デビュー43年の中森明菜、トリビュートアルバムがデビュー日に発売 Ado、鈴木雅之ら13組が参加「偉大さと尊さを実感」

歌手の中森明菜のトリビュートアルバム『中森明菜 Tribute Album“明響”通常盤』と『中森明菜 Tribute Album“明響”2CDデラックス・エディション【中森明菜ベスト・アルバム付】』が、1日に発売となった。5月1日は中森のデビュー43周年記念日となる。

アルバム「中森明菜 Tribute Album “明響” 通常盤」のジャケット写真
アルバム「中森明菜 Tribute Album “明響” 通常盤」のジャケット写真

明菜ファンのミッツ・マングローブ率いる星屑スキャット「中森明菜の偉大さと尊さを実感」

 歌手の中森明菜のトリビュートアルバム『中森明菜 Tribute Album“明響”通常盤』と『中森明菜 Tribute Album“明響”2CDデラックス・エディション【中森明菜ベスト・アルバム付】』が、1日に発売となった。5月1日は中森のデビュー43周年記念日となる。

 同アルバムは中森のトリビュート・プロジェクト『明響/めいきょう』から立ち上がり、タイトルには「明菜を響かせる!」「明菜が響く!」という意味が込められている。13人のアーティストがそれぞれ13曲をカバーする。

 中森の1982年のデビュー・シングル『スローモーション』は、ももいろクローバーZの玉井詩織が担当。1988年の21stシングル『TATTOO(T-Groove Remix)』は、中森の大ファンであるミッツ・マングローブ率いるユニット・星屑スキャットが歌っている。その他にも、鈴木雅之(飾りじゃないのよ涙は)、玉置浩二(サザン・ウインド)、CHEMISTRY(ミ・アモーレ〔Meu amor e・・・〕)、JUJU(DESIRE -情熱-)、中島美嘉(難破船)、一青窈(北ウイング)、Ado(十戒(1984))、城田優(少女A)、East Of Eden(TANGO NOIR)らが参加。また全13曲中、シングル・ランキング1位曲が9曲収録されている。

 通常盤と同時発売となる『2CDデラックス・エディション』は、各アーティストが自分たちのスタイルを織り交ぜながらも、原曲の魂を尊重したアレンジを施したトリビュート・アルバム(DISC①)と、同一曲が同曲順で収録された中森本人のベスト・アルバム(DISC②)がパッケージされ、対を成した構成になっている。

 トリビュート参加にあたり星屑スキャットは、「改めて歌手・中森明菜の偉大さと尊さを実感させられました」と感激。鈴木は「昭和の時代を彩った歌姫の楽曲をいかに自分色に染められるか。ヴォーカリストとして挑戦させていただきました」と語っている。以下、参加アーティスト(一部)のコメント全文(五十音順)。

星屑スキャット「銀河のように輝きつづける明菜さんの歌の世界」

○Ado
「愛する中森明菜さんの十戒を歌わせていただきました。十戒は楽曲、衣装、ステージ、どこを取っても魅力がたくさんで大好きなのですが、そんな大切な楽曲を歌わせていただけたこと、非常に光栄に思います。中森明菜さんを愛する皆さまにとっても、いつも私の歌を聞いてくださっている皆さまにとっても世代を超えて素敵な作品になっていればうれしいです」

○East of Eden
「私(バイオリン:Ayasa)が初めて中森明菜さまの映像を拝見し、衝撃を受けたのは『ミ・アモーレ』を歌われているお姿でした。音域によって色合いが変化する魅力的な歌声、上品で印象的な振り付け、そして表情や目線の使い方──すべてに釘付けとなり、心を奪われました。そこから他の楽曲もどんどん聞くようになり、ストリングスが映える楽曲が多いことにも魅力を感じ、バイオリン弾きとしてフレージングの勉強もさせていただいていました。そんな中、2017年のアルバム『明菜』で『Amore』という楽曲のレコーディングに参加させていただいたことも、自分にとって大切な経験です。

 そして今回はEast of Edenとして中森明菜さまのトリビュート・アルバム『明響』に参加させていただけることとなり、心からうれしく、またご縁を感じております。East of Edenは全員が主役になれるバンドだと思っているので、『TANGO NOIR』も原曲のイメージを大切にしつつ、各メンバーの個性が光るアレンジとなっています。ボーカル・湊あかねの、音域によって表情を変える変幻自在な歌声の魅力も、きっとお楽しみいただけると思います。私自身、冒頭の駆け上がりや、曲中のバイオリンの印象的なフレーズに心を躍らせながら、レコーディングに臨みました。この名曲の新たな魅力を、East of Edenの演奏を通して、より多くの方に届けられることを願っています」

