IMP.の佐藤新が12日、都内で行われた主演映画『青春ゲシュタルト崩壊』完成披露試写会に出席した。

　本作は、ケータイ小説サイト「野いちご」が開催している小説コンテスト「野いちご大賞」の第5回大賞作品を実写映画化。架空の病気・青年期失顔症になってしまった高校生の間宮朝葉（渡邉美穂）は、唯一自分の異変に気付いた同級生の朝比奈聖（佐藤）と出会ったことによって、成長していく姿を描く。

　ややこわばった面持ちで登場した佐藤は「主演として舞台するのは初めてなので緊張しています」と語ると「この映画の予告映像を観たときから心臓がバクバクしていたので、出来上がった作品を始めてお客さんに観ていただくときはどうなってしまうんだろうと思っています」と落ち着かない表情を見せる。

　撮影で印象に残っているシーンを問われた佐藤は「人生初の2人乗りをしたんです」と佐藤と同じくダブル主演を務める渡邉を自転車に乗せるシーンをあげると「とにかく渡邉さんを怪我させてはいけないと思い、スタッフさんとめちゃくちゃ練習しました」というエピソードを披露。

　イベントには、佐藤と共にダブル主演を務めた元日向坂46の渡邉、瀬戸朝香、戸田菜穂、田辺桃子、新井美羽、藤本洸大も参加したが、渡邉は「佐藤さんは2人乗りをしているとき、めちゃくちゃ背筋が伸びていて姿勢が良かったです」と印象を述べていた。

　そんな佐藤は、作品タイトルにちなみ「とっておきの青春エピソード」を問われると「IMP.のYouTubeの企画で、未来の自分に手紙を書くというのがあったのですが、グループに対する自分の思いを書いているうちに、自分でも分からなぐらい泣いてしまって。そのとき、グループのみんなも泣いていて、すごく青春だなと思いました」と語る。

　しかしその後、ホテルに戻り寝た次の日の朝に「寝起きドッキリ」をかけられたというエピソードも披露した佐藤は「それを含めて印象に残っています」と語っていた。

　佐藤は完成した作品に「人が生きていく上で感じる優しさや温もり、人間関係の苦しさ、傷ついたときのもろさなど、青春の甘酸っぱさや生きていく上での感情が詰まった作品になっています」と映画をアピールしていた。