榊原CEOが明かす朝倉未来―鈴木千裕、電撃決定までの舞台裏 東京ドーム“RIZIN出禁”の危機→4日前に「俺、いけるので」
格闘技イベント「RIZIN男祭り」(5月4日・東京ドーム=ABEMA PPVで全試合生中継)へ向けた、ABEMAオリジナル特番が9日午後10時より無料生放送され、榊原信行CEO、RIZINファイターの久保優太、元格闘家で解説者の大沢ケンジ氏、タレントのJOY、くるみが出演。朝倉未来との対戦が決まった前RIZINフェザー級王者・鈴木千裕も緊急出演した。

鈴木は朝倉未来に「男同士の殴り合いを見せることでファンの心を動かせる」
格闘技イベント「RIZIN男祭り」(5月4日・東京ドーム=ABEMA PPVで全試合生中継)へ向けた、ABEMAオリジナル特番が9日午後10時より無料生放送され、榊原信行CEO、RIZINファイターの久保優太、元格闘家で解説者の大沢ケンジ氏、タレントのJOY、くるみが出演。朝倉未来との対戦が決まった前RIZINフェザー級王者・鈴木千裕も緊急出演した。
会見を終えて生放送に出演した榊原CEOは、朝倉選手と鈴木選手のカード決定について、「平本蓮のケガが2月中旬頃に判明して、僕らは試合のキャンセルはないと思っていたが診断後にすぐ連絡があってとてもじゃないけど治療を施してすぐに出場できる状態ではないと言われた。しかし、東京ドームはそう簡単に借りられる場所ではない。GWの日曜日を用意してもらったのに、そこで穴をあけたらRIZINとして東京ドーム出入り禁止だったと思う」と当時の心境を振り返った。
また榊原CEOは「東京ドームを盛り上げるには、(朝倉が)日本人で熱量をもった強い選手と戦うのが盛り上がると思っていたので、千裕、YA-MANと考えていたけれど、YA-MANはKOされてしまって。香川大会の試合後にバックヤードで千裕に会ったときに車いすに乗っていて、心が折れているなと感じた。ここで僕らからは(試合に出てほしいと)言えないなと。その矢先、4月5日に千裕から『俺、全然いけるのでいきます。男祭り10周年、俺がいなきゃだめでしょ』と志願してくれた」と試合決定までの経緯を説明し、「闘う運命、宿命があった2人だったと思う。何の遺恨もない2人だけどいろんな奇跡が重なって、まさに闘いの神が与えてくれたカード」と語った。
気になるケガの状況について、鈴木は「(試合後)足は折れたなと思っていたけど、数日後に歩けるぞ?って。足も拳も順調に治ってきて、鼻も軟骨が曲がっていただけなので戻して。打撲も2、3日で治りましたね」と説明し、スタジオを驚かせた。
また気持ちの面について鈴木選手は、「不思議と一時の感情に過ぎなかった。試合に負けて落ち込んで、どうしようかなと数日過ごしていると、やっぱり格闘技が大好きだから時間が経つにつれて闘いたくなる。あと、僕がいつか格闘技を引退したときに東京ドームに出なかったことを後悔すると思った。絶対後悔したくない。それが素直な気持ちです」とコメント。5月に闘う東京ドームの前で会見を行ったことについても、「気持ちが入りますね。僕は22歳の時に後楽園の会場でKNOCK OUTのチャンピオンになった。その帰り道に、僕の仲間と一緒に東京ドームを見ながら『いつかあそこ試合で試合をしたい』と話していたんですよ。さっき仲間と一緒に夢が叶うなと話していて。絶対勝つから見てろよと言いました」と東京ドームへの熱い思いを明かした。
さらに、鈴木は対戦相手の朝倉についても言及。「MMAとフェザー級の時代を作り上げた人ですし、賛否はあるけれど格闘技をいい方向に盛り上げてくれた人。因縁ではなくリスペクトを持って、MMAというスポーツとして試合をしたい。子どもたちが試合を見て、将来格闘技をやりたい!と思ってもらえるような試合をドームでやることが1番ですよね」とし、「朝倉選手と闘うとは思わなかったけど、何が起こるか本当にわからない。いたずらなのかわからないですけど、神様の導きなのかそれに従ってやります」と続けた。
最後に鈴木は「(朝倉選手の)分析なんてどうでもいい、『男祭り』で対策とるなんて男気なくないですか? 一発本番。僕が望むのは未来選手と男同士の打ち合いをしてどちらかが散る。それだけです。MMAなので寝技もあると思いますが、男同士の殴り合いを見せることでファンの心を動かせると思う」と熱いメッセージを送った。
そんな鈴木の発言に対し、視聴者からは「かっこよすぎ」「熱い」「心配だったけどもう応援だけします!」「絶対勝ってほしい」といったコメントが多く寄せられた。
