埼玉の学校が激レア名車で埋め尽くされる…有名テレビ番組に登場した1台、海外マニア注目のトヨタ車に驚愕

国内外の名車・旧車が集まる「クラシックカーフェスティバル2025 in 関東工大」が26日、埼玉・鴻巣市の関東工業自動車大学校で開催された。希少性の高い国産スポーツカーやテレビで取り上げられたレア車など、約250台が大集合。ゴールデンウイーク(GW)初日ともあって、家族連れら多くの来場者でにぎわった。

関東工業自動車大学校で恒例のクラシックカーフェスティバルが開催【写真:ENCOUNT編集部】
関東工業自動車大学校で恒例のクラシックカーフェスティバルが開催【写真:ENCOUNT編集部】

関東工業自動車大学校で開催、若い世代にも“クルマ愛”伝承

 国内外の名車・旧車が集まる「クラシックカーフェスティバル2025 in 関東工大」が26日、埼玉・鴻巣市の関東工業自動車大学校で開催された。希少性の高い国産スポーツカーやテレビで取り上げられたレア車など、約250台が大集合。ゴールデンウイーク(GW)初日ともあって、家族連れら多くの来場者でにぎわった。

 整備士の養成を目的とした専門学校を舞台に、愛好家同士が親睦を深め、クルマの魅力を存分に楽しめるイベントは、今年で8回目を迎えた。この日の運営には学生スタッフ約20人が参加し、社会勉強をしながら会場を盛り上げた。

 そろいにそろった250台。空冷エンジン搭載の1971年式ホンダZは、「水中メガネ」と呼ばれた懐かしのレトロカー。リアガラスの整備はオーナーも参加してレストアを手掛けたという。通称てんとう虫のスバル360はキュートな雰囲気たっぷり。伝説的な1台で、海外のマニアの間でも話題を集めるトヨタ2000GTには人だかりができた。マツダ・RX-7 GT-Xやトヨタ・カローラレビンも、いぶし銀の存在感を示した。

 輸入車も負けてない。屋内展示場には、シボレー・コルベットのオーナーたちも自慢の愛車を並べ、アメ車スポーツカーの鮮烈なオーラ全開。屋外の展示スペースで風格を漂わせたのは、89年式のベントレー・コンチネンタルだ。黒光りするボディー、ほぼオリジナルを保っているという。12年前ほどに購入したという男性オーナーは「子どもの頃からロールス・ロイスのコーニッシュが好きで、憧れていました。2年通ったお店で、コーニッシュと乗り比べた時に、このおすすめされたベントレーがしっくりきたんです」と、思い出話を聞かせてくれた。

 無類の収集家で“ダットサンの大家”として知られる全日本ダットサン会の佐々木徳治郎会長が「へぇ、これはいいねぇ」と目を丸くしたのは、71年式のダットサン・ブルーバード 1800SSS クーペ。なんと、お笑いコンビ『おぎやはぎ』(矢作兼・小木博明)がMCを務めるBS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR, NO LIFE!』に登場したことがある、有名カーというから驚きだ。

 また、サイドバイク メガゼウス、ハーレー・ダビッドソン FLHTCU ウルトラ サイドカーといった珍しいこだわり愛車も注目を浴びていた。

 GWのスペシャルな祭典、キッズたちも大喜びだ。コジマミニ四駆倶楽部とコラボで企画された、ミニ四駆の工作教室とタイムアタックレースは「満員御礼です!」と担当者。子どもたちは笑顔満点で、自分で作り、ペイントやシールでデコレーションしたミニ四駆を走らせ、思い切り楽しんでいた。

 同校を見学に訪れた高校生が、入り口で会場を見渡すと、思わず「すげぇ!楽しみだね」と感激。スカイラインGT-Rなどのオーナーたちは、学生たちを運転席に乗せてあげるなど、“体験乗車”に協力的で、若い世代に“クルマ愛”を伝えていた。

 終日大盛況。自動車文化を大切にしていく思いにあふれるこのイベントは、来年以降も実施を検討するとのことだ。

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