IMP.初の単独ライブツアーを完走 全国18会場31公演で約7万5000人を動員

7人組グループ・IMP.が、初の全国ツアー『IMPERIAL LIVE TOUR 2025』のファイナル公演を、4月12日、13日の2日間にわたって千葉・市川市文化会館 大ホールで開催した。全国18会場31公演で約7万5000人を動員。本記事では、12日公演の模様をレポートする。

IMP.が初の単独ライブツアー『IMPERIAL LIVE TOUR 2025』を完走した
IMP.が初の単独ライブツアー『IMPERIAL LIVE TOUR 2025』を完走した

オフィシャルYouTubeの撮影がサプライズスタートする場面も

 7人組グループ・IMP.が、初の全国ツアー『IMPERIAL LIVE TOUR 2025』のファイナル公演を、4月12日、13日の2日間にわたって千葉・市川市文化会館 大ホールで開催した。全国18会場31公演で約7万5000人を動員。本記事では、12日公演の模様をレポートする。

 開演前、待ち焦がれた観客から“IMP.コール”が自然と沸き起こり、会場は早くも期待感に満ちあふれる。暗転後、壮大なSEと映像が流れ、スモークとレーザーの中から黒一色のワイルドな衣装に身を包んだ7人が登場。一人ひとりにスポットライトが当たる度に歓声が飛び交う中、ダークな雰囲気漂う『Out of Focus』でライブはスタート。しなやかなダンスと心地の良い低音で、初っ端から観客をIMP.の魅力に引き込んでいく。

 シャンデリアの割れる音を合図にスタートした、『BAM-BOO』で早くもエンジンは全開に。影山拓也が「行くぞ!」と叫ぶと、客席からは大きな声援が一斉に返ってくる。横原悠毅がアグレッシブな歌声を響かせたかと思えば、基俊介はパワフルな動きでステージを飛び回り、鈴木大河はクールな表情と洗練されたダンスを披露する。

 続く『ROCKIN’ PARTY』で、さらにテンションは上昇。ステージ前方からCO2が勢いよく噴き出す中、迫力満点のダンスとボーカルを叩きつける7人。その勢いのまま『Into The Wild』へ突入すると、佐藤新が「一段と強くなって辿り着いたぜ、千葉! 全力で来い!」と勇ましくあおり、メンバーのパフォーマンスにも、より熱がこもっていく。影山の力強い歌声や椿泰我の鋭いラップも飛び出し、松井奏は長い手足を活かしたダイナミックなダンスで魅せる。

 息もつかせぬほど熱いオープニングだったが、その空気は佐藤と松井による『Go Crazy』で一変。2人が妖艶な表情を浮かべながら見つめあったりと、一気に大人っぽいムードに。また、松井が「なにしよっか?」と笑みを浮かべて問いかけ、佐藤が「めっちゃ甘えたい気分」と甘い台詞をささやくと、ファンからは大きな歓声が上がった。

 そのまま『Masquerade』『Lady Dangerous』とチルなナンバーを続けて披露。静かなサウンドの中でも躍動感あふれるダンスと、繊細なパフォーマンスで観客を引き込んでいく。その後も、蝶々が飛び交う宇宙のような幻想的な映像をバックに届けた『Butterfly』、和のサウンドが印象的な『SYNERGY~以心伝心~』と多彩な楽曲を続けて投下していく。

 ポップで元気なナンバー『SHAKE ME UP』では、メンバーが一階席の通路に登場。観客と視線を合わせたり手を振ったりする度に、客席からは笑顔と歓声が飛び交う。新曲『Cheek to Cheek』を披露した際は、なんとスクリーンに“撮影OK”の文字が表示され、思いがけないサプライズに歓喜する観客。最新のパフォーマンスをカメラに収めつつも、メロディーに合わせてペンライトを振って盛り上がった。

 MCでは、横原が手配したキッチンカーのクレープをみんなで食べたという話題に。鈴木と影山は2つもクレープを食べ、松井は自分のクレープをみんなに食べられてしまい、佐藤は至近距離でクレープを作るところを見ていたら顔にクリームがついたという裏話も披露され、会場は笑いに包まれた。その流れのまま、甘いバラードソング『Ice cream』へ。観客一人ひとりに向けられたような、心のこもった歌声がホールいっぱいに響き渡った。

 ここで、IMP.オフィシャルYouTubeの撮影がサプライズスタート。ツアーを通して各地でさまざまな企画を撮影してきたが、今回はリコーダー演奏にチャレンジすることに。各メンバーが割り当てられた一音を担当し、全員で『幸せなら手をたたこう』を演奏するが、パフォーマンス中とは打って変わって失敗を連発。観客は爆笑しつつもあたたかい声援を送り、その声を受けて気合いを入れなおした7人は、何度目かのチャレンジで見事成功、会場は大きな拍手に包まれた。

 ステージセットの2階に影山と横原が登場して歌い始めたのは、2人のユニットソング『それでいい。』。影山の歌声と、横原の歌声が生み出すハーモニーは、切なくも優しく観客の心に染みわたっていく。続く『T.T.M.』では、基、鈴木、椿がエッジの効いたラップを叩きつけ、ギラついた視線で客席を射抜く。観客も懸命にペンライトを振って彼らの熱に応え、ライブのボルテージはどんどん上がっていく。

『Tricky』で勢いをつけたあとは、『Breakthrough』、『NINNIN JACK』でさらに白熱したパフォーマンスを披露。7人のグルーヴと力強いダンス、洗練されたボーカルで会場を魅了していく。疾走感あふれる『CHASE』を白いペンライトの海の中でエモーショナルに歌い上げたあとは、『CRUISIN’』、『SWITCHing』とキラーチューンを連発。ウィンクをするメンバーの顔がスクリーンに映し出される度、割れんばかりの歓声が沸き起こった。

 興奮冷める間もなく、『ミチシルベ』へ突入。観客からは「Hey! Hey!」と力強いコールが飛び、ラストスパートへ向かって最高潮の盛り上がりを見せる。

 そして本編ラストは、グループ名を冠した『IMP.』。強い意志を示すような燃え盛る炎の映像を背負い、最後の最後まで情熱的な歌声を届けた。鳴りやまない声を受けて始まったアンコールでは、なんとメンバーが2階席の通路に登場。あちこちから歓声が上がる中、『Backbeat』を歌いながら、前方から後方まで客席の隅々にまで足を運びファンと交流。幸せなムードでいっぱいになったところで、この日のラストソング『AKANESASU』へ。

 曲の終わりには、佐藤が「今日は僕らに幸せな時間をありがとうございました」と感謝の思いを伝え、影山が生声で「俺たちが!」と叫んだのを合図に、観客が「IMP.!」と全力で声を合わせる。一体感が生まれる中、金テープが盛大に降り注ぎ、締めくくった。

次のページへ (2/2) 【写真】IMP.公演のアザーカット
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