「なんであんなイチャモンつけられたん?」大阪万博で物議の“2億円トイレ” 使用した女性「問題は感じません」

「噂のトイレ なんであんなイチャモンつけられたん?」――。今月13日に開幕にする大阪・関西万博を巡って、会場内のトイレが注目を集めている。昨年に“2億円トイレ”として物議を醸したカラフルなトイレ。6日に行われた予行演習「テストラン」に参加した大阪府在住の女性が、このトイレを評価する感想をSNSに投稿すると、大きな反響が起こった。「批判されていたので、自分の目で確かめようと思いました」。実際に使ってみたという女性に話を聞いた。

大阪・関西万博で話題のトイレ【写真:本人提供】
大阪・関西万博で話題のトイレ【写真:本人提供】

「このトイレは切り取りのデマで批判にさらされた」

「噂のトイレ なんであんなイチャモンつけられたん?」――。今月13日に開幕にする大阪・関西万博を巡って、会場内のトイレが注目を集めている。昨年に“2億円トイレ”として物議を醸したカラフルなトイレ。6日に行われた予行演習「テストラン」に参加した大阪府在住の女性が、このトイレを評価する感想をSNSに投稿すると、大きな反響が起こった。「批判されていたので、自分の目で確かめようと思いました」。実際に使ってみたという女性に話を聞いた。

「噂のトイレ
いったいなんなん?
なんであんなイチャモンつけられたん?
めっちゃポップで可愛いよ
清潔で数も充分あるよ
ユニットだから移設もしやすいと思う
これに文句つける感性が理解できん」

 ひとみん(@hitomink0911)さんは、テストランに参加した様子をXに報告した。カラフルな独特デザインのトイレの外観や内部を写真で紹介。3.9万件のいいね、2500以上のリポストを集めている。

 振り返ってみて、「楽しい」のひと言。「もともと楽しみにしていましたが、想像以上に楽しめました。特に大屋根リングは本当に感動しました。会場デザインプロデューサーの藤本(壮介)さんのお話を聞きに行ったりしていましたので、『多様でありながら一つ』がまさに具現化されたものだと感じました。もちろんパビリオンや各国の食についてもより楽しみになりました」。一足先に来訪した感想を語った。シンボルとなる大屋根リングの絶景についてもポストしている。

 建築家・米澤隆氏設計のトイレ。“2億円トイレ”と話題になった。実際に使用したというひとみんさんは「このトイレは切り取りのデマで批判にさらされ、設計者の米澤さんが説明されていたのを拝見していたので、実物を見たいと思っていました。見た目もポップでステキなデザインだと感じましたし、実際に使用しても問題は感じておりません。素直に自分の感想をポストしたということです」。手洗い場は外に設置されていたといい、「外の手洗い場は確かに最初は驚きましたが、公園の手洗い場と思えば問題とは感じません。排水はされていますし、ぬれるのが嫌なら他のトイレを使えば済むと思いました」と、率直な思いを教えてくれた。

 どうしても物議になりがちな万博のトイレ。ひとみんさんはX投稿でも「価格も適正、むしろ安く作られて移設も考慮されてる」とつづっており、そのうえで、「費用については米澤さんの説明もありましたし、私のポストへの批判に対しても他の方からも費用の妥当性について反論いただいてます。規模感やデザイン、質感は実物を見ないと分からないので見た感想をポストしました。材料は高価なものではありませんが、私は安っぽいとは全く感じておりません。高級ホテルのトイレを求めているわけではないので」。自身の考えを丁寧に語る。一方で、投稿にネガティブなコメントも散見されており、誹謗(ひぼう)中傷はやめてほしいと訴えている。

 いよいよ開幕を迎える世界的イベント。期待感にあふれているひとみんさんは「藤本さんがよく言われていますが、多様性の時代ゆえに分断が顕著な時代に、あのリンク内にリアルに世界が集まり、半年の間共に過ごす貴重な機会を多くの人が感じられるイベントになってほしいと思っています。特に若者、子どもたちが未来に夢や希望を感じて彼らが次の時代を作るきっかけになってほしいと強く願っています」と結んだ。

次のページへ (2/2) 【写真】「これに文句つける感性が理解できん」物議を醸した実際の様子
1 2
あなたの“気になる”を教えてください