俳優の岸井ゆきのが3日、都内で行われた16日スタートの日本テレビ系連続ドラマ『恋は闇』（水曜午後10時）制作発表会見に出席。役作りのために見学した情報番組『DayDay.』の舞台裏に驚がくしたことを明かした。会見には岸井とともにダブル主演を務める志尊淳、森田望智、白洲迅、田中哲司も参加した。

　本作は、『あなたの番です』『真犯人フラグ』の制作スタッフが送る完全オリジナルの究極恋愛ミステリー。「目の前に強く惹かれる相手が現れ、その相手が連続殺人鬼かもしれない……と知ったとき、あなたなら信じますか？　疑いますか？」というテーマとともに「自分のことを信じ切ることができるのか」という問いを投げかけてくる物語だ。

　岸井は、テレビ局の情報番組ディレクター筒井万琴に扮（ふん）する。岸井は「万琴は報道記者を目指しているなか、情報番組のディレクターになった女性」と役柄を説明すると「普段はカメラを向けられる側にいるので、一般の方にカメラを向けることがどういうことなのかを考えさせられるきっかけになりました」と気づきを述べる。

　役作りのために、日本テレビで放送されている朝の情報番組『DayDay.』の生放送の現場に足を運んだという岸井は「スタッフルームやサブの方にもお邪魔させていただいたのですが、本当に5分後のVTRができあがっていない……みたいなことが毎日行われているんです。そんななか皆さんが本当にすごい形相で作業をしていました」と衝撃を受けたという。

　過去ドラマの番宣等で『DayDay.』に出演したことがあったという岸井は「出ている方は、結構穏やかな現場だなと感じていたんです」と印象を述べると「それなのに裏ではこんなに熱い戦いが行われている……全然知らなかったので、とても役に反映することができましたし、毎朝これほどまでのことをやっているなんて、尊敬しかないです」と敬意を表していた。

　また作品が持つ「真実を見抜く力」にちなみ、自信のある「見抜く力」についてトークが展開すると岸井は「結構一人で海外に行くことがあるのですが、海外でだまそうとしている人が分かるんです」と回答する。実際、岸井はベトナムに行った際「知らないおじさんと一緒に美術館を回ったのですが、その人は見た瞬間、いい人だと分かりました。あとイタリアの八百屋に行ったとき、お店の人が『全部食べてから選んでいいよ』と言ってくれたんです。普通なら食べただけお金を請求されてしまうかも……と考えると思うのですが、その人の目を見て『この人はいい人だ』と思って、全部食べてからほかのフルーツを選んだので。でもお金を請求されることはありませんでした」と、自身の持つ眼力に自信をのぞかせていた。