8113人から選ばれた13歳・才福亜莉咲 初仕事でランウェイデビュー「憧れていた世界が広がっていた」

鈴木奈々、村重杏奈らが所属する芸能事務所・ツインプラネットが主催する「NEW DOOR AUDITION」でグランプリを獲得した才福亜莉咲(さいふく・ありさ)が、華々しいデビューを飾った。3月に開催された「第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER」(TGC)で、初仕事にして初ランウェイに挑み、13歳ながらも強烈な存在感を放った。今後の活躍が期待される彼女の素顔に迫った。

「NEW DOOR AUDITION」でグランプリを獲得した才福亜莉咲【写真:増田美咲】
「NEW DOOR AUDITION」でグランプリを獲得した才福亜莉咲【写真:増田美咲】

フィギュアスケートで培った強心臓「挑戦への不安はありません」

 鈴木奈々、村重杏奈らが所属する芸能事務所・ツインプラネットが主催する「NEW DOOR AUDITION」でグランプリを獲得した才福亜莉咲(さいふく・ありさ)が、華々しいデビューを飾った。3月に開催された「第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER」(TGC)で、初仕事にして初ランウェイに挑み、13歳ながらも強烈な存在感を放った。今後の活躍が期待される彼女の素顔に迫った。(取材・文=中村彰洋)

 幼少期から、フィギュアスケート、新体操、バレエ、トランポリン、クライミングと多彩な習い事を経験してきた才福。小学2年生の頃には、友人に誘われる形でキッズモデルとして活動をスタートさせた。

「5年生までモデル活動も続けていましたが、当時はスケートや新体操が忙しくて、あまり時間を割くことができていませんでした。6年生の時に習い事を全部やめて、時間ができたので、本格的に芸能に挑戦してみたいと思うようになりました。母に相談してオーディションを探してもらい、『NEW DOOR AUDITION』に応募しました」

 オーディションのラストは客前での審査となったが、物怖じしない堂々たる姿が注目を集めた。4歳から取り組んでいたフィギュアスケートの影響が大きいと明かす。

「最終審査で大勢の人の前に立っても、全く緊張はしませんでした。フィギュアスケートの大会や発表会に出ていたので、そういった環境に慣れて、プレッシャーや緊張に強くなりました。人前に出ることはとても好きです」

 最終審査で披露したのは、K-POPのダンスにオリジナルの柔軟を組み合わせたパフォーマンス。振り付けも自分でアレンジしたという。「K-POPダンスを習ったことはありませんが、最終審査に向けて一生懸命練習しました」。8113人の応募者の中から見事グランプリを獲得し、迎えた初仕事が憧れのTGCのステージだった。

「迫力がすごかったです。音楽、ライト、会場の雰囲気、どれも初めての体験でした。でも緊張よりもワクワクのほうが大きかったです。ランウェイを歩く自分の姿を見て、『よくやったな』と思いました(笑)。舞台の裏側にも憧れていた芸能の世界が広がっていました」

今後の目標について語った才福亜莉咲【写真:増田美咲】
今後の目標について語った才福亜莉咲【写真:増田美咲】

大阪から1人で東京通い「挑戦することへの不安はありません」

 取材当日も大人びた表情を見せていた才福。中学生ながらも自分に合ったメイクの研究を日々重ねている。初めてのメイクは小学校の卒業式。友人に勧められたことがきっかけで楽しさを覚えたという。

 今後目指すのは、憧れの雑誌「ViVi」でのモデルとしての活躍だ。「ファッション、ポージングの勉強のためにもよく見ています」。さらにその先には、ファッションやコスメのアンバサダーとして活躍する未来も描いている。

 そんな彼女は、日本人の父とロシア人の母を両親に持つ。母親とロシア語、父親とは日本語と多言語を用いながら、日常の会話をしているという。現在は英語も勉強中と、今後は語学も武器となりそうだ。

 仕事やレッスンのたびに、地元の大阪から一人で新幹線に乗って東京まで通っているが、「もう慣れました」と笑う。「新しいことに挑戦することへの不安もありません」と晴れ晴れとした表情を浮かべる。

 13歳とは思えぬ落ち着きぶりの一方で、時折見せるあどけない笑顔のギャップも魅力。しっかりと中学生らしい一面も持ち合わせている。「普段は友達と人気のアニメやTikTokのダンス動画の話とかもします。それに、勉強嫌いなところは自分でも『すごく中学生だな』と思います」と無邪気に笑う。

 今はウォーキングやポージングといったモデルレッスンを中心に、演技レッスンなどにも励む日々。今後は多岐にわたる活動への意欲も見せている。

「お芝居もやってみたいですし、テレビにも出てみたいです。でも、一番はモデルとしてしっかりと活躍したいです。演技は楽しいですが、フィギュアスケートやバレエでの表現とは別物で難しいです。これからは芸能一択で頑張っていきたいです」

 大器を予感させる13歳の原石は、今後どのような輝きを放っていくのだろうか――。

丁寧にインタビューに応じた才福亜莉咲【写真:増田美咲】
丁寧にインタビューに応じた才福亜莉咲【写真:増田美咲】

□才福亜莉咲(さいふく・ありさ)2011年11月10日、大阪府出身。ロシア人の母と日本人の父を持つ。4歳から小学6年生までフィギュアスタートと新体操を習っていた。24年にツインプラネット主催オーディション「NEW DOOR AUDITION」でグランプリを獲得。25年3月のTGCで初ランウェイを歩く。特技は柔軟。今も趣味としてフィギュアスケートは続けている。

次のページへ (2/2) 【写真】才福亜莉咲の別ショット
1 2
あなたの“気になる”を教えてください