【ミスタートロットジャパン】優勝の17歳・島憂樹、デビュー曲にかける思い「誰が聞いても『島憂樹の曲だな』って思ってもらえる曲に」

一発勝負の歌謡ショー『ミスタートロット ジャパン』の決勝が3日、映像配信サービス『Lemino(レミノ)』で生放送され、初代Mr.TROTに選ばれた島憂樹、決勝進出者の牛島隆太、風水ノ里恒彦、ジュノ、橋詰昌慧が囲み取材に応じた。

初代Mr.TROTに選ばれた島憂樹【写真:ENCOUNT編集部】
初代Mr.TROTに選ばれた島憂樹【写真:ENCOUNT編集部】

同点1位から2位になったジュノ「僕より、島憂樹の方がグランプリに相応しい」

 一発勝負の歌謡ショー『ミスタートロット ジャパン』の決勝が3日、映像配信サービス『Lemino(レミノ)』で生放送され、初代Mr.TROTに選ばれた島憂樹、決勝進出者の牛島隆太、風水ノ里恒彦、ジュノ、橋詰昌慧が囲み取材に応じた。

 同番組は、韓国で社会現象を巻き起こした大人気歌謡オーディション番組の日本版。映像配信サービス『Lemino(レミノ)』で2月から放送されてきた(水曜午後9時)。番組MCを後藤、レジェンドマスターを細川たかしが務めた。トロットとは、韓国で演歌や懐かしの歌謡曲にあたる音楽ジャンル。『ミスタートロット ジャパン』は、全世界から選ばれた男性ボーカリスト74人が初代Mr.TROT(ミスタートロット)の座をかけオーディションに挑み、17歳の高校生・島が初代Mr.TROTに選ばれた。

 決勝に進んだ5人はソロ歌唱で勝負を競った。トップバッターの風水ノ里は、62歳で亡くなった母が生前聞きたがっていた美輪明宏の『ヨイトマケの唄』を、白い着物姿で披露。感情をこめたアカペラに観客は耳をすませて聞き入り、歌い切った風水ノ里が膝から崩れ落ちる場面も。続いて、中学時代に歌手デビューしたものの挫折を経験した宝石店勤務の牛島が、これまでの歩みや経験を込めてゆずの『栄光の架橋』を熱唱した。

 また、3度の日本デビュー経験があり、チーム「KOREA」から唯一勝ち上がった韓国人アーティストのジュノは、声色を使い分けながらDREAMS COME TRUEの『未来予想図II』を披露した。コンプレックスだった低音を武器に変え、シンガー・ソングライターとして活動する早大生の橋詰は、弾き語り時代の自分と未来に向かう自分を表現するため、ギターの弾き語りで斉藤和義の『歌うたいのバラッド』をパフォーマンスした。決勝のトリで登場した島は、母親がオーダーメイドで製作したという白いスーツ姿で登場。谷村新司の『昴』を堂々とした表情でのびやか歌い上げた。

 マスター審査、番組公式サイトでの応援投票、視聴者によるリアルタイム投票の結果、島が合計2167点を獲得し1位に輝き、初代Mr.TROTに選ばれた。島は「『聞いてくださる方に感動を与えたい』という思いで今まで歌ってきました。準決勝や決勝で観客の皆さんの前で歌う事ができて、皆さんが涙を流してくださっていた。『自分が自分の歌で感動を与えられているのだな』と実感できたので、すごくうれしかったし、最高の経験になりました」と感謝した。

 1位発表前の中間発表の順位では、島とジュノが同点で同率1位に。ジュノは「正直、『まさか憂樹と同点なのか』って、いやもう、『これって夢?』って思いました」とステージを振り返り、「その瞬間、体中からアドレナリンとかドーパミンが出てきて、すごくうれしかったです」と語った。また、同点になったことで「自分の中で整理がついた」といい、「『僕より、島憂樹の方がグランプリに相応しい』って、ふと思いました。(ステージの)照明から光が降りてくるような感じで、何かこう、ポコっ! て(その感情が)出てきた」と明かした。「だからその瞬間からすごく心が楽になって、平和な気持ちになれました」と語った。

 ジュノの思いを聞いた島は、「ちょっと大げさに聞こえたんですけど(笑)」と疑いつつも、「僕からしたらジュノさんはスターで、顔もカッコよくてスタイルもいいから、めちゃくちゃあの尊敬しています。カッコいいスターのジュノさんと一緒の点数を取れたことがすごくうれしかった」と語った。

 また、島と準決勝でペアを組みデュエット対決した“舞語り歌手”の風水ノ里は、「私も、(本選二次で島に敗北したプロシンガーの)しいたか。も、全部エキスを吸われて、奪われるくらい吸われて……(笑)」と島の歌唱力の威力を語り、「(吸ったエキスを)さらにさらに自分の力として身につけていた。それがもう本当に素晴らしいなと。完璧だよね。本当におめでとう。こっちもうれしい」と祝福した。島は「一発目に風水ノ里さんがアカペラで『ヨイトマケの唄』を歌った時に、『わぁ! なんでこんな歌を歌えるの? 歌える人が日本にいるんだ!』と思った」と語り、「アカペラで全部歌うっていうのもすごい事なのに、『ヨイトマケの唄』は歌を超えて語っているような曲。本当に“舞語りシンガー”ですごいなと思いました」と称賛した。

取材に応じた風水ノ里恒彦、ジュノ、島憂樹、橋詰昌慧、牛島隆太【写真:ENCOUNT編集部】
取材に応じた風水ノ里恒彦、ジュノ、島憂樹、橋詰昌慧、牛島隆太【写真:ENCOUNT編集部】

5人が参加するカバーアルバムリリースやファンミーティングも予定

 今後、決勝に残った5人でのカバーアルバムのリリースや、ミスタートロットのファンクラブ発足、ファンミーティング等も予定されている。

 橋詰は「今までシンガー・ソングライターとしてやってきて、なかなかファンの方と交流はできなかった。ファンミーティングやファンクラブは初めての経験です」と語り、「歌でその人の心の支えになりたいので、その為にはファンとの交流などの活動が大事になってくると思う。その第1歩として、絆を深めていく活動を5人でできるのがすごく楽しみです」と喜んだ。

 情に熱く涙をよく流す30歳の牛島は、「僕は番組で『アツすぎるぜ牛島の兄貴』というハッシュタグをつけてもらっていて、突然兄貴になりまして(笑)」と明かし、「この5人では引き続き兄貴をやりたいなと思ってますし、ファンミーティングでもお客さまから『兄貴』と呼ばれるような、そんな兄貴になりたいと思ってます」と意気込んだ。

 初代Mr.TROTに選ばれた島は、マスターで音楽プロデューサーの武部聡志が手掛ける楽曲でデビューする。歌いたい曲を聞かれた島は、「感動する映画のエンディング曲に使われるような、ピアノ伴奏の荘厳で壮大な世界観や、愛や感動を与えられる曲を歌うのが好きなので、そういう曲を歌いたい」と語った。武部が編曲を担当した一青窈の『ハナミズキ』が大好きだと言い、「一青窈さんもめちゃくちゃ尊敬しています。あの『ハナミズキ』のように世界各地の皆さんに届く、自分が“一歩目”となるような曲を歌いたい。誰が聞いても『この曲は島憂樹の曲だな』って思ってもらえるぐらい有名な曲になってほしいです」と語った。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください