万博初日は波乱の幕開け 雨で相次いだエキシビション中止、記念式典ではアクシデント、異臭騒ぎで消防車出動も

「EXPO 2025 大阪・関西万博」が13日、開幕した。あいにくの雨模様の中での開催に、万博会場周辺ではトラブルが続出。波乱の幕開けとなった。

雨の上がった夜空に煌々と浮かび上がった大屋根リング【写真:ENCOUNT編集部】
雨の上がった夜空に煌々と浮かび上がった大屋根リング【写真:ENCOUNT編集部】

ブルーインパルス、空飛ぶクルマのエキシビション飛行は相次いで中止に

「EXPO 2025 大阪・関西万博」が13日、開幕した。あいにくの雨模様の中での開催に、万博会場周辺ではトラブルが続出。波乱の幕開けとなった。

 待望の開幕を迎えたこの日、万博会場のある大阪・夢洲は午前中から曇り模様、午後からは冷たい雨が降り注いだ。正午前には、航空自衛隊の曲技飛行隊「ブルーインパルス」のアクロバティック飛行が中止に。同じく万博の目玉のひとつである「空飛ぶクルマ」のエキシビション飛行は、当初予定していた午前11時から、6回もの延期を経て、午後5時50分に中止が発表された。

 緊迫の瞬間もあった。午後3時30分頃、東ゲート周辺で異臭と煙の発生があったと防災センターに通報が入り、サイレンを鳴らした消防車8台と救急車が緊急出動。結局、通報は誤報だったとして、消防隊は午後4時前に引き上げたものの、現場は一時騒然となった。

 災難はさらに続く。午後6時30分から予定されていた「飯田グループホールディングス×大阪公立大学 共同出展館」の外観イルミネーション点灯式では、降り続いた雨の影響で設備が不具合を起こし、イルミネーションが点灯しないというまさかのアクシデントが発生。スペシャルゲストで登壇した歌舞伎役者の市川團十郎が仕切り直しを宣言、2回目のチャレンジで何とか事なきを得た。

 万博会場の大部分は屋外で、雨風を遮るものがなく、来場者はずぶぬれになってわずかな軒先に身を寄せ合った。万博のシンボルでもある大屋根リングは、高さがある分横からの吹き込みには弱く、降りしきる雨風を遮るには心もとなさも。雨を避けるため、フードコートやコンビニには長蛇の列ができ、中に入れなかった若者が雨の降るなか地べたに座り、傘を広げながらラーメンをすする光景も見られた。

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