海外中心フォロワー1300万人のXG、丸刈りのCOCONAが11歳で宣言した東京D公演を実現して涙…「パパ、ママ、立ったよ~」

グローバルで活動する7人組ヒップホップ/ R&BガールズグループのXG(エックスジー)が14日、ファースト・ワールドツアー『ザ・ファースト・ハウル』最終公演を東京ドームで開催した。デビュー3年、メンバーの1人が丸刈りになるなど、規格外のスタイルや音楽性で世界にインパクトを与えた7人が、初めて立った東京ドームのステージで、約2時間30分に渡り、23曲を披露。観客約5万人を存分に楽しませた。同ツアーは18の国と地域、35都市で計47公演を展開し、約40万人を動員。文字通りの快進撃でリーダーのJURINは「XGにとって素晴らしい宝物になりました」と声を弾ませた。

初の東京ドーム公演を実現したXG。左からHARVEY、HINATA、JURIA、JURIN、CHISA、COCONA、MAY
初の東京ドーム公演を実現したXG。左からHARVEY、HINATA、JURIA、JURIN、CHISA、COCONA、MAY

日本人7人ガールズグループ、初のワールドツアー最終公演

 グローバルで活動する7人組ヒップホップ/ R&BガールズグループのXG(エックスジー)が14日、ファースト・ワールドツアー『ザ・ファースト・ハウル』最終公演を東京ドームで開催した。デビュー3年、メンバーの1人が丸刈りになるなど、規格外のスタイルや音楽性で世界にインパクトを与えた7人が、初めて立った東京ドームのステージで、約2時間30分に渡り、23曲を披露。観客約5万人を存分に楽しませた。同ツアーは18の国と地域、35都市で計47公演を展開し、約40万人を動員。文字通りの快進撃でリーダーのJURINは「XGにとって素晴らしい宝物になりました」と声を弾ませた。

 定刻から10分遅れ、会場が暗転した。スクリーンには地球の映像。ツアーで回った都市が光るなどし、5分後は全面が赤になった。直後、赤のマントを羽織った7人(HARVEY、HINATA、JURIA、JURIN、CHISA、COCONA、MAYA)が登場。ダンサーたちと『HESONOO & X-GENE』で激しく動き、早速、観客をヒートアップさせた。

 続く『SHINOBI』では7人がマントを脱ぎ、赤の仮面を付けてパフォーマンス。3曲目の『HOWLING』では、XGを象徴するオオカミのごとく吠えるアクションを見せた。

 デビューから3年。7人が遂に東京ドーム公演を実現した。JURINは開演前、「ずっと夢見てきましたし、夢のステージに立てることが信じられません」と実感を込めた。CHISAは「東京ドーム、楽しんでますか!」と叫んだ。他の5人も興奮しているはずだが、1曲1曲を丁寧に表現。汗を光らせながら、息切れすることなく歌い、踊り続けた。

 7人は、2017年から5年間かけた育成プロジェクトで結成された日本人グループで、22年3月18日にシングル曲『Tippy Toes』でデビュー。身につけた語学力も生かし、すぐに世界へ飛び出して「全曲歌詞は英語」で活動した。2枚目ミニアルバム『AWE』(24年11月8日リリース)は、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”に初のランクイン。日本人ガールズグループとしては、19年にBABYMETALがリリー スした『METAL GALAXY』以来の快挙となった。その勢いは今年に加速し、4月に米国で開催された世界最大級の野外音楽フェス『コーチェラ2024』への出演も果たした。

 そして、現在のSNS総フォロワー数は約1300万人(85%が海外ファン)、YouTubeの総再生回数は約14億7000万回再生に達している。初めて展開した今回のワールドツアーでは、韓国、台湾、フィリピン、タイ、マレーシア、中国、米国、英国、ドイツ、フランス、ベルギー、オランダ、オーストラリアなどを渡り、各地で観客を魅了。ファイナル公演でグループにとって最大規模・5万人動員の東京ドームにたどり着いた。

 今や、日本でもガールズグループは群雄割拠の時代。その中で7人は、国際的な見地では「群を抜けた存在」になっている。だが、原点は忘れていない。厳しいレッスンを積み重ねて、デビュー前の22年1月25日、YouTubeで初めて公開したダンス楽曲『XG MOVE #1』もつなぎの衣装で披露した。

 その後は歌だけで高い歌唱力を見せるなどし、本編は18曲目の『IS THIS LOVE』で終了。ALPHAZ(アルファーズ=XGファンの総称)はXGのコンセプトを守り、「ウォ~、ウォ~」とオオカミの遠吠えでアンコールを求め続けた。7人がそれに応えて再登場。『NEW DANCE』を披露した後、2度のMCでそれぞれが思いを語った。

CHISA「ありがとうございます。(ペンライトが)めちゃくちゃ、きれいでした」

JURIN「東京ドーム、ありがとうございます。ファイナルですよ。終わってほしくないです」

HARVEY「ファイナルで東京ドームに立てて、胸を張れるステージをALPHAZと作ることができて私どもは本当に幸せです」

COCONA「世界とつながれることは本当うれしくて、感謝の気持ちいっぱいです。今日はXGにとって新しいスタートの日になりました」

HINATA「世界中のALPHAZと貴重な時間を共有できて、本当に幸せです」

MAYA「人生最高の瞬間を味わえました。そして、最高のライブチームに感謝します」

JURIA「47公演で私たちを輝かせてくれたヘアメイク、スタイリストの皆さん、本当にありがとうございました」

 アンコールでは、今月14日リリースのシングル『MILLION PLACES』も披露。その後、丸刈りを金色に染めたCOCONAが涙を浮かべながら言った。

「私は11歳の時に『東京ドームに立つ自信がある』と言いました。今、こうして素敵な仲間と東京ドームに立ちました、パパ、ママ、立ったよ~」

 時間をかけてALPHAZに感謝を伝えた後は5万人と記念写真を撮り、最後に『LEFT RIGHT』をしっとりと歌い上げ、XG、ALPHAZとって忘れられないステージを終えた。

次のページへ (2/2) 【写真】海外公演のライブカット
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