ザコシショウが好き放題に暴れるカオスな冠番組 番組Pが語る誕生の経緯「お笑い純度の高い番組を」
ピン芸人・ハリウッドザコシショウが地元・静岡県の静岡放送で冠番組『冠ザコシの冠冠大冠』(毎月最終土曜深夜0時28分)をスタートさせた。4月に始まったレギュラー放送は初回から話題沸騰となり、SNSでは「ノーカット版を放送してください」「笑いっぱなしだった!」といった反響の声が続出。なぜザコシショウで番組をやろうと思ったのか。番組プロデューサーが真意を明かした。

中川家・礼二も思わず本音「この番組、今日で終わりか?」
ピン芸人・ハリウッドザコシショウが地元・静岡県の静岡放送で冠番組『冠ザコシの冠冠大冠』(毎月最終土曜深夜0時28分)をスタートさせた。4月に始まったレギュラー放送は初回から話題沸騰となり、SNSでは「ノーカット版を放送してください」「笑いっぱなしだった!」といった反響の声が続出。なぜザコシショウで番組をやろうと思ったのか。番組プロデューサーが真意を明かした。
ザコシショウが30分間ひたすら暴れ回るだけでも十分にカオスだが、それ以上に気になるのが番組タイトル『冠ザコシの冠冠大冠』。一度聞いたら忘れられないヘンテコなタイトルについて番組プロデューサーが明かす。
「ハリウッドザコシショウさんご本人の案を採用させてもらいました。ザコシショウさんは静岡県旧清水市(現在の静岡市清水区)のご出身で、以前から『地元で冠番組を持ちたい』という野望を語っておられました。そこで番組の立ち上げにあたり、打ち合わせの中で『タイトルを考えていただけませんか?』とお願いしたところ、『ぜひ!』と二つ返事で快諾していただきました。
そして出てきたのが、『冠ザコシの冠冠大冠』。ザコシショウさんにこのタイトルの真意を聞いたところ、『地元で冠番組を持てるなら、これをやりたい!』と考えていた内容をすべて詰め込んだ“大冠番組”という思いが込められているとのことでした。ここまで“冠”という文字が詰め込まれたヘンテコなタイトルは前代未聞ですが、ザコシショウさんらしさがにじみ出ていて、即採用させていただきました!」
4月のレギュラー放送1発目のゲストは、大阪NSC11期の同期・中川家。静岡で行われた収録では、30年前、中川家・礼二やケンドーコバヤシがザコシの自宅を毎日のように訪れ、朝まで盛り上がっていたというエピソードを交えつつ、若者にはまったく伝わらないモノマネを連発。中川家・礼二が思わず「この番組、きょうで終わりか?」と漏らすなど、ザコシワールド全開の内容となっている。
そんなカオスな番組だが、ザコシショウで番組を始めようと思ったのだろうか。
「SBSテレビ社内で、“静岡出身のお笑いスター・ハリウッドザコシショウさんでバラエティー番組を作れないか?”という声が上がり、ザコシショウさんの所属事務所を直接訪ねたことがきっかけでした。まずはお試しとして、2024年11月から月に1回、全5話の30分番組を放送したところ、静岡ローカルながらありがたいことに視聴率も上々。しかし、我々が想定していなかったのは、TVerでの配信です。そこで全国の視聴者さんから『面白かった!』『レギュラー化してほしい!』という反響をいただきました。
静岡県の枠を越え、全国で楽しんでもらっている番組ということから、2025年4月より月1回のレギュラー番組に“昇格”しました。深夜のローカル番組でありながら、全国の方に見ていただけるのは、我々としても本当にうれしいことですし、今後もなお一層、ザコシショウさんの世界観を余すところなく伝えられるようにしていきたいと思っています」
レギュラー初回からゲスト以上に大笑いをしていたザコシショウ。番組の企画・構成段階から参加しているようだ。今後どんなゲストと悪ふざけをするのか気になるところだが、番組を開始するにあたり、ザコシショウの一言が番組スタッフの心に火をつけたという。
「ザコシショウさんと話している中で、ご本人から『え? こんなことをテレビでまだやってんのか! と驚かれる番組にしたい。自分の名前をタイトルに入れる以上、体重の乗ったお笑いを追求しなければ意味がない』とおっしゃっていました。この言葉は番組の指針となり、お笑い純度の高い地方発のバラエティー番組を目指しています。
“冠ザコシ”は、ハリウッドザコシショウさんのお笑いに対する熱量を可能な限り表現してもらえる場でありたいと思っています。その熱量が静岡県民に伝わり、『静岡のテレビって面白いじゃん』『静岡っていいね!』となってほしいですし、全国にも番組のファンが増え、いずれは番組イベントを静岡で開催し、ファンの熱量を会場で肌で感じてみたいと思っています。
“冠ザコシ”は、ハリウッドザコシショウさんという静岡が生んだ唯一無二の芸人の力を借りて、ローカルテレビにしかできないことを追求する番組であり続けたいと思っています」
