寺尾聰、16年ぶりの主演映画が完成 “息子”松坂桃李との共演は「誰とでも仕事をしたいと思うわけではない」

俳優の寺尾聰、松坂桃李が主演を務める映画『父と僕の終わらない歌』(5月23日全国公開、小泉徳宏監督)の完成披露試写会が23日、都内の有楽町朝日ホールで行われた。公開が1か月後に迫り、父と子を演じた主演の2人をはじめ、松坂慶子、佐藤栞里、副島淳、三宅裕司、石倉三郎、齋藤飛鳥、豪華キャスト陣が舞台あいさつに集結した。

完成披露試写会に出席した寺尾聰【写真:ENCOUNT編集部】
完成披露試写会に出席した寺尾聰【写真:ENCOUNT編集部】

5月23日全国公開、映画『父と僕の終わらない歌』

 俳優の寺尾聰、松坂桃李が主演を務める映画『父と僕の終わらない歌』(5月23日全国公開、小泉徳宏監督)の完成披露試写会が23日、都内の有楽町朝日ホールで行われた。公開が1か月後に迫り、父と子を演じた主演の2人をはじめ、松坂慶子、佐藤栞里、副島淳、三宅裕司、石倉三郎、齋藤飛鳥、豪華キャスト陣が舞台あいさつに集結した。

 同作は、アルツハイマーになった父とその息子が起こした、イギリスの奇跡の実話がもとになった作品。日本が舞台となり、横須賀に生きる父・間宮哲太(寺尾)と息子・間宮雄太(松坂桃李)に置き換え、それぞれの愛と葛藤、家族や友人たちに支えられながら、アルツハイマーの父が若き日に諦めたレコードデビューの夢を、再びかなえようとするまでの感動の物語を描く、

 2009年に公開された『さまよう刃』以来、16年ぶりの主演映画となった寺尾は「本当に心を込めて作った映画。特にこの映画はこのチームワークです。こんなにすてきな仲間と映画をつくれたのは、本当にこの上ない喜びです」とコメントした。

 息子役の松坂桃李は、「なにより寺尾さんとご一緒できるのであれば、やらせていただきますということで(オファーを受けた)。制作サイドの方が寺尾さんにお話を投げているところと聞いたので、『どうか寺尾さんお願いします』という思いを込めながらずっと待っていました」とオファーを回想。この発言を受け寺尾は、「オファーを受けて一番最初に尋ねるのは、主演はどなたですか? どなたが中心になって、どの方の映画になるのか、その時に松坂桃李さんと名前を聞いて、だったら前向きに考えようかなと」と明かした。

 さらに、「誰とでも仕事をしたいと思うわけではない、年を重ねてきますと疲れも多くなるので、できるだけ芝居をしていていい気持ちになれる俳優さんと一緒に仕事をしたいと思うんです。まずは松坂桃李と親子ができる。そして、松坂慶子さんが奥さんでしょ。この物語のようにボケても、ずっとこのままボケ倒そうと思ったくらいです」と笑わせると、「本音で言います。もしこの映画が気に入らなかったら周りの人に勧めなくてもいいです。もし、少しでも胸に刺さったりすることがあったなら、ぜひ周りに進めてください。よろしくお願いいたします」と決意を語った。

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