酒井法子、役者として生きる人を尊敬「私はアイドルみたいな感じで生きてきちゃった」

歌手で俳優の酒井法子が13日、都内で行われた映画『北浦兄弟』の特別トークショーに登壇した。

映画『北浦兄弟』特別トークショーに登壇した酒井法子【写真:ENCOUNT編集部】
映画『北浦兄弟』特別トークショーに登壇した酒井法子【写真:ENCOUNT編集部】

映画『北浦兄弟』特別トークショー

 歌手で俳優の酒井法子が13日、都内で行われた映画『北浦兄弟』の特別トークショーに登壇した。

 本作は、ふとしたはずみで父を殺害した45歳のニート・北浦ソウタとセクラハラ告発を受けて解雇と妻から離縁を突きつけられた弟のアキラ、社会からはみ出してしまった兄弟が死体遺棄のため、父の遺体と共に海へ向かうダークエンターテインメント。世界15大映画祭のひとつタリン・ブラックナイト映画祭のクリティック・ピックス・コンペ部門で最優秀作品賞を受賞している。

 トークショーにゲスト出演した酒井は、主演を務めた中野マサアキと旧知の仲であり、2017年に舞台『うんちゃん2』で共演して以来、お互いを「マチャ(中野)」「ネェさん(酒井)」と呼び合う間柄。酒井は中野との初共演を振り返り「一緒にお芝居させてもらった時は噛み合わなくてね。でも、その感じがすごく愛おしかった」と懐かしんだ。

 盟友の勇姿を大型スクリーンで見届け、最優秀作品賞受賞を祝福すると「すごい映画だと思いました。ブラックユーモアが世界に認められて、非日常なのに、もしかしたらこんなことって日常に転がっている? という何とも言えないリアリティーがある」と感想を述べた。

 俳優として今後挑戦したい役を聞かれると、「マチャと前に似たような路線のロードムービーを一緒にやれたらいいなという話はしました」と明かし、「やるなら『寺内貫太郎一家』とか、ちゃぶ台ひっくり返すような、誰もご飯をまともに食べられないみたいな家族劇が大好き。マチャはそういうのをやったら絶対にいい」と太鼓判を押した。

 イベントの最後には、「一生懸命、舞台で頑張られている役者さんは身を削るように、本当に好きじゃなきゃできないという生き方をしてらっしゃると近くで見ていて思う。私はアイドルみたいな感じで生きてきちゃったので、役者さんたちとは違う生き方をしてきた」と自身の俳優活動を回顧しながら思いを吐露。「自分で0から作って愛して、そして作品を広げていく作業を繰り返している方々で尊敬している。この愛を受け取っていただいて、SNSで拡散してください」と願った。

 同作は、東京・渋谷のユーロスペースで公開されている。

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