仲野太賀、全編iPhone撮影の映画は「圧みたいなものがなかった」 是枝監督作品初出演&初主演
俳優の仲野太賀が9日、都内で行われた主演短編映画『ラストシーン』(Apple Japan公式YouTubeチャンネルで配信)のプレス向けプレミア試写会に、福地桃子、黒田大輔、リリー・フランキー、是枝裕和監督とともに出席した。是枝監督の作品に初出演する心境などを語った。

短編映画『ラストシーン』のプレミア試写会に出席
俳優の仲野太賀が9日、都内で行われた主演短編映画『ラストシーン』(Apple Japan公式YouTubeチャンネルで配信)のプレス向けプレミア試写会に、福地桃子、黒田大輔、リリー・フランキー、是枝裕和監督とともに出席した。是枝監督の作品に初出演する心境などを語った。
同作は、是枝裕和監督が手がけたタイムトラベル・ラブストーリー。全編をiPhone 16 Proで撮影。テレビドラマ『もう恋なんてしない』の脚本の改訂に取り組む倉田(仲野)の前に、50年後の未来からタイムトラベルしてきたという同作の主演女優の孫・由比(福地)が現れ、「ラストシーンを書き直してほしい」と頼む。倉田は、自身のせいで未来からテレビドラマが消えてしまったと知り、由比とともに脚本を書き直そうとする。
是枝作品初出演の仲野。iPhone 16 Proでの撮影について「普段の撮影は、演じる僕らの目の前に撮影隊がバーっと並んで人数もすごく多かったり、機材も大きかったりするんですけど、今回iPhoneで撮影したことで、機材から来るプレッシャーというか、圧みたいなものがほとんどなかった。演じてみても、とてもリラックスした状態でスッと役に入っていけるというか、その感覚は非常に新鮮でしたね」と語った。
是枝監督は、同作のストーリーにちなんで、ドラマや映画の未来をどう考えるか問われて「いろんなものが急速に変わっていく。どこまでついていくのか、作り手としては判断を迫られていると思う。道具が変われば表現が変わる。僕はちょっと遠くからそれを見ているかな、という意識もある」とコメント。「今回のような試みは『撮影って何だろう?』とか『お芝居って何だろう?』とか、もっと言っちゃうと『プロって何だ?』と考える、いいきっかけになりました」とほほ笑んだ。
