カンテレ・大多亮社長が本日付で辞任 フジテレビ第三者委員会の調査報告公表を受け会見

フジテレビ系列の準キー局・関西テレビ(カンテレ)の大多亮社長が4日、大阪市北区の同社で会見した。

会見に登壇した関西テレビの大多亮社長【写真:ENCOUNT編集部】
会見に登壇した関西テレビの大多亮社長【写真:ENCOUNT編集部】

大多亮氏は元フジ専務「何より謝りたいのは女性Aさんに対して」

 フジテレビ系列の準キー局・関西テレビ(カンテレ)の大多亮社長が4日、大阪市北区の同社で会見した。

 先月31日には元タレントの中居正広氏と女性とのトラブルに端を発する問題で、フジテレビの第三者委員会が調査報告を公表。同書では、女性アナウンサーAさんが中居氏から性被害を同社に申告したにも関わらず、当時の港浩一社長と大多亮専務、編成制作局長G氏が「プライベートな男女間のトラブル」と即断。「こうした3名の誤った認識・評価が、CX(フジテレビ)における本事案への対応を誤る大きな要因となった」と断じていた。

 3人の責任は非常に重いと考えられるが、港氏は既に引責辞任、大多氏に関しては24年6月19日にフジテレビを離れ、系列準キー局の関西テレビ(カンテレ)社長に就任。そのため、報告書公開を受けて会見したフジテレビの清水賢治社長は、大多氏の処遇について「関西テレビで判断されると思う」と話すにとどめていた。

 この日の会見で大多社長は「臨時取締役会が開催されまして、本日付で社長を辞任しました」と報告。

 さらに「何より謝りたいのは女性Aさんに対してです。彼女を苦しめてしまったことは本当にお詫びしたい。今回の問題の対応にあたっては、中居氏や番組を守ろうという意識は全くありませんでした。プライベートな問題と考えてしまい、その後はとにかく彼女に取り返しのつかないことが起きてはならない。万が一のことが起きてはならないという思いで対応してきました。そのためには事実を知るものを最小限にするものがよいという港社長の判断や、彼女が誰にも知られずに仕事に復帰するということばかりを考えてまいりました。彼女のためを思って対応してきたつもりでしたが、それは彼女の意思を無視し責任を転嫁する行為だったという第三者委員会の指摘を大変重く受け止めております」と続けた。

 大多氏はフジテレビ時代に『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ』など大ヒットドラマを手がけたプロデューサー。同局の常務、専務などの重役を歴任した有名テレビマンの「責任の取り方」が注目されていた。

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