『なんでも鑑定団』日本プロ野球史に残る超貴重お宝が登場 鑑定額はなんと1000万円
お笑い芸人の今田耕司がメインMCを務めるテレビ東京の人気番組『開運!なんでも鑑定団』の13日放送回に日本プロ野球史に残る超貴重お宝が登場した。

プロ野球界初のトレーニング専門コーチが出演
お笑い芸人の今田耕司がメインMCを務めるテレビ東京の人気番組『開運!なんでも鑑定団』の13日放送回に日本プロ野球史に残る超貴重お宝が登場した。
依頼人は、「読売ジャイアンツ」の元トレーニングコーチ・鈴木章介さん。ジャイアンツ「日本シリーズ」9連覇の大記録を支えた、プロ野球界初のトレーニング専門コーチだ。
もともと野球の経験はなく、学生時代は陸上に打ち込んでいた鈴木さんは、1964年の「東京オリンピック」にも出場し、十種競技で15位に入賞したアスリート。そんな鈴木さんに声をかけたのが、当時ジャイアンツの監督を務めていた川上哲治氏。「陸上選手にコーチをしてもらうと、筋力も強くなり足も速くなり、怪我も少なくなる」と、鈴木さんをトレーニングコーチに抜てきしたという。
野球選手がウエイトトレーニングやランニングを取り入れるのは当たり前な昨今、当時はグラウンドで軽く体操をする程度で、身体を鍛えるという発想そのものがなく、そのため、初めは反発もあったそう。「ON(王貞治・長嶋茂雄)は率先して受け入れてくれました」と鈴木さん。王選手と長嶋選手が先頭を走ることで、他の選手たちも徐々に興味を持ち始めたという。
鈴木さんが持参したお宝は、1973年にジャイアンツが日本シリーズ9連覇を達成した時のウィニングボール。ボールには王選手、長嶋選手、川上監督をはじめ計21人のサインが入っており、スタジオは騒然。
そして、最後のアウトを取った高田繁選手の直筆サインが入った証明書つき。鈴木さんはウイニングボールを取ったのは高田選手だと分かっていたため、「そのボールを俺にくれって、それでもらったんです」と、当時を振り返った。
日本シリーズの連覇記録は、このV9を除けば4連覇が最高で、今後も破られることはないだろうという大記録。鈴木さんは「プロ野球史に残るお宝だと思います」と語り、本人評価額は300万円。
鑑定額は、なんと1000万円。鑑定士のCOLLECTIBLES FIELD代表の山本清司氏によると、このウイニングボールは歴史的な価値を持っており、コミッショナーの承認スタンプが押されているため、実際に試合で使用された公式球であることは間違いないという。
サインが薄くなっていることについては、「使用球にはさまざまな不純物が付着するため、インクのノリが悪く、未使用のボールに比べて退色が早いという傾向があります」と説明した。
さらに、「9連覇、日本シリーズ、ウイニングボール、1973年」としっかり記されていること、最後のアウトを取った高田選手の直筆サインが入った証明書がついていることが、「このボールの価値を一層高めています」と太鼓判を押した。この鑑定結果に、鈴木さんは「本当に涙が出ます」と感極まった様子だった。
