってるのに片思い(2007)
4.ファイティングポーズはダテじゃない!(2004)
5.Loving you Too much(2012)
6.秘密のウ・タ・ヒ・メ(2005)
MC2
7.青春バスガイド(2009)
8.雄叫びボーイ WAO!(2010)
9.本気ボンバー!!(2010)
MC3
10.HAPPY! Stand Up(2008)
11.MADAYADE(2008)
12.世界で一番大切な人(2013)
MC4
13.ジリリ キテル(2006)
14.恋の呪縛(2004)
15.世の中薔薇色(2012)
16.一丁目ロック!(2011)
アンコール
17.スッペシャル ジェネレ~ション(2005)
MC5
18.友情 純情 oh 青春(2004)

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