ONE N’ ONLY、7年かけてたどり着いた武道館 “節目”のツアーを完走【ライブレポート】

ONE N' ONLYが9日、10日に東京・日本武道館で『LIVE TOUR 2025 ||:ONE N' ONLY:||』を開催した。グループにとって、目標に掲げ続けてきていた武道館での公演であり、6月18日にユニバーサルミュージックよりメジャーデビューすることが決定している彼らの、新たな門出となる公演だ。ENCOUNTでは9日の公演の模様をレポートする。

ツアーを完走したONE N' ONLY【写真:笹森健一/小坂茂雄】
ツアーを完走したONE N' ONLY【写真:笹森健一/小坂茂雄】

武道館で『LIVE TOUR 2025 ||:ONE N' ONLY:||』を開催

 ONE N’ ONLYが9日、10日に東京・日本武道館で『LIVE TOUR 2025 ||:ONE N’ ONLY:||』を開催した。グループにとって、目標に掲げ続けてきていた武道館での公演であり、6月18日にユニバーサルミュージックよりメジャーデビューすることが決定している彼らの、新たな門出となる公演だ。ENCOUNTでは9日の公演の模様をレポートする。

 定刻になり、ステージにONE N’ ONLYの姿が現れると、会場の空気が揺れる。HAYATOが「日本武道館、さあ始めようぜ」と呼びかけると、会場は割れんばかりの歓声に包まれた。

 オープニングを飾ったのは『BOOM BASH』。メジャー1stシングルに収録される楽曲で、ツアーのテーマ曲でもある。冒頭から気合いの入ったパフォーマンス、打ち上がる炎の特攻が会場を熱くさせる。そんな熱をさらに燃えあがらせるように『YOUNG BLOOD』、『DOMINO』……とアツい楽曲が続く。

『Fiesta』の曲中ではメンバーそれぞれが改めて自己紹介とともに、気合いを言葉にする。NAOYAが「約束の地、武道館に来たぞ!」というと、会場も大歓声とともにペンライトを突き上げた。

 楽曲は7年の歩みを見せるかのように多彩。しっとりとした楽曲を艶っぽく届けたかと思えば、ポップな『Video Chat』では全員で体を動かし、一緒に楽しむ場面も。

 11曲を歌い切ったところでHAYATOが「ついにここまできたぜ、武道館!」と声をかけた。この日の武道館が満員御礼であることに感謝を伝え「僕らの夢だった武道館に集まってくれたことがうれしいです」と噛み締めた。

 REI、EIKUも、HAYATOに話を振られると「やっぱり声が聞きたい!」とSWAG(ONE N’ ONLYファンの総称)とコール&レスポンスをし、満足げな表情を見せた。

 NAOYAは「手を上げて、振ってみて」。すると、武道館いっぱいに白のペンライトの光が広がった。この光景にメンバーも目を細める。「昨日、現地リハで入ったときもうれしかった。会場に入るだけで、気持ちが違うというか」と振り返り、どんなふうに見えるのかと、1階席や2階席にも行ったとのこと。また写真も撮ったそうで、5人で武道館前で記念撮影した写真もスクリーンに写し出され、その写真について思い思いに感想を口にするなど、和やかなMCとなった。

 後半戦はONE N’ ONLYが主演を務めた映画『バトルキング!!』の主題歌『Map of The Mind』から始まるメドレーでスタート。ONE N’ ONLYの楽曲の中でもよりポジティブなものを中心に構成。『HOLIDAY』ではメンバーの呼びかけに応じて、SWAGも一緒になって体を動かし、会場全体で楽しんだ。

 メドレーの後も止まらない。『Step Up』ではメンバーがタオルを回してさらに会場を熱くし、終盤にかけても盛り上がりは加速。ラストの『EVOL』まで駆け抜けた。

全国ツアー「LUMINA」を開催することが発表された【写真:笹森健一/小坂茂雄】
全国ツアー「LUMINA」を開催することが発表された【写真:笹森健一/小坂茂雄】

