辞任のカンテレ・大多亮社長、Aさんを支えたFアナにも謝罪「彼女も普通のフジの社員。本当に謝りたい」

フジテレビ系列の準キー局・関西テレビ(カンテレ)の大多亮社長が4日、大阪市北区の同社で報道陣の取材に応じ、辞任を表明した。被害を受けたAさん及び、そのケアにあたっていたF氏に対しても謝罪した。

会見に登壇した関西テレビの大多亮社長【写真:ENCOUNT編集部】
会見に登壇した関西テレビの大多亮社長【写真:ENCOUNT編集部】

F氏には電話で謝罪

 フジテレビ系列の準キー局・関西テレビ(カンテレ)の大多亮社長が4日、大阪市北区の同社で報道陣の取材に応じ、辞任を表明した。被害を受けたAさん及び、そのケアにあたっていたF氏に対しても謝罪した。

 この日の会見で大多氏はまず「本日、臨時取締役会が開催されまして、本日付で社長を辞任しました」と辞任を報告した。

 さらに「何より謝りたいのは女性Aさんに対してです。彼女を苦しめてしまったことは本当にお詫びしたい。今回の問題の対応にあたっては、中居氏や番組を守ろうという意識は全くありませんでした。プライベートな問題と考えてしまい、その後はとにかく彼女に取り返しのつかないことが起きてはならない。万が一のことが起きてはならないという思いで対応してきました」とAさんへの謝罪を口にした。

 さらに「そのためには事実を知るものを最小限にするものがよいという港社長の判断や、彼女が誰にも知られずに仕事に復帰するということばかりを考えてまいりました。彼女のためを思って対応してきたつもりでしたが、それは彼女の意思を無視し責任を転嫁する行為だったという第三者委員会の指摘を大変重く受け止めております」と自らの責任について言及した。

 先月31日には元タレントの中居正広氏と女性とのトラブルに端を発する問題で、フジテレビの第三者委員会が調査報告を公表。同書では、女性アナウンサーAさんが中居氏から性被害を同社に申告したにも関わらず、当時の港浩一社長と大多亮専務、編成制作局長G氏が「プライベートな男女間のトラブル」と即断。「こうした3名の誤った認識・評価が、CX(フジテレビ)における本事案への対応を誤る大きな要因となった」と断じていた。

 大多氏がAさんのほか謝罪したのがF氏だった。報告書の中で被害女性の女性上司「アナウンス室部長」とされていた人物で、Aさんをサポートする役割となっていた。Aさんと会社との間に立つ立場で、報告書でも「負担は大きかった」とされていた。

「こういうことが起きた時の会社としての向き合い方のアップデートというか、もっと進んだ対応の仕方があった。対応への知識の弱さ、それをすごく感じます」とした上で、「Aさんと向き合ったFさんがいます。ずっと彼女にその役割をしてもらっていた。彼女も普通のフジの社員。こういう事案に対する対応は難しかったと思うし、それを我々は気付かずにやってもらってたということ。これも本当にFさんにも謝りたい。そう思います。今後、そういう場には誰が向き合うのか。そういうことをやっていかなければいけない。今になっては遅いんですが、痛感しています」と唇を結んだ。F氏には電話で謝罪はしているという。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください