【ミスタートロットジャパン】学生3人が振り返る準決勝の舞台裏 過酷なデュエット対決も「勝ち負けは考えてなかった」

一発勝負の歌謡ショー『ミスタートロット ジャパン』(水曜午後9時)に出場している学生の島憂樹、橋詰昌慧、藤崎伊織が取材に応じ、準決勝を振り返った。

取材に応じた島憂樹、藤崎伊織、橋詰昌慧(左から)【写真:ENCOUNT編集部】
取材に応じた島憂樹、藤崎伊織、橋詰昌慧(左から)【写真:ENCOUNT編集部】

決勝が控える島憂樹と橋詰昌慧 優勝賞金1000万円は「活動資金に」「機材を買いたい」

 一発勝負の歌謡ショー『ミスタートロット ジャパン』(水曜午後9時)に出場している学生の島憂樹、橋詰昌慧、藤崎伊織が取材に応じ、準決勝を振り返った。(取材・文/コティマム)

 同番組は、韓国で社会現象を巻き起こした大人気歌謡オーディション番組の日本版で、映像配信サービス『Lemino(レミノ)』で配信中。番組MCを後藤、レジェンドマスター(審査員)を細川たかしが務める。トロットとは、韓国で演歌や懐かしの歌謡曲にあたる音楽ジャンル。『ミスタートロット ジャパン』では、全世界から選ばれた男性ボーカリスト74人が初代Mr.TROT(ミスタートロット)の座をかけオーディションに挑む。

 これまでに予選、本選一次、本選二次、準決勝が行われ、島と橋詰は決勝に、藤崎は準決勝に進んだ。決勝でのソロ審査の点数に加え、視聴者投票により5月3日に初代Mr.TROTが決定する。

 3人は予選でチーム「スチューデント」、本選一次ではチーム「ティーンズ」と同じメンバーとなり、オールハートを獲得した実力派。準決勝では同じチームメイトだった早稲田大生の橋詰と高校生の藤崎がデュエット対決に挑んだ。共に幼少期から歌の世界を目指し、声変わりを機に得意だった高音を出せなくなるという経験をした共通点が。低音を武器に変えた2人がペアを組み、山崎まさよしの『One more time, One more chance』と井上陽水・安全地帯の『夏の終りのハーモニー』をメドレーすることになった。軍配は橋詰にあがり、藤崎は準決勝で敗退となった。

 仲間との対決に橋詰は、「複雑な思いなどはあまりなくて、デュエットに関しては、お互いの低音の種類が違う。(藤崎は)息の混じった低音で、僕は結構ドスのきいたタイプの低音。それが2つ合わさることでひとつになるので、すごくいいものができました。その面で、僕は結構ポジティブに捉えてやれました」と振り返った。藤崎も「勝ち負けは、形式上そうなってしまいますが、全然考えていなかったです。自分はまっさー(橋詰)とじゃないとやれなかったし、あのステージを作り上げることは絶対にできなかった。まっさーと組めて良かったなって思います」と晴れやかな顔で語った。

 徳島の高校生・島は、予選、本選一次を1位通過し、本選二次では2位を獲得した実力派。準決勝では“舞踊語り歌手”のプロとして活躍し圧倒的な歌唱力を誇る風水ノ里恒彦とデュエットのペアを組んだ。「日本」をテーマに坂本冬美の『夜桜お七』と美空ひばりの『川の流れのように』をデュエットし、風水ノ里が得意とする“着物を着て日本舞踊を舞うパフォーマンス”に島も初挑戦した。演歌も自在に歌いこなし舞いも堂々を披露した島は、風水ノ里に勝利。2人の歌唱は会場でもどよめきが起こるほど圧巻で、島&風水ノ里ペアはチームで1位となった。その結果、敗北した風水ノ里も島と共に決勝へ進んだ。

 準決勝を振り返った島は、「最初に風水ノ里さんから指名された時は本当に怖くて……、『マジか』と思っていて」と恐怖心もあったという。「全然踊れなくて、ちょっと悔しいし、2人で1つのステージを作るのに、僕だけ悪く映っちゃうんじゃないかなと、不安もめっちゃありました。日本舞踊に関しては道具を使うので、小道具を練習で落としたり……」と明かした。「小さい時に少しだけ演歌を歌ったことがありましたが、今回は風水ノ里さんが妖艶な感じで、その『色気のある感じを出す』というので指導してくださって、何回も歌のデモを送りあって練習しました。『夜桜お七』も『川の流れのように』も風水ノ里さんが優しくリードして下さったので、良いステージができたと思います」と感謝しながら語った。

 5月3日にいよいよ初代Mr.TROTが決定するが、橋詰は「ドキドキなのは当たり前ですけど、もう何もできることないから、ただ投票を待って告知などに注力しています。気持ちはもう緊張でしかない」とソワソワ。島も「今できることは本当にないので、あとは5月3日まで楽しみっていうか。ソワソワしているけど、落ち着いて暮らしたいです」と語り、「友達や友達の親も応援してくれていて、『頑張りよ』と行ってくれるので、期待に応えられるように頑張りたいです」と意気込んだ。

 惜しくも準決勝で敗れた藤崎は、「心境としては、とっても楽しかったです。この番組に出ていなかったら、今頃どうなっているんだろうって考えることがあります。(自分の低音が嫌で)絶対に歌を辞めていただろうなと思います」と語り、「この番組に出られて、人としても、歌のことでもすごく成長できたと思います。信頼できる存在が初めてできたっていうのも、自分の中では幸せだなって思います。この番組でやれることはやれたと思うので、悔いはないです」と笑顔を見せた。

 賞金1000万円の使い道を聞かれた橋詰は、「シンガー・ソングライターとして知ってもらうために出場したので、活動資金としてつぎ込んでいけたら一番うれしいです」と語り、島も「音楽の機材とか買いたいです」と答えた。

※藤崎伊織の「崎」の正式名称はたつさき

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