伝説のクイズ番組『マジカル頭脳パワー!!』23年ぶりに復活 MCは永井美奈子、山里亮太
1990年に番組がスタートし、9年間日本テレビ系にて放送され、最高視聴率31.6%を記録したクイズ史に残る『マジカル頭脳パワー!!』が23年ぶりに復活することが17日、発表された。かつて解答者として出演していた所ジョージら、レジェンドも参戦。さらに、令和の豪華有名人達が集結し、「マジカルシャウト」などの名物クイズに加え、令和版の進化した新クイズにも挑戦する。番組同様、23年ぶりに今回もMCを務める永井美奈子に『マジカル頭脳パワー!!』の魅力や当時の秘話を聞いた。

最高世帯視聴率31.6%を記録している
1990年に番組がスタートし、9年間日本テレビ系にて放送され、最高視聴率31.6%を記録したクイズ史に残る『マジカル頭脳パワー!!』が23年ぶりに復活することが17日、発表された。かつて解答者として出演していた所ジョージら、レジェンドも参戦。さらに、令和の豪華有名人達が集結し、「マジカルシャウト」などの名物クイズに加え、令和版の進化した新クイズにも挑戦する。番組同様、23年ぶりに今回もMCを務める永井美奈子に『マジカル頭脳パワー!!』の魅力や当時の秘話を聞いた。
放送は、24日午後7時から午後8時54分。ゲストに所、間寛平、久本雅美、井森美幸、松村邦洋、加藤紀子、アン ミカ、大橋和也(なにわ男子)、カンニング竹山、田中卓志(アンガールズ)、清原博、ドランクドラゴン、ロッチ、平愛梨、浜口京子、パトリック・ハーラン、丸山桂里奈、本並健治、狩野英孝、松村沙友里、和田まんじゅう(ネルソンズ)、紺野ぶるま、酒井貴士(ザ・マミイ)、信子(ぱーてぃーちゃん)らが出演する。
――今回「マジカル頭脳パワー!!」が23年ぶりに放送されると聞いた時の感想を聞かせてください。
永井「正直に『やっぱり面白い番組だからなぁ』と思いました。単純に『見たい!』思っていたら、お声がけをいただき嬉しかったです。『勘を取り戻せるかな?』と不安だったので、過去の映像をたくさん見ました(笑)」
――過去の映像を見ていかがでしたか。
「『こんなこと私言っていたかな?』というのもありましたが、やっぱり面白いですよね。私には23歳と18歳の子供がいるんですけれど、番組を観ていない世代の子供達の遊びにもなっていて、周りでもみんな“マジカルバナナ”は知っているんです。例えば、あの“せっせっせのよいよいよい”の手遊びみたいに昔からある子供の遊びになっているみたいです。ママ友が子ども達に、『これは美奈子さんがやっていた番組なんだよ』と言うと『ええー!』って驚くという経験が、何度もありました」
――永井さんから見た「マジカル頭脳パワー!!」の魅力を教えてください。
「あらゆる意味で究極に面白いものを目指しているところですね。面白いものにするために妥協しないというか。クイズとはいえ、エンターテインメントだということが、本当に隅々まで行きわたっていて。演出の五味一男さんが目指しているものを全員がわかっていて、すべての出演者、スタッフが同じ方向を向いていて、究極のエンターテインメントを作り上げようとするんです。マジカルはそういうチームで、最高のクイズ番組だったなという思いがあります。今回、当時からのスタッフもちらほらといらっしゃったので、「あ、チームが戻ったな」と感じました。当時もレギュラー番組は1時間放送だったんですけれども、収録は3時間かけていたんです。凝縮された面白いエッセンスしか残ってないっていうところまで作り込む。あらゆるところで妥協を許さない、そこが『マジカル頭脳パワー!!』の魅力です」
――1990年代の放送当時、印象に残っていることを聞かせてください。
「警視庁主催の『ピーポくんフェスタ』というイベントで『マジカル頭脳パワー!!』をやって欲しいという依頼があったんです。東京ドームに行って、マジカルのチームが進行と演出を手掛けて“マジカルバナナ”をやりました。その時もやっぱりこのチームはすごいプロ集団だなって思いました。テレビ業界の最高峰の人たちが揃っていたところに、私はたまたまいさせていただいて、本当にいい仕事をさせていただいたなと思っています」
――当時、苦労したことはありましたか。
「ハイヒールを履いて毎回長時間の収録に臨んでいたので、椎間板ヘルニアになりました。当時はハイヒールを履くと背の高さが坂東さんと同じくらいか私の方がちょっと高くなってしまうので、常に板東さん側の肩を、少し下げていたんです。そういう姿勢を長時間していたら腰を痛めてしまって。苦しいという意味での苦労は、特にはなかったですね。すごく作り込む番組でもありましたが同時に、その場のライブ感を大切にしてくれて。台本通り進めなくても面白い事が引き出せたらいいと、自由にやらせてもらえていたので楽しかった思い出しかないです。」
――好きだったクイズはありますか。
「“超瞬間お手上げクイズ”は面白かったですね。“マジカルシャウト”もですが、常にスタッフと所さんとの戦いでした。所さんは、本当に天才的な読む力があって、スタッフもそれをわかっているので逆のことを考えるんですが、その逆の逆を読んでくるんです。だから所さんが早押しで正解すると、フロアで、ディレクターが、『ああー」ってひっくり返っていて。あれがもうたまらなく面白かったですね。どのクイズも印象に残っていますが、その所さんとスタッフのやり取りが印象に残っています」
――当時、最高世帯視聴率31.6%。その大ブームを当時どのように感じていましたか。
「当時は忙しくて、世間の反響はあまり覚えていないのですが、同時期に『THE・サンデー』という報道情報系の仕事もしていて。取材に行った時に、『マジカルの永井美奈子さんね』と名前と顔を知っていてくださっていたので、すごく取材に入りやすかったです。後から聞いた話では、巷ではマジカルバナナのお姉さんって言われていたらしいですね」
――今振り返ってそのブームをどのように捉えていますか。
「31%も見てくださっていたということは、家族みんなで見てもらえて、翌日学校でそれが話題になっているクイズ番組だったんだなって。今は同じ番組をみんなが見たり、みんなが知ってる歌や流行りものとかがない時代なので、ありがたいですね」
――ずばり、永井さんにとって「マジカル頭脳パワー?」とは。
「妥協することを許さず、究極のものを目指すことを教えてくれた番組です。まだもっとできる、面白くなる。そういうことを教えてくれた番組です」
――今回、山里亮太さんとMCを組むことが決まった時の感想を聞かせてください。
「本当に嬉しかったです。ご本人もご存知だと思いますが、すごいファンなので」
――視聴者の皆様に今回の見どころをお願いします。
「クイズ番組は色々あると思いますが、エンターテインメントとして楽しませるクイズ番組、その最高峰を目指しているチームが制作していますので、ぜひご覧ください。所さんがパネラーという立場で出るのは、まずマジカルでしかないので、その所さんと山里さんの掛け合いも楽しみにしてください」
