住吉美紀、入院中に「号泣しちゃって」 コロナ感染で知った医療従事者の苦労と温かさ

新型コロナウイルスに感染して4月19日に入院し、闘病の末、回復したフリーアナウンサーの住吉美紀を取材し、闘病経験などを3日連続(全3回)で紹介する企画の第2回。今回は、医療従事者とのふれあいや感染の不安を抱える世の中の人に向けた住吉が考える準備を紹介する。まずは、医療従事者への感謝の気持ちと触れ合いから。

闘病中は看護師さん同士の日常のやりとりに救われたと話した【写真:荒川祐史】
闘病中は看護師さん同士の日常のやりとりに救われたと話した【写真:荒川祐史】

住吉美紀の感染当初の心境、入院生活、闘病で学んだこと、備えなどの経験談紹介

 新型コロナウイルスに感染して4月19日に入院し、闘病の末、回復したフリーアナウンサーの住吉美紀を取材し、闘病経験などを3日連続(全3回)で紹介する企画の第2回。今回は、医療従事者とのふれあいや感染の不安を抱える世の中の人に向けた住吉が考える準備を紹介する。まずは、医療従事者への感謝の気持ちと触れ合いから。

「主治医も看護師さんも『大丈夫、よくなります』とか『辛いですよね』などと絶妙なタイミングで声がけしてくれました。皆さん本当に優しい。そして、救われたことの1つは、もうろうとしている時、病室の外のナースセンターからドア越しに聞こえてくる『おはようございます』とか『お疲れさまです』とか看護師さん同士の日常のやりとりの明るい声。入院中は、コロナ患者は病室の外に一歩も出られませんでしたので、それに、すごく救われて。人が近くにいること、人の気配の安心感。そして、非常事態の中での、やりとりの普通さ、明るさが、自分にとっては元気、希望の源になりました」

 約10日ぶりにシャワーを浴びた際、看護師が一緒に喜んでくれたと語り、医療従事者への思いを涙ながらに言葉にした。

「医療従事者の方は天使だなと思いました。職務以上の気持ちを感じさせてくださって。本当にありがたかった」

 ハンカチで涙をふきながら、続けて入院して知った医療従事者の苦労も明かした。

「少し熱が下がると、私も心の余裕がでてきて、医療従事者の方にお声がけすると『看護師寮に暮らしているのですが、人との食事は禁止なので、それぞれの部屋で、1人で食べています』とか、『家族と何か月も会っていないんです』『親に言うと心配されるので話していません』と。大変な状況の中で、すごく高い志を持って仕事をされていました」

 看護師の中には住吉が出演するTOKYO FM「Blue Ocean」のヘビーリスナーも。

「その看護師さんは『盆、暮れ、正月もなく放送してくれるのは本当にありがたい。私たちもシフトでそういう時期も仕事をします。住吉さんも頑張っているから、私も頑張れています。今は、貴重なお休みと思って体を休め、また元気な声を聞かせてください』と、わざわざ内線で電話をくださいました。すごくうれしくて。私、電話で号泣しちゃって」

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