○CHEMISTRY
・堂珍嘉邦
「43周年おめでとうございます。そして43年という月日を音楽シーンの中で歩まれた事にリスペクトします。今回の楽曲、自身のツアーのバンドメンバーと試行錯誤しながら楽しんで収録させていただきました。僕たちのアレンジも楽しんでいただけたら幸いです」

・川畑要
「トリビュート・アルバムに参加させていただきありがとうございます! 歌いたい楽曲が多く『ミ・アモーレ』に決まった時はとてもうれしく熱い気持ちになりました! 今のCHEMISTRYの雰囲気がたっぷり入ったアレンジになっているとも思いますので是非聞いてください」

○城田優
「この度、名だたるアーティストの方たちと共に、中森明菜さんのトリビュートアルバム『明響』に参加させていただけたこと、心から光栄に思います。僕が歌わせていただいた『少女A』は、昭和歌謡の名曲中の名曲。挑発的な歌詞に、軽快なメロディーと、癖になるサビは病みつきになって、一度聞けば頭から離れません。今回、せっかくこの2025年に歌わせていただく中で大切にしたのは、当時歌われていた中森さんご自身のオリジナリティーと時代感。この、昭和と令和の融合による、ポップで全く新しい『少女A』を、長年に渡り信頼している音楽プロデューサーUTAさんとサウンドの方向性を擦り合わせながら、丁寧に作っていきました。そして、このプロジェクトを進めるにつれ、愛が深まりすぎ、僕の頭の中にさまざまなビジョンが浮かび、僭越(せんえつ)ながら多くの方に協力していただきながら、自主的にMVまで製作させていただきました。長きにわたって、この曲を楽しんできた皆さまはもちろん、国内外を問わず、初めてこの曲に触れる方たちにも、とにかく『少女A』の魅力を余すことなく感じていただき、楽しんでいただければ幸いです。素敵な仲間たちと愛を込めて完成させた「少女A」どんなふうに皆様の胸に届くのか、今からとてもワクワクしています。改めて、こんなにも貴重な機会をくださったスタッフの皆さま、そして何より中森明菜さんに心から感謝いたします」

○鈴木雅之
「今回『飾りじゃないのよ涙は』をカヴァーさせていただきました。ライブ映えのする明菜さんの代表曲の中でも大好きな1曲です。昭和の時代を彩った歌姫の楽曲をいかに自分色に染められるか。ヴォーカリストとして挑戦させていただきました。やっぱ、パワーのある楽曲は歌ってて気持ちいいよね。そして、彼女の大切なラヴソングですから愛情を込めて丁寧に届けたつもりです」

○中島美嘉
「中森明菜さん、43周年おめでとうございます。この記念すべきアルバムに参加できたこと、そして『難破船』という名曲をカバーさせていただけたことをとても光栄に思います。私自身大好きな曲でしたので、お話をいただいた時はとても嬉しかったです。中森さんの原曲のかっこ良さ追求して何度もアレンジを試行錯誤してのレコーディングでした。沢山の方に届いていただけたらうれしいです」

○一青窈
「台湾にいる頃から憧れ続けた明菜さんのカバーができるなんて夢のようです!文字通り、擦り切れるほどレコードもカセットテープも聞き込んで耳コピして1人明菜劇場を部屋で繰り広げてました。修学旅行のときcamp-fireで歌ったのはtattooですが、今夜は北ウイングから出発します。国内外のたくさんの方にこの名曲を知ってもらいたいと思ったのでMVをcity popな感じで作っちゃいました」

○星屑スキャット
「中森明菜さんの楽曲を私たちなりに表現するとき、まず気を付けたのは個人個人の思い入れをできる限り抑えることでした。それでもやはり溢れ出てしまう積年の執心と憧憬。改めて歌手・中森明菜の偉大さと尊さを実感させられました。銀河のように輝きつづける明菜さんの歌の世界。その光の中で名もない星屑たちのきらめきを一瞬でも感じてもらえればこれ以上の幸せはありません」

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