『べらぼう』安田顕、座長・横浜流星を称賛「今年の顔だと思います」 ボクシング話題で盛り上がる

俳優の安田顕が、平賀源内を演じるNHKの大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(日曜午後8時ほか)の取材会に出席。主人公の蔦重こと蔦屋重三郎を演じる横浜流星との共演や思い出のシーンを振り返った。

平賀源内を演じた安田顕【写真:(C)NHK】
平賀源内を演じた安田顕【写真:(C)NHK】

エレキテル実験シーンはアドリブ交え「4発くらい」

 俳優の安田顕が、平賀源内を演じるNHKの大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(日曜午後8時ほか)の取材会に出席。主人公の蔦重こと蔦屋重三郎を演じる横浜流星との共演や思い出のシーンを振り返った。

 物語は18世紀半ばに江戸のメディア王と呼ばれた蔦重を軸に描く痛快エンターテインメント。安田演じる源内は発明家にして本草家、戯作者、鉱山開発者という“希代の天才”として、吉原のために奔走する蔦重の相談に乗る一方、時の権力者・田沼意次(渡辺謙)にも目をかけられていた人物だ。

 安田は「『べらぼう』で描かれる源内さんは人間味があって、炭鉱に行ったり、山師になったり、戯作を書いたりと、蔦重や田沼意次とも関わってお城と下町の橋渡しになったりと、いろんな場所に行けたことが楽しかったです」と充実した表情で撮影を振り返った。

 そんな安田演じる源内といえば、まくし立てるような早口で、蔦重と繰り広げる軽妙なやり取りも視聴者を楽しませた。源内のユーモアあふれる人柄を表現するような口調は、チーフ演出の大原拓氏から「とにかく早くしゃべって」とリクエストを受けていたと明かす。

 第5回での源内と田沼が開国議論を交わすシーンでも、「撮影が全部終わった時に演出の大原さんがニヤニヤ笑っているんですよ。『いや~安田さんね、(セリフが)早いもんな~』って言ってきまして、『いや、監督が言ったんじゃないですか』と思っていたら、(大原氏が)『僕とスタッフの見立てだと、あそこの場面は5分かかると思ってたんですよ。でも3分半で済みました。ああ~本当にありがたい』と感謝されました(笑)。うれしくて笑っちゃいましたけど、なんだかそれも含めて思い出に残っています」とスタッフを驚かせるほどシーンを短くしたセリフ回しに思わず笑みをこぼした。

 また、源内は早口だけでなくエレキテルの実験シーンなどで上唇に舌をつける癖も見せてた。この演出を問われると、「衣装合わせの前に打ち合わせがありまして、源内さんに癖があった方が奇天烈(きてれつ)な感じが出るので付けられないですかねとご相談をしたことがあります。その後、決定稿のト書きに、何かに夢中になる時に『源内、舌を上唇に押し当てて』と書いてあったんです。それをやらしていただきました」と明かした上で、「『べらぼう』はスタッフの皆さんみんなで作っているとすごく感じましたし、幸せなことでした」と感謝した。

 エレキテルを実験している場面では、源内が蔦重のおでこを何度もたたいて火を出そうとするやり取りもあった。このシーンに話が及ぶと、「ト書きだと、たたくのは1発だけだったんです。でも実際には4発くらいで、子どもの頃に見たドリフを思い出しまして。横浜さんも『大丈夫です』と楽しんでやってくれました」とアドリブも交えていたと打ち明けた。

 主人公・蔦重を演じる横浜とは数多くのシーンを共にした。2人は趣味の話からボクシングの話題で盛り上がったといい、横浜について「1年半以上にわたって日本を代表する国民的な大河ドラマという座長ですから、それは大変なことだと思います。私には私とのコミュニケーションをとってくれて、共演者の方々に合わせて現場の空気感を作っていました。大変だと思いますけど、その大変さを感じさせないんです。真っすぐで、真面目で、かつやんちゃな面があって、すてきな方ですね。“漢”と書いて男です。今年は間違いなく横浜流星さんイヤーと言いますか、今年の顔だと思います」と座長ぶりを称賛した。

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