IMP.にとって滝沢社長は「恩人」 グループ結成時に言われた忘れられない一言とは
7人組グループ・IMP.が今月7日に新曲『Cheek to Cheek』をリリースした。アップテンポな耳になじみやすい楽曲で、MV(ミュージックビデオ)では7人の緻密(ちみつ)で息のあったダンスパフォーマンスを披露している。2023年8月にデビュー。当時のMVは約14時間で100万回再生を突破し、昨年5月リリースの1stアルバム『DEPARTURE』がBillboard JAPANで2位になるなど、快進撃を続けている。そんな中、このほど7人にインタビュー。新曲のポイントやTOBEの滝沢秀明社長からの「忘れられない言葉」、今後の目標を聞いた。

新曲『Cheek to Cheek』が鈴木大河出演ドラマの主題歌に
7人組グループ・IMP.が今月7日に新曲『Cheek to Cheek』をリリースした。アップテンポな耳になじみやすい楽曲で、MV(ミュージックビデオ)では7人の緻密(ちみつ)で息のあったダンスパフォーマンスを披露している。2023年8月にデビュー。当時のMVは約14時間で100万回再生を突破し、昨年5月リリースの1stアルバム『DEPARTURE』がBillboard JAPANで2位になるなど、快進撃を続けている。そんな中、このほど7人にインタビュー。新曲のポイントやTOBEの滝沢秀明社長からの「忘れられない言葉」、今後の目標を聞いた。(取材・文=水谷賀奈子)
最近は個々での活動も増え、メンバー全員そろうのが難しい中、「よろしくお願いします!」と明るく元気なあいさつとともに7人が姿を現した。佐藤新、基俊介、鈴木大河、影山拓也、松井奏、横原悠毅、椿泰我。新曲『Cheek to Cheek』は、鈴木が出演する4月8日スタートのTBS系連続ドラマ『三人夫婦』(火曜深夜0時58分)の主題歌に決まった。グループがドラマ主題歌を担当するのは、昨年のテレビ東京系連続ドラマ『Qrosの女』のエンディングテーマに続き、今回で2度目。インタビューでは、鈴木が口火を切った。
鈴木「僕が出演するドラマの主題歌ということは聞いていて、ドラマのイメージも知っていたので、どんな曲なのか楽しみにしていました。『ホームラブコメディな内容に沿った楽曲かな』と思っていたのですが、ダンスビートでノリノリになれる曲でした。歌詞にIMP.らしさとドラマの雰囲気が盛り込まれていて、うまく融合している一曲です」
ラップを担当している基は、声の高さを意識して歌っているという。
基「普段の声が高いので、自分のラップパートは低めを意識しました。そこは頑張ったので、聞いていただきたいです!」
グループの強みである「ダンス」。これまでも“インパクト”があり、真似をしたくなる振り付けを盛り込んだ楽曲が多い。新曲『Cheek to Cheek』の振り付けポイントを尋ねると、実際の動きを見せながら明かしてくれた。
佐藤「座っての振り付けがあるんです。真似しやすいようで難しいのですが、『やってみたい』と思ってもらえると思いますし、できた時の達成感があるはずです!」
影山「その達成感を味わってほしいです」
鈴木「MVの世界観がシュールなので、真顔でやってほしいですね」
基「(MVは)シュールかつ真顔なので、皆さんも成功してもドヤらず、あまり喜んだ表情はしないでほしいです(笑)」
話しがポンポンと弾み、メンバーの仲の良さが伝わってくる。では、7人が出会ってからの見た目、仕事との向き合い方、メンバーとの関係性など変化を感じる部分はあるのだろうか。
基「変化で言うと、ばっきー(=椿)の見た目じゃないですか?」
椿「昨年出演したドラマ『レッドブルー』(MBS・TBS系/2024年12月放送スタート)が総合格闘技のチャンピオン役だったので、体重も8~9キロくらい減らして、髪も8~9センチくらい切りました」
影山「(椿は)みんなでご飯食べる時もお米は抜いていましたね」
もっとも、ストイックな仕事への向き合い方は、椿だけではない。全員、出会った当時から変わらないという。
松井「もともと仕事への意識は強いグループだと思います。当たり前ですが『手を抜かない』という意識はみんな持っていました。そういった部分は変わっていないですし、今後も変わらずにいきたいです」
佐藤「関係性もそんなに変わっていない気がします」
基「これだけ長くいても、くだらない話で盛り上がりますし。かと言って、毎日べったりしているわけでもなくて、それがいい形だと思っています。『今は一人の時間がほしいだろうから、そっとしておこう』とか『ご飯誘おうかな』とか、なんとなく肌感で分かるので。それも、これだけ一緒にいたからだと思っています」
グループとしての目標も、長くともに過ごしてきたことで、話さずとも共通認識として持っている。
影山「目標は、改めて話し合うというよりも、みんなが目指している方向が自然と同じなんです」
横原「目指しているところがあって、そのためのステップとして『次はここだよね』というのがみんなの中にあります」

