元宝塚女優・遼河はるひ、韓ドラ撮影現場の規模に衝撃「日本では経験したことない」 開始時間にも戸惑い
韓国ドラマ『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』が、今月19日からディズニー公式動画配信サービス・ディズニープラスで独占配信をしている。同作は天才医師同士の熾烈な対立と頭脳戦を描くメディカル心理サスペンスで、俳優・遼河はるひが第3話にゲスト出演。宝塚歌劇団をへてキャリアを重ねてきた遼河が、初めて触れた韓ドラの撮影現場を語った。

『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』第3話で遼河はるひが登場
韓国ドラマ『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』が、今月19日からディズニー公式動画配信サービス・ディズニープラスで独占配信をしている。同作は天才医師同士の熾烈な対立と頭脳戦を描くメディカル心理サスペンスで、俳優・遼河はるひが第3話にゲスト出演。宝塚歌劇団をへてキャリアを重ねてきた遼河が、初めて触れた韓ドラの撮影現場を語った。(取材・文=Miki D’Angelo Yamashita)
2002年の『冬のソナタ』以降、日本でも広く親しまれている韓国ドラマ。遼河も「大好き」だという。
「よく見ていますし、韓国も何度も訪れていて馴染み深い国ですので、ドラマ出演のお話をいただき光栄です。作品を少しでも盛り上げられるように頑張りました」
役どころは日本人で医療財団理事長の市田ナナエ。全編、日本語で芝居をしている。日本から韓国に医療機関を誘致する役で、物語は釜山で展開する。撮影は、病院を挙げた授賞式パーティーのシーンから始まった。
「日本ではあまり馴染みがないのですが、韓国ドラマによく出てくるような一族が独占的に事業を展開している財閥で、医療財団の理事長として出演させていただきます。天才医師として期待されていた主人公・セオク(パク・ウンビン)が、自分をどん底に追い込んだ師匠のドクヒ(ソル・ギョングドクヒ)と再会することで始まるメディカル・サスペンスです。2人の天才の対決と成長を描いていていますし、シリアスな芝居が続きます。あまり経験のないストーリーですので、大変勉強になりました」
遼河が演じる市田が主催するパーティーシーンは、各国からの招待者が集う華やかな場面。エキストラも大勢入り、大規模な撮影となった。韓国ドラマ初出演で、遼河は「緊張して臨んだ」と振り返る。だが、『クレイジー・ラブ』『昼と夜』を手がけたキム・ジョンヒョン監督はフレンドリーだったという。脚本は『神のクイズ:リブート』のキム・ソニ氏が担当。ヒットメーカーがそろった作品の現場は、「初めて」のことばかりだった。
「韓国ドラマをご覧の方はご存知だと思いますが、とにかく予算をかけて豪華な作りなんです。髪型ひとつ決めるだけでも、私の意見、監督さんの意見、スタッフの意見も尊重しながら、ヘアメイクさんが『最終的にこうしましょう』とまとめるまでが大変。ロケだったのですが、衣装とメイクそれぞれが大型バス1台。日本では経験したことない大がかりな撮影現場で驚きの連続でした」
一番の戸惑いは、深夜の撮影。日本では「撮影は早朝から」のイメージだが、この現場では午前1時からのスタートが多かった。
「大雨の時に、古いモーテルみたいな場所で撮影があったのですが、真夜中に土砂降りの中での撮影は緊張感がありましたね。日本ではなかなかない撮影風景でした」
メインキャスト2人との絡みも多かったが、ともに気さく。優しく声かけてくれたおかげで、プレッシャーも和らいだという。
「おふたりとも、芝居での集中力には敬服しました。パク・ウンビンさんは日本のアニメ、音楽についても詳しくて、何を見たり聞いたりしているか、そんな話もしました。ソル・ギョングさんは、私が韓国語で覚えていた好きな歌が1曲あって、それをメイクさんに話したら『本人が一番気に入ってる曲』と教えてくださったので、その歌について話したりしました。メイクさん、スタッフさん、皆さんとの会話が楽しかったです」

昼は自由時間で美食を満喫
釜山に2週間、ソウルに5日間滞在。釜山で1日休みがあり、観光も楽しんだ。夜の撮影が多かったため、昼は自由時間がたっぷりで、毎日、韓国料理三昧で美食を満喫したという。
「釜山では世界一高い場所にあるスターバックスに行きました。海雲台エックスザスカイの99階にあります。海雲台ビーチの最東端にそびえ立つ100階建てのマンションで、100階には展望台があり、絶景を楽しみながらお茶しました。『オニャンプルコギプサンジッ』という韓牛を炭焼きでいただくプルコギの名店にも行きました。現場に行く間の時間は、デパ地下にいましたね。スイーツを買ったり、食べたり。その場で食べられるお店が多くて食べ過ぎました(笑)」
韓国には宝塚時代からプライベートでも何度も訪れており、旅番組でのロケも経験している。思い出も多くある。
「昔は、日本では買えない変わったデザインの洋服を買うのが楽しみでした。お気に入りが多く何年も着ていました」
遼河へのインタビューは「後編」へ。宝塚時代の思い出、退団後に経験した苦悩、プライベートなどを語っている。
□遼河はるひ(りょうが・はるひ) 1976年2月2日、名古屋市生まれ。1994年に宝塚音楽学校入学。96年、宝塚歌劇団入団で月組に配属。男役スターとし数々の作品に出演し、2009年に退団。以降はタレント、女優として活動。バラエティー番組にも多数出演。日本舞踊名取(西川栄綾)。血液型A。
