俳優の藤木直人が5日、新MCとしてABC系『朝だ!生です旅サラダ』（土曜午前8時）に初出演した。放送後、大阪市内の同局で、ともにMCを務める松下奈緒、レギュラーの勝俣州和とともに会見。3人は、昨年9月の卒業まで27年半の長きにわたってMCを務めた前任・神田正輝への思いを語った。

　新体制のスタートで、スタジオのセットも変わり、松下は「あそこ（左奥）に神田さんのお部屋があるんですよね」とスキーや登山用具のある一角を紹介。

　2023年4月の加入時について「きょうの藤木さんのように、神田さん、勝俣さん、（ABC）大仁田（美咲アナウンサー）に迎えていただいて、スタートしてっていうのが、すごく昨日のことのように思い出されました」と振り返り、「自分もあのときよりも明るくやれるようになったし、すごくいろんな方のお話を楽しく聞けるようにもなったし、ちょっとずつ前を向いて、神田さんの後を付いていこうと思ってやってきたので、特別な日になった」と明かした。

　勝俣は「野球に例えると、奈緒ちゃんがピッチャーで僕キャッチャーで、大仁田とかガールズ、ボーイズがチームを作ってくれて。そこに（藤木という）ホームラン打てるDHが来たっていう。でもやっぱり監督は神田正輝っていう、あそこ（の部屋）で見守ってくれてるんで。それは安心して。神田さん、毎週チェックしてるって言ってましたから。怒られないように楽しくやりたいと思います」と話した。

　大役を担う藤木は「神田さんが築き上げてくださったイメージはすごく大きいと思いますし。（この日放送された生まれ故郷）倉敷のロケが1か月ちょっと前だったんですけど、その時にスタッフの方に『神田さんにもう僕がやることを話されたんですか？』って言ったら、『ついこの間、報告はしました』って。『僕ごあいさつしたいんですけど』って（言うと）、『それは大丈夫です』って」と裏話を披露した。

「実際にお会いしたりとか、お話をする機会はないですけれども。半年前に神田さんが卒業されるときの『旅サラダ』はいまだにプロテクトして録ってあるんで」と告白。「その時に神田さんがおっしゃった『一生懸命やったことはない。ただ楽しんだ。目いっぱい楽しんだ』っていう言葉を胸に、きょうホントに楽しかったですし、これからも頑張らず、楽しんでいきたいなと思ってます」と決意表明。勝俣から「神田イズムで」と言われ、「はい」と返した。