岡崎紗絵、2度目の教師役は「やっぱり緊張」 初挑戦の“脱力キャラ”との共通点とは

俳優の岡崎紗絵が現在放送中の日本テレビ系連続ドラマ『なんで私が神説教』(土曜午後9時)に今どき女子な英語教師・林聖羅役で出演している。プラベート第一主義の聖羅は、岡崎がこれまで演じたことのない“脱力系キャラクター”。キャリア2度目となる教師役への思いや20代最後の1年への思いを聞いた。

『なんで私が神説教』に出演中の岡崎紗絵【写真:(C)日本テレビ】
『なんで私が神説教』に出演中の岡崎紗絵【写真:(C)日本テレビ】

過去には電車で“説教”の過去「さすがに注意」

 俳優の岡崎紗絵が現在放送中の日本テレビ系連続ドラマ『なんで私が神説教』(土曜午後9時)に今どき女子な英語教師・林聖羅役で出演している。プラベート第一主義の聖羅は、岡崎がこれまで演じたことのない“脱力系キャラクター”。キャリア2度目となる教師役への思いや20代最後の1年への思いを聞いた。(取材・文=中村彰洋)

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 岡崎にとって教師役は2024年に放送されたカンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ『GTOリバイバル』以来2度目の挑戦。「やっぱり緊張します」と“先生”という職業への印象を明かした。

「しっかりしていて責任感が強い人がなるというイメージでした。私が学生の頃は先生は何でも知っているものだと思っていました(笑)。先生のプライベートってうまく想像することができないんですよね。学校でしっかり先生であろうとしているからこそ、そういう背景が見えてこないんだろうなと思っていました。

 でも、『神説教』でも描かれていますが、職員室では別の顔があったんだろうなと今になって思います。聖羅も平気で『生徒に興味ないんで』とか言ってしまうようなキャラなので、『GTO』で演じた“真っすぐな先生”とはまた違った役になっています」

 数々の話題ドラマへの出演が続く岡崎だが、意外にも日テレドラマへの出演は今回が初。「出演が決まった時は『おぉ! 日テレさんだ!』って」と笑顔で驚きを口にする。「日テレさんのスタジオに来るのも初めてだったので、うれしかったです。本当に1年生な気分です」。

 主演の広瀬アリスとはファッション誌『Seventeen』(集英社)で共演して以来、約10年ぶり。映像現場での共演は初となった。

「『やっと会えた!』とうれしかったです。バラエティーでの共演やスタジオであったことすらもなかったので、『やっと生のアリスちゃんが見れた!』って(笑)。『Seventeen』の時も先輩で、今回の撮影現場でも座長としてみんなを引っ張ってくださっています。そんな姿を近くで見ることができて本当にうれしいです」

 今回演じる聖羅は、プライベート第一主義。これまでに演じたことのない“脱力女子”という新たな役に「新しい挑戦かもしれません」と笑う。一方でプライベートと仕事をハッキリ分ける点には共感もできるようだ。

「プライベートを充実させたい気持ちは分かります。私もオフの日は、自分の時間にしようと心がけていて、それが切り替えになっていると思います。私にとって自宅に帰って、洗濯や料理……そんなに多くするかというとそうではないですが(笑)、ちゃんと生活できているということが心の安定につながっている感覚があります。『部屋の乱れは心の乱れ』ではないですが、部屋をきれいにできていると『自分ちゃんとやれてんな~』とスッキリするんです」

 仕事での悩みやモヤモヤはその日のうちに消化することも意識している。「その日の反省を家まで持ち帰ってしまうことは多いかもしれないです。そんな時は、お風呂でブツブツ1人でずっとしゃべって、水と一緒に流しています(笑)」。

今どき女子な英語教師・林聖羅を演じる岡崎紗絵【写真:(C)日本テレビ】
今どき女子な英語教師・林聖羅を演じる岡崎紗絵【写真:(C)日本テレビ】

20代最後の1年を駆け抜ける「今までやってきたことをしっかりと自分の力に」

 今作はタイトル通り“説教”が一つのテーマとなっている。「説教できるような聖人ではないですが」と前置きしながらも、印象的だったエピソードを明かす。

「以前、電車で女性専用車両に入ってきた酔っ払いのおじさんが女子高生に近づこうとしていたことがあって、その時は説教ではないですが、さすがに注意はしました。強い口調ではなくて『ここは女性専用なので……』みたいな感じでしたけどね(笑)。

 基本的には納得できないことがあっても、一旦飲み込んで『自分はこう思うけど、これは自分だけがおかしいと思うのかな?』と考えるようにしています。でもあまりにも『うん?』と納得できないことが続いて、自分の中のリミットを超えた時には、ちゃんと言うようにはしています」

 5月10日放送の第5話では、そんな聖羅の気持ちに徐々に変化が生じてくる。「“聖羅が先生としてどうありたいのか”が問われてくるので、やる気のなさそうな先生の心がどのように動いていくのかを見届けてほしいです」と見どころを明かす。

 16歳から芸能活動をスタートさせた岡崎も今では29歳。20代最後の1年を過ごしているが、「本当にあっという間でした」と振り返る。

「もし私が本当に教師だったとしたら、29歳だと徐々に任される立場になっているのかなと思います。そう考えるとゾクゾクしちゃいますね。いつまでも『あ、今回の作品は生徒側じゃないのか』みたいなことは言ってられないですね(笑)。責任感や説得力のある人間にならないといけないなと感じます」

 目前にした30歳という節目の年齢。「環境が変わったり、いろんな選択肢が増えてくる年齢だと思います。同年代の女友達と話すと、必ず人生論の話題になるんです。これは100%です」と笑いながらも、岡崎自身も「考えることが多いです」と意識しているようだ。

 そんなタイミングを前に、約9年間務めた雑誌『Ray』の専属モデルを卒業。新たなステージでの挑戦を続けている。「雑誌ごとにカラーやターゲット層が異なるので、これまでとは違う見せ方を学ぶことができました。知らないことがまだまだたくさんあるので、これからも変わらずにいろんなことを吸収していきたいです」。

 さまざまな現場を経験する中で、「こういう人になりたい」と思えるような人たちにも出会うことができた。そんな“理想像”を目標に20代最後を走り抜ける。

「周囲の人たちをグイッと引っ張っていくような推進力のある方に憧れています。そんな方々と出会えたことで、たくさんの刺激をもらえています。私も少しでも近づくことできるように、20代で今までやってきたことをしっかりと自分の力に変えて、30歳を迎えたいです」

□岡崎紗絵(おかざき・さえ)1995年11月2日、愛知県出身。2012年に女性ファッション雑誌『Seventeen』(集英社)で専属モデルとしてデビュー。15年より俳優としても本格的に活動を開始し、ドラマ『教場II』(21年/フジテレビ)、『マウンテンドクター』(24年/カンテレ)など話題作に出演。現在放送中の日本テレビ系『なんで私が神説教』のほか、MBS・TBS系バラエティー『所さんお届けモノです!』(土曜午前7時30分)にレギュラー出演中。24年3月にはファンサイトも開設。ファンネームは「観測隊」。

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