メンバーそれぞれからファンにメッセージ

 アンコールでは「結成して7周年になりますけど、みんなで手を取り合いながら、地道に歩んできて、やっと武道館にたどり着くことができました」と改めて今日の日を迎えられたことについて感謝を伝えたHAYATO。そしてここではメンバーそれぞれからSWAGにメッセージが送られた。

「ここまで来るのに7年かかりました」とNAOYA。「決して早くはないと思う。地道に歩み続けてきたからこそ、この達成感になりました」と言い、涙を拭った。「オープニングで鎖が外れる場面がありましたけど、僕自身、鎖があった。でも今回のツアーで解放されたと思います。それはSWAGとこの4人のメンバーのおかげだと思っています」と感謝を伝えた。

 ツアーでは足のけがで出られない公演もあったREI。この公演も前日までどうなるか分からなかったそう。「超えられない壁なんてないって信じていたんですけど、ちょっと無理かなってマイナスなことを感じていた」と言う。それでもがんばれたのはメンバーやSWAGのおかげだと周りの人たちへの思いを静かに爆発させた。「7年前は1人でなんでもできると思っていました。愚かな人だったと思います」と振り返った上で、最近になって改めてメンバーの支えがあることに喜びを表した。「いいやつに囲まれたな、と。絶対に大事にします。こういう出会いは」と強く言い切った。

 涙でなかなか話し始められなかったのはEIKU。「正直ワンエンは順調じゃなくて、いろんな試練があって、でもこのメンバー全員でどんなことも乗り越えてこられたし、SWAGがどんなときも応援してくれるから、僕もがんばれました」と言ったあと、武道館に向けてのリハの中で、不甲斐ない自分に悔しく思ったこともある、と明かした。しかし「昨日の通しリハの時に改めて映像を見て、ワンエンってかっけえな、って思ったし、メンバーや友達、家族だったりに支えられてやってこられています」とEIKUも感謝を伝えた。

 ここまでを「簡単な道のりじゃなかった」と振り返ったTETTA。いくつもやってくるいろんな苦難をメンバーと手を取り合って、そしてSWAGがくれた言葉でここまでこうやってこられた、と涙を滲ませながら語った。「俺はこれからもこいつらとおじいちゃんになってもずっと一緒にいたいし、みんなともずっといたい」と言い、「本当にみんなのことを大切にしないとな、って心から思います。普段はあんまり言わないけど、みんなのことが大好きです。これからもずっとワンエンのそばにいてほしいし、そばにいたいな、と思われるような存在でいるので、応援お願いします」と愛を伝えた。

 最後、HAYATOは会場にいる人たちはもちろん、これまで関わってくれた人たち、ONE N’ ONLYのファンだった人たちにも感謝を伝えた。「どんなに変化しても僕らはグループ名どおり、唯一無二のグループを目指します」と決意を口にした。そしてSWAGのことも支えると笑顔を見せ、「道の途中で不安に思ったこともあったけど、この景色を見たら自信につながりました。この手は二度と離さないように、しっかり握りしめて。もう立ち止まらないから。覚悟のツアーでした。このツアーで改めて覚悟を決めて、もっとでかい景色にSWAGを連れていくんでこれからもお願いします」。

 愛と感謝を何度も口にしたONE N’ ONLYが最後に届けたのは『My Love』。最後はSWAGも一緒に大合唱し、絆を確かめ合った。

 さらに大きな景色へファンを連れていく。メンバーが口々にした言葉。武道館は5人にとっての始まりの地になるのかもしれない。

 なお、10日の公演後には9月から6か所14公演を巡る全国ツアー「LUMINA」を開催することが発表された。同ツアーのファイナルでは、グループ最大規模となる神奈川・ぴあアリーナMMのステージに立つ。

次のページへ (2/2) 【写真】ツアーを完走したONE N' ONLYの個別カット
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