操作は「ニンテンドースイッチより簡単」 万博の目玉…1人乗りの“空飛ぶクルマ”は「誰でも操縦できます」
「EXPO 2025 大阪・関西万博」が13日開幕。会場西側のモビリティエクスペリエンスでは、万博の目玉のひとつである「空飛ぶクルマ」がエキシビジョン飛行を行う予定だったが、相次ぐ雨と風により6回の延期の末、中止が発表された。それでも、2028年を目途に大阪市内で商用化を目指すというエアタクシーや、ドラえもんの秘密道具「タケコプター」さながらに免許不要で誰でも操縦できるという1人乗りの機体が公開され、集まった観客は熱心にカメラのシャッターを切った。空飛ぶクルマの可能性と課題について、担当者に話を聞いた。

予定されていたエキシビジョン飛行は6回もの延期の末、中止が発表
「EXPO 2025 大阪・関西万博」が13日開幕。会場西側のモビリティエクスペリエンスでは、万博の目玉のひとつである「空飛ぶクルマ」がエキシビジョン飛行を行う予定だったが、相次ぐ雨と風により6回の延期の末、中止が発表された。それでも、2028年を目途に大阪市内で商用化を目指すというエアタクシーや、ドラえもんの秘密道具「タケコプター」さながらに免許不要で誰でも操縦できるという1人乗りの機体が公開され、集まった観客は熱心にカメラのシャッターを切った。空飛ぶクルマの可能性と課題について、担当者に話を聞いた。
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開幕初日にお披露目となったのは、3人乗りのエアモビリティー「スカイドライブ」と、免許不要の1人乗りエアモビリティー「ヘクサ」の2モデル。当初午前11時に予定されていたエキシビション飛行は、あいにくの雨と風により、午後2時、3時、4時、5時、5時半と実に6回もの延期の末に中止となった。午後17時50分に中止が発表されると、集まった大勢の観客からは落胆の声が漏れた。主催者によると、14日には午前11時と午後2時の2回、エキシビジョン飛行を行う予定だという。
スカイドライブは2028年を目途に、大阪市内でエアタクシーとしての商用化を目指す。ヘクサに至っては30分のVR講習を受けるだけで、誰でも免許なく操縦ができるといい、アメリカではすでに25都市のフライトエリアで遊覧飛行を実施、延べ数百人の一般人が実際に大空を舞っているという。
「本当に誰でも操縦できます。ぜひ講習用のシートで操縦体験をしてみてください。ニンテンドースイッチよりはるかに簡単ですから」と担当者。操縦レバーを見ると、確かに上下左右にボタンがあるだけで、かなり単純な作りとなっている。
気になる安全性については、絶対の自信があると胸を張る。
「地上から遠隔操作もできますし、仮に操縦者がパニックになっても、レバーから手を離せば勝手に水平飛行に戻りホバリングするようになっています。コンピューター制御でジオフェンスという飛行可能エリアが上下左右に設定されており、見えないフェンスに触れればその場で停止するので、エリア外に出ることも地面に墜落することもありません。それぞれが独立したバッテリーを持つ18個のローター(プロペラ状の羽)のうち、トラブルで6個が止まっても安全に飛行が可能です」(担当者)
日本での商用化は国土交通省航空局の認可次第。下に人や民家のないフライトエリア限定での飛行だが、タケコプターはすでに現実のものになっていると言ってよさそうだ。
