きのこの山&たけのこの里が「高級菓子やんけ」 3年半前との価格比較にネット衝撃「中身は1.5倍になったと思いたい」
物価高が続き、身の回りの日用品や食品まで値上げの波が押し寄せている。こうした中で、定番のお菓子の“定点観測”を伝えるSNS投稿が話題を呼んだ。「きのこの山」と「たけのこの里」。3年半前と現在の値段を比べると……。ネット上で「エグい」と嘆く声が続々。投稿者に話を聞いた。

“定点観測”の結果は?「今からでは考えられないような安値で買えたのだなあ」
物価高が続き、身の回りの日用品や食品まで値上げの波が押し寄せている。こうした中で、定番のお菓子の“定点観測”を伝えるSNS投稿が話題を呼んだ。「きのこの山」と「たけのこの里」。3年半前と現在の値段を比べると……。ネット上で「エグい」と嘆く声が続々。投稿者に話を聞いた。
「3年半が経った現場からは以上です」。今年3月末のX投稿だ。ポップを見ると、2商品とも198円(税込み213円)の値段表示だ。
一方で、2021年9月の過去投稿を参照すると、当時は2商品とも、108円(税込み116円)となっている。しかも、たけのこの里は売り切れ状態。同じドラッグストアの量販店で撮影されたものだといい、価格はこの3年半で、約2倍にはね上がっている計算だ。
投稿者は、麹(@oryzae1824)さん。「Xでは大喜利やネタ投稿で面白おかしい運営を心がけております」と自己紹介する。
現状の日本を取り巻く価格高騰を実感したことが投稿のきっかけ。「過去の自分のポストを振り返った時に、きのこの山・たけのこの里が今からでは考えられないような安値で買えたのだなあ、今はこんな値段では買えないなあと感じ、昨今の物価高を象徴するような定点観測結果として、投稿しても面白い(いろいろな意見がもらえそう)と感じポストしました」と説明する。
人気のお菓子を巡って、一目瞭然の比較結果。投稿は15万件以上の“いいね”、2万件のリポストを集める大反響となった。「高級菓子やんけ」「238円とかざらに見かける 高級すぎる」「私も今日買ったんですけど、うちの方は300円近かったです」「中身は1.5倍になったと思いたい」「テーマパーク内の自販機並みに値上がってるやん」「ほぼ倍 たった3年半でだいぶ世の中が変わったと実感しますね…」「もう、何もかも高くて… 買い物行くたびに、値段とにらめっこしてます」「物価上がり過ぎ 給料変わってないけど」「本当に、物価高でビックリする。