元ゼクシィCMガール松井愛莉、『子宮恋愛』ヒロイン役で変わった結婚観「10代の頃は早くママになりたいと」

読売テレビで4月10日よりスタートする新ドラマ『子宮恋愛』(木曜深夜0時59分)は、衝撃的なタイトルとともに、“本能で恋をしてしまう”というテーマを正面から描いた大人のラブストーリー。主演は、モデルとして活躍し、女優として多くの作品に出演してきた松井愛莉だ。16歳の時に結婚情報誌「ゼクシィ」6代目CMガールに抜てきされたキャリアを持つが、本作主演で結婚観が変わった、と語る。

ドラマ『子宮恋愛』で難しい役どころに挑戦する【写真:くさかべまき】
ドラマ『子宮恋愛』で難しい役どころに挑戦する【写真:くさかべまき】

夫のモラハラに悩むヒロイン役、結婚6年目の設定に「自分の中では挑戦」

 読売テレビで4月10日よりスタートする新ドラマ『子宮恋愛』(木曜深夜0時59分)は、衝撃的なタイトルとともに、“本能で恋をしてしまう”というテーマを正面から描いた大人のラブストーリー。主演は、モデルとして活躍し、女優として多くの作品に出演してきた松井愛莉だ。16歳の時に結婚情報誌「ゼクシィ」6代目CMガールに抜てきされたキャリアを持つが、本作主演で結婚観が変わった、と語る。(取材・文=平辻哲也)

 ドラマは、2021年から配信された佐々江典子氏による同名コミック(ぶんか社刊)が原作。主人公は、ハウスメーカーの営業事務として働く29歳の苫田まき。結婚6年目、モラハラ気味の夫(沢村玲)とすれ違う日々を送りながら、職場の同僚・山手旭(大貫勇輔)との出会いによって、心も身体も揺れ動いていくという難しい役どころだ。

「企画書を見たときは正直びっくりしました」

 本作は松井にとって約3年ぶりの恋愛作品で、しかもこれまでとは異なる“本格的な大人の恋愛”。その分、不安も大きかったという。

「これまでラブコメが多くて、こういう形の恋愛ものは初めて。しかも、まきという役は、結婚6年目という設定もあって、自分の中では挑戦でした。でもだからこそ、チャレンジしてみたいという思いが湧きました」

 苫田まきは、仕事をテキパキとこなして同僚からも信頼されるが、自分の気持ちを主張できず、相手に合わせてしまうタイプ。松井自身も「気持ちを主張できないところが昔の自分にそっくりだった」と語る。

「本当は言いたいことがあるのに、タイミングを見て飲み込んでしまったり、つらいのに笑ってごまかしてしまったり。あれ? これ私だなって。こんなに似ている役、あるんだって驚いたくらいです」

 そんな背景があるからこそ、まきを演じることに迷いはなかった。むしろ、感情の理解が自然とできたという。

「気持ちがよく分かるから、入り込みやすかったですね。感情の整理もすっとできて、演じていて“分からない”と思う瞬間があまりなかったです」

 女優としてキャリアを重ねるなかで、松井が自らの変化を実感したのは20歳の頃。明確な出来事はなかったものの、ふと肩の力が抜けた瞬間があったという。

「それまでは“自分でやりたいと思って始めたわけじゃない”っていう想いがどこかにあって……。でも20歳くらいで、自然と『この仕事をちゃんとやっていこう』って思えるようになったんです。具体的なきっかけは覚えていないけれど、“ふっと楽になった”という感覚はありました」

 実際、松井が芸能界に入ったのは中学生のとき。ファッション誌『nicola』のオーディションに、父と姉に勧められて応募したのがきっかけだった。

「父に『受かったらケータイを買ってあげる』って言われて(笑)。当時は人前に出るのがすごく嫌で、引っ込み思案だったんです。父は“この子の性格を変えてほしい”って願っていたみたいで……今となっては感謝しています」

『ゼクシィ』のCMへの出演が転機となった【写真:くさかべまき】
『ゼクシィ』のCMへの出演が転機となった【写真:くさかべまき】

転機は16歳のときに出演した『ゼクシィ』のCM

 転機となったのは、高校2年、16歳のときに出演した『ゼクシィ』のCMだ。ナチュラルな魅力とりんとした佇まいで注目を集め、そこからモデル業だけでなく、女優としての道が大きく広がっていった。

 今回の『子宮恋愛』で演じたまきという役は、そんな松井の内面の変化を映すような存在でもあった。

「私はずっと“言わなくても分かってもらえる”って思っていたけど、実際は全然伝わっていなかったりするんですよね。だからあるとき、“言わないと本当に伝わらない”って思って、そこから少しずつ本音を出せるようになりました」

 恋愛においても、「本能的な恋」に対する興味はあるという。

「私自身、“ビビッとくる恋”って今まであんまりなくて……。どちらかというと、じわじわ相手のことを知っていくタイプ。だから、まきが体験するような直感的な恋に興味がありますね。自分とはタイプの違う恋愛の仕方だなと思います」

 また、結婚観についても変化があった。

「10代の頃は“早く結婚して、早くママになりたい”って思ってました。でも今は、結婚の“重み”を感じるようになりました。当事者同士だけじゃなく、いろんな人が関わってくるし、一緒に生きていくって本当に大変なことだと思います。」

『子宮恋愛』は、“本音を言うことの大切さ”や“人との関わりの難しさ”を見つめ直す物語でもある。松井自身も、まきという役を通して、自分自身と向き合うきっかけになったようだ。

「この作品をきっかけに、“もう少し自分を大事にしていいんだ”って思ってもらえたら嬉しいです。私自身がそうだったように、人は変わることがきっとできると思うので、恋愛や結婚に悩むすべての人に見てほしい」と松井。まきという役を通して、これまでの自分とこれからの自分にまっすぐ向き合おうとしているように見える。

 ドラマ『子宮恋愛』は、TVerやytv MyDo!でも見逃し配信が予定されている。

□松井愛莉(まつい・あいり)1996年12月26日生まれ、福島県出身。2009年にファッション雑誌「nicola(ニコラ)」のモデルオーディションでグランプリを獲得し、モデルとして芸能界デビューしました。その後、「Ray(レイ)」などの人気雑誌で専属モデルを務め、ティーンを中心に人気を集めた。女優としては、映画『癒しのこころみ~自分を好きになる方法~』『総理の夫』、ドラマ『これは経費で落ちません!』『社内マリッジハニー』『ブルーバースデー』『白暮のクロニクル』『シークレット同盟』『西園寺さんは家事をしない』など数多くの作品に出演。

ヘアメイク:相場清志(eif)
スタイリスト:大浜瑛里那

シャツドレス\69,300、ワイドスラックス\44,000、レザーベルト\55,000(すべてミューラル/ザ・ウォール ショールーム)

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