7人それぞれが全国7局の番組で単独レギュラーを務める
TOBEは、全アーティストが集結するコンサートを2年連続で開催したり、LINEの公式アカウントで毎週金曜日にリレー形式でファンにメッセージを送るなど、つながりを大事に、グループの垣根を超えての活動が印象的だ。7人にとっても、ほかのTOBEアーティストたちは心強い存在となっている。
横原「ファミリーですね。人数も少ないからこそ、密になります。『to HEROes(=コンサートタイトル)』でも、リハーサルから会えるので、コミュニケーションをとっていました」
中でも、7人全員の口から一人の先輩の名前があがった。
基「北山(宏光)くんには、とくにお世話になっています。ご飯に連れて行っていただいたり」
鈴木「年末には『それぞれと話したい』とおっしゃってくださって、全員ではなくて、何人かをご飯に誘ってくださいました。まさに、アニキですね」
椿「個人的には(三宅)健さんと仲良くさせていただいていて、ご飯にも誘っていただくのですが、連絡先は教えてもらえていなくて……(笑)」
基「まだなの!? それも計算かもしれないね」
椿「でも、この前の東京ドーム(コンサート)で声をかけてくださって、TikTokを撮らせていただきました。今度は僕たちが、先輩たちを見て先輩を学んで、後輩とも接していきたいです」
そのTOBEをまとめる社長・滝沢氏は、7人にグループの結成を告げ、グループ名も考えた人物だ。
影山「社長は恩人ですね」
基「多くは語らないのですが、僕たちのことを見守ってくれている存在です。ツアーも、ほとんどの地方公演にも来てくださっています。でも、終わったら何も言わずにいなくなっちゃうんです」
横原「地方までわざわざ来てくださっているのに、いつの間にかいないので『いたよね? あいさつしたよね?』となります(笑)」
基「最初はテクニカルな部分も含めてアドバイスがあったんですけど、今はないですね。でも、だからこそ普段の一言がグッとくるというか。何気ない会話の中にユーモアもあって、肩肘張らないおとこ気のある方だなという印象です」
そして、これまで滝沢氏から言われて、全員が忘れられない言葉があると明かした。
影山「初めて7人集められてグループ結成した時に、最後に『親孝行しろよ』と言われました」
松井「みんな覚えています。話が終わって、部屋を出るタイミングでボソっと言われました」
7人の心の中に“熱く確かな炎”が灯った瞬間だった。現在は初の単独ライブツアー中でありながらも、個人では全国7局の番組で単独レギュラーを務め、それぞれが映画・ドラマなどにも出演している。
椿「一つひとつのお仕事が決まることが親孝行になっているのかなと思っています。今度の7人での初の単独舞台『IMPACT』(愛知公演、石川公演、広島公演を開催)もそうですし、ライブの会場が大きくなったり、初めてのお仕事をやらせてもらったり。長い時間をかけてIMP.として活動していくことなんじゃないかなと」
基「なので、一生終わらないですね」

滝沢氏の言葉を胸に走り続けるIMP.。今後の目標として、より幅広く活動していくことをグループのセンターの佐藤が誓った。
佐藤「今は、舞台『IMPACT』を成功させることが第一です。ゴールではないですが、単独で東京ドームライブもできるようになりたいです。それをかなえるために、7人それぞれが力をつけて、どうやってグループに還元していくかを考えていきます。メンバー全員がもっと強くなれるお仕事を、たくさんやっていきたいです」
□IMP.(アイエムピー.)2023年8月18日にデジタルシングル『CRUISIN’』で世界同時配信デビューし、これまでに3枚のシングルと1枚のアルバムをリリースしている。24年10月からは、メンバーそれぞれが全国7局(北海道放送、RKB毎日放送、北陸放送、東北放送、新潟放送。静岡放送、中国放送)の番組で単独レギュラーを務め、今年5月からは7人での初主演舞台『IMPACT』(5月1日~25日名古屋・御園座、5月30日~6月1日金沢・本多の森 北電ホール、6月6日~8日広島・広島文化学園HBGホール)を控えている。
