【ばけばけ】吉沢亮、2度目朝ドラで英語教師役 制作統括明かす起用の背景「濃密な役作りに心打たれ」
俳優の吉沢亮が2025年度のNHK後期連続テレビ小説『ばけばけ』に出演することが12日、発表されたヒロイン・松野トキ(高石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)の人生に大きな影響を与える英語教師・錦織友一を演じるという。

セリフの多くが英語「毎日のようにレッスンを」
俳優の吉沢亮が2025年度のNHK後期連続テレビ小説『ばけばけ』に出演することが12日、発表されたヒロイン・松野トキ(高石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)の人生に大きな影響を与える英語教師・錦織友一を演じるという。
吉沢は「朝ドラに出演させていただくのは『なつぞら』以来2度目です。『英語教師なので、それなりに英語をしゃべります』とは言われていたのですが、台本を頂いたら思っていた2.5倍くらい英語だったので焦りつつ、現場の温かい空気感の中、楽しくお芝居をさせていただいています。時代の変革期、変わり続ける文化や常識を面白がれる者、受け入れられない者、受け入れる他ない者。翻弄されながらも各々の宝物を握りしめ大いに笑ったり、たまに泣いたりしちゃう人たちの物語です。是非お楽しみに」とコメントした。
NHKによると、錦織友一の設定は松江随一の秀才で、「大磐石(だいばんじゃく)」の異名を持つ。松江中学で英語教師を務め、外国人教師として松江にやってきたヘブンを公私でサポートする。トキとも奇妙な縁で知り合い、深く関わっていくという。
作品は松江の没落士族の娘で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルとして、大胆に再構成するオリジナルストーリー。外国人の夫と共に、怪談を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語をフィクションとして描く。脚本はふじきみつ彦氏が担当する。
主人公・松野トキを演じる高石は「吉沢さん演じる錦織は、きっとこの先、トキとヘブンの2人にとって言語や心を繋ぐ懸け橋のような存在になるのだと思います。先日、錦織とトキの出会いの場面を撮影しました。カットがかかる度に笑いが起こり、本番中なのにどこからかスタッフさんの笑い声が……。そんな、はちゃめちゃで楽しい大好きなシーンとなりました。皆さんにお届けできる日が本当に楽しみです」とコメントした。
制作統括・橋爪國臣氏は「錦織友一という役は、明治時代の松江の偉人の一人である西田千太郎さんがモデルです。小泉セツさんとハーンさんにとってかけがえのない特別な存在でした。そんな大切な役だからこそ『この方にお願いしたい』という強い思いで、企画の早い段階で吉沢亮さんに出演をお願いしました。連続テレビ小説『なつぞら』や大河ドラマ『青天を衝け』でご一緒した際に、ご本人の役に対する真摯(しんし)な向き合い方や深く濃密な役作りをなさる姿に心打たれました。日本を代表する俳優の一人だと思っています」と起用の背景を説明した。
さらに橋爪氏は「英語教師でもあり、ヘブンの通訳でもある錦織は、セリフの多くが英語です。吉沢さんには出演が決まってから毎日のように英語のレッスンに取り組んでいただいています。先日、衣装合わせでお会いしたときには既に短髪になさっていて、まるで明治時代の西田千太郎さんがそのまま現れたかのようで、あらためて役への深い理解と熱意を感じました。吉沢さんが命を吹き込む錦織友一という人物が、いったいどのような深みと感動を物語にもたらしてくれるのか。きっと心に残る素晴らしいシーンをお届けできると確信しています」とコメントした。
