石橋貴明、フジ第三者委ヒアリング要請拒否は「心の余裕の無さ」…女性社員へのセクハラ報道は「覚えていない」も謝罪

元タレント・中居正広氏の性暴力に端を発するフジテレビの一連の問題を巡り、お笑いコンビ・とんねるずの石橋貴明は16日、所属事務所を通じてコメントを発表した。フジテレビの第三者委員会からヒアリングの要請があったことを認めた上で、自身のセクハラ報道については「詳細は覚えていない」としたものの「不快な思いをさせてしまったことを、大変申し訳なく思っております」と謝罪した。

石橋貴明【写真:ENCOUNT編集部】
石橋貴明【写真:ENCOUNT編集部】

コメント発表…初期の食道がんと咽頭癌も併発

 元タレント・中居正広氏の性暴力に端を発するフジテレビの一連の問題を巡り、お笑いコンビ・とんねるずの石橋貴明は16日、所属事務所を通じてコメントを発表した。フジテレビの第三者委員会からヒアリングの要請があったことを認めた上で、自身のセクハラ報道については「詳細は覚えていない」としたものの「不快な思いをさせてしまったことを、大変申し訳なく思っております」と謝罪した。

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 石橋は今月3日、自身のYouTubeチャンネルで、食道がんであることを公表し、当面の芸能活動を休止すると発表していた。その後、10日に文春オンラインが先月発表された第三者委報告書が指摘した類似事案に登場する「有力な番組出演者」は石橋で、フジ女性社員がセクハラ被害を受けたと報道した。

(以下、コメント全文)

 関係者の皆様、いつも応援して下さっている皆様へ

 この度は私事でご迷惑、お騒がせしてること深くお詫び申し上げます。

まず今闘っている病気についてですが、私のYouTubeチャンネルにおいて、初期の食道癌とお伝えしましたが、実際は、咽頭癌も併発しておりました。

 現在は、無事手術を終えましたが、快復までは、今しばらく時間がかかる見込みです。

 集中治療室から一般病棟に戻ったのが一昨日であり、その後私に関する報道を知りました。

 フジテレビに関する第三者委員会の調査につきましては、病気の発覚と重なり、数々の検査と入院準備のため時間に追われ、又、心の余裕の無さから、対応することが出来ず、申し訳ありませんでした。

 週刊誌等の報道につきましては、10年余り前のことで記憶が曖昧な部分もありますが、記事にあった方々と会食した覚えはあります。そこで起きた詳細については、かなり深酒をしてたためか、覚えていないのが正直なところです。私自身の至らなさゆえ、かなり羽目を外してしまったかも知れません。

 同席された女性の方には、不快な思いをさせてしまったことを、大変申し訳なく思っております。叶うのであれば、快復後直接お会いして謝罪させていただきたく思います。

 入院中につき、書面での報告と謝罪となりましたことをお許しください。石橋貴明

<文春オンラインが「石橋貴明が当事者」と指摘した第三者委員会報告書の内容部分>

女性社員の供述する事実経緯

 10年以上前、B氏から、女性社員に対して電話があり、有力な番組出演者と会食をしており、女性社員に来て欲しいという誘いを受けた。女性社員が22時頃 B氏の指定した店に着くと、番組出演者、B氏のほか、男性が3~4名おり、個室で飲んでいた。そこから数時間、普通の飲み会が開催された。

 しかし、女性社員がトイレに立ち、個室に戻ったところ、番組出演者以外の者は不在になっており、女性社員は個室に番組出演者と2人残された。女性社員は番組出演者から場所を変えようと言われ、これに応じた。

 その後、女性社員は番組出演者とともにタクシーに乗り、別の店に移動した。外観は通常の一軒家のようなところであり、チャイムを鳴らすと店員らしき男性が出てきて、地下の部屋に通された。地下はかなり大きな部屋でテーブルとソファーが設置されていた。当該男性から注文を聞かれ、番組出演者がハイボールを注文し、女性社員も同じ物を注文した。

 男性が飲み物を運び地下から去ると、番組出演者が突如としてズボンと下着を脱ぎ、下半身を露出した。危険を感じた女性社員は、「私はそういうのだめなので」と荷物を持ち地上階に上がり、外に出てタクシーを拾い帰宅した。番組出演者は引き止めるということもなく、ぽかんと見ていた。

 帰りのタクシーで携帯を確認したところ、B氏から「先に帰らざるを得なくなって申し訳ない」という趣旨のメールが入っていた。女性社員は、番組出演者と性的関係を持ったと思われたくなかったので、すぐにB氏に「申し訳ないが、番組出演者を置いて出てきてしまった。今後番組制作の上で迷惑をかけるかもしれないが、後はよろしくお願いします」という趣旨のメールを送付した。B氏は「了解しました」という趣旨の返事をした。

 女性社員は、その後もB氏に番組出演者との間で起こった出来事を話していないが、上記のメールでB氏は何が起こったかを察したと考えている。

当委員会の評価

 当委員会は、女性社員からの申告内容につき、女性社員の同意の下、B 氏に対し、上記事実関係について女性社員の名前を出して尋ねたものの、「全く記憶にない」と述べる一方「あってもおかしくない」などと述べている。

 当委員会は、番組出演者に対してヒアリングを打診するも返答がなかったため、女性社員の氏名は出さず、上記会合の有無等について質問状を送付した。しかし、質問状は受け取られずに返送され、電話にて協力を求めたものの、多忙のため協力できないとの回答があった。

 当委員会としては、10年以上前の出来事ではあるものの、女性社員の供述は相当程度具体的であり、概ね上記女性社員の供述する事実経過に沿った出来事があった可能性が高いものと判断した。B氏は、自身が呼んだ女性社員を深夜、飲酒の席の後、初対面の番組出演者と2名とな る状況で「置き去り」にしている。

 かかるB氏の行為については、女性社員を危険に晒す行為であり、現にその後女性社員がセクハラを受けているこのことも、女性社員を危険から守ることよりも、有力な番組出演者への配慮を優先させるB氏の思考パターンを表している。

 当委員会は、女性社員からの申告内容につき、女性社員の同意の下、B氏に対し、上記事実関係について女性社員の名前を出して尋ねたものの、「全く記憶にない」と述べる一方「あってもおかしくない」などと述べている。当委員会は、番組出演者に対してヒアリングを打診するも返答がなかったため、女性社員の氏名は出さず、上記会合の有無等について質問状を送付した。しかし、質問状は受け取られずに返送され、電話にて協力を求めたものの、多忙のため協力できないとの回答があった。

※報告書では、B氏はフジテレビ社員と明記されている。

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