阿部寛、日曜劇場で破天荒なキャスター役「過去の作品では1番滑舌いい」 『news23』見学で学び

俳優の阿部寛、永野芽郁、なにわ男子・道枝駿佑、宮澤エマ、岡部たかし、音尾琢真、高橋英樹が13日スタートのTBS系日曜劇場『キャスター』(日曜午後9時)の完成披露試写会に出席した。

『ニュースゲート』メインキャスターの進藤壮一を演じる阿部寛【写真:ENCOUNT編集部】
『ニュースゲート』メインキャスターの進藤壮一を演じる阿部寛【写真:ENCOUNT編集部】

13日スタートの『キャスター』

 俳優の阿部寛、永野芽郁、なにわ男子・道枝駿佑、宮澤エマ、岡部たかし、音尾琢真、高橋英樹が13日スタートのTBS系日曜劇場『キャスター』(日曜午後9時)の完成披露試写会に出席した。

 本作は、“世の中を動かすのは真実!”という信念を持つ男・進藤壮一(阿部)が、民放テレビ局JBNの会長・国定義雄(高橋)に引き抜かれ、視聴率低迷に苦しむ報道番組『ニュースゲート』のメインキャスターに就任。テレビ局の報道番組を舞台に、闇に葬られた真実を追求し、悪を裁いていく完全オリジナルストーリーの社会派エンターテインメント。

 第1話では、キャスター就任初日に進藤が「この番組を正すために来た」とスタッフに宣言。従来のやり方を次々と覆し、番組の新たな総合演出を務めることになった崎久保華(永野)は、進藤とベテランスタッフの間で板挟みとなる。

 番組リニューアル初回の目玉は、内閣官房長官・羽生剛(北大路欣也)の生出演だったが、放送直前に秘書から急きょ出演キャンセルの連絡が入る。動揺するスタッフをよそに、進藤は新人ADの本橋悠介(道枝)と共に羽生のもとへ向かい、キャンセルの理由と贈収賄疑惑との関係を直撃。実はこの疑惑は、進藤が密かに追っていたスクープだった。さらに現場では予想外の事態が発生し、番組はキャスター不在のまま生放送に突入してしまう。

 阿部は演じた役柄について、「いろんな思いがあります。メインキャスターをどうやって演じようかなと、ちゃんと抜てきされたようなキャスターになってるかなと心配したんですけど、今日(試写を)見てちょっと安心しました。役ですけども、人に伝えなきゃいけない、そういう使命をすごく感じていて。スタジオに立ってるシーンはすごく新鮮な気持ちで、伝える難しさも感じながらやっていたので、そういうのが報われた感じがしました」と語った。

 撮影に入る前、キャスト陣は実際の報道番組『news23』の現場を見学。緊張感が漂うその空間で、阿部は多くの学びを得たという。

「いろんな人が蠢いていて、いろんな部署があって、これだけ多くの人がいて、それぞれの仕事を持ってやってるんだって。この裏側の人間模様っていうのは、実際ニュース番組には出ないけども、ちゃんと描かなきゃいけないなと思いました」

 また、破天荒なキャスターの人物像に迫るため、過去の実在のキャスターたちの映像を見て研究。「キャスターってのは冷静じゃなければいけないけど、その中にちょっとした感情で伝えていくこともあるのかなってことを思いながら、表現の仕方を増やしていこうとやりました」と、役づくりへの熱意をにじませた。

 報道の世界を演じたことで、日常的に見るニュースへの意識も変化があったといい、「いろんなものを考えながら見るようになりました」と話した。

 撮影が始まったのは、厳しい寒さが身に染みる1月。永野は「華ちゃん(演じる役)は進藤さんに突っかかったりするので、まくし立てるようにしゃべったりするんですよ。なので、滑舌が怪しくなってきちゃって、寒すぎてちょっとそこは苦労しました」と、当時を思い出して笑みをこぼす。その言葉に、阿部も共感しながら「過去の作品では1番滑舌いいです」と自信を見せた。

 道枝は阿部の圧巻の演技に心を揺さぶられた瞬間があったようで、「阿部さんのパワーがすごすぎて泣きそうになったの覚えてます」と振り返りながら、尊敬のまなざしを向けた。

 この日の司会は、TBSの日比麻音子アナウンサーが務めた。

次のページへ (2/2) 【写真】『キャスター』完成披露試写会の様子
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