「一日でこんなに!」 自然の神秘に驚愕…タケノコ掘りでかごを忘れる→戻ってみたら腰を抜かす展開に
タケノコ掘りで竹林に忘れてきてしまったかご。一夜明けて戻ってみたら、目を疑う光景が広がっていた。たくましい生命の神秘に、「やっぱり都市伝説じゃなかった」「これほどとは」とSNSは衝撃。生物・自然に詳しい投稿者に詳細を聞いた。

収穫はしたのか?
タケノコ掘りで竹林に忘れてきてしまったかご。一夜明けて戻ってみたら、目を疑う光景が広がっていた。たくましい生命の神秘に、「やっぱり都市伝説じゃなかった」「これほどとは」とSNSは衝撃。生物・自然に詳しい投稿者に詳細を聞いた。
黒いプラスチックのかごが、分厚い皮で覆われたタケノコにぶら下がっている。いや、違う。地面から突き出したタケノコが持ち上げているのだ。
「昨日たけのこ掘りの時にカゴを置いてきてしまったので、今日取りに来たらこの有様です……。
昨日は確かに何も無かったはずなのですが……竹林に忘れ物をすると時々こいったことが起こります……」(原文ママ)
Xで驚きの出来事を紹介したのは、野食に詳しいミユbot(@natuzunda)さん。アカウントについて「スマホアプリゲーム、ブルーアーカイブの二次創作活動として主に生物・自然についてご紹介する活動を行っております。普段関心を持ちづらい自然やその問題について考えるきっかけになればなと思っております」と説明する。
前日に置いてきてしまったかごの下から、たまたまタケノコが生えてきた格好だ。「1日で持ち上げる高さまで生育したという状態です。タケノコの成長の早さは存じ上げておりましたが、ここまでの個体はなかなか珍しく、驚きを感じています」。驚異的な成長スピードをまざまざと実感したという。
投稿は12万件以上のいいね、約1万件のリポストを集めている。「一日でこんなに!」「伸び方がえぐい」「すごい。大自然のパワーに惚れ惚れしてしまう」「最初どういった類の怪談話かと思ったけど、竹の仕業なんすね」「たけのこの成長速度すごいですよね!」「理解するのに3分くらいかかった」など、驚嘆の声が続々。また、「これでランドセルが取れなくなったことありますww」といった仰天の体験談も寄せられている。
炊き込みごはんや煮物、炒め物など、季節の味として人気のタケノコ。今回の“驚異のタケノコ”は収穫したのだろうか。
「ここまで大きくなったタケノコは食用には向いていないため、食用にはしませんでした、普段なら竹林管理の一環で伐採してしまうのですが、今回の件で思い入れが生まれたため、記念として放置してみることにしました」。今後のさらなる成長が楽しみだ。
タケノコ掘りの“秘伝”を教えてもらった
ここで、野食に詳しいミユbotさんに、名人ならではのタケノコ掘りのコツを聞いてみた。
「タケノコの収穫時期に関しては、竹の種類にもよりますが、基本的に食用にされる孟宗竹は、なるべく地面から出て間もないもの、できればまだ地面から出ていないものを採ることをおすすめしています、成長しすぎると硬くなり、アクが強まるので食用には適しません。
地面から出ていないタケノコを探すのはかなり難しいですが、その分、味もいいものが採れます。土の下のタケノコの見つけ方としましては、私は竹林を歩いて、足の裏でわずかなタケノコの膨らみを感じとる方法を使っていますが、慣れるまでは難しいので、タケノコが生える際にその過程で地面が十字に割れることを利用して、そこを目印に掘る方法がいいかと思います」。足の裏で感じ取るという“秘伝の術”を伝授してくれた。
想定外の大反響にびっくり。その中で、竹林を巡る日本の課題について思いを巡らせたといい、「自然に関心を持つ人が思い外多く、大変うれしく思います。竹と聞くとタケノコなどポジティブな側面が注目されがちですが、竹の力強さ、生命力ゆえ竹林は管理が大変難しいため、管理を放棄され放置された竹林が多数存在し、土砂災害を引き起こしたり、害虫が増加したり等の問題を引き起こすことがあります。これを機に放置竹林問題についても知っていただけたら幸いです」とメッセージを送っている。
