瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」は、9月2日に5thシングル「思い出せる恋をしよう」をリリースする。握手会やコンサートなどイベントの延期・中止と未曾有の新型コロナウイルス禍の苦境を乗り越えて発売までたどり着いた新作は、AKB48グループ初となる2パターンの表題曲が存在するなど見どころ満載だ。1期生・ドラフト3期生歌唱ver.のセンターを務めた瀧野由美子、2期研究生歌唱ver.のセンターに抜てきされた立仙百佳、グループの笑顔印にしてトークリーダーを担う薮下楓の3人に、新曲への思いを聞いた。

――5thシングル「思い出せる恋をしよう」は3周年記念コンサートが予定されていた3月28日にリリースが発表され、当初は5月27日に発売予定でした。そこから新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて延期。約3か月遅れで発売に至っただけに、喜びもひとしおなのではないでしょうか？

瀧野由美子(以下、瀧野)「このタイミングでシングルを出せるのは、本当にありがたいことだと思います。STU48はこれまでシングル5枚中3枚(1st、2nd、5th)で延期を経験していて、残念さの先には発売の喜びがあることも知っているので、みんなで良い作品にしようという一体感が生まれた気がします」

薮下楓(以下、薮下)「自粛期間はいろいろ考える時間が増えました。ミュージックビデオ(MV)撮影でメンバーやスタッフさんに久々に会えてうれしい気持ちがあったり、楽屋でワイワイしている感覚も『STU48ってやっぱりいいな』と思ったポイントでした」

立仙百佳(以下、立仙)「2期研究生も表題曲に参加させて頂けると聞いて、みんなで頑張ろうという気持ちになりました。MV撮影も演技も初めてで緊張したんですけど、楽曲の気持ちを考えたり、2期研究生同士で協力し合えたのも良かったです」

――「思い出せる恋をしよう」は、岡田奈々さんを含めた1期生・ドラフト3期生バージョンと、昨年12月に加入した2期研究生バージョンがあり、2パターンの表題曲が存在するAKB48グループ史上初の試みがなされています。

瀧野「STU48は船上劇場のSTU48号を含めて、AKB48グループで初めてのことにたくさん挑戦させて頂いてきました。光栄であると同時に、前例がない分、どうなるんだろうと想像できない部分もありましたが、2つのMVが現在と過去でリンクしていたり、それぞれ違うものでありながらも一体感があって、素敵な作品になったと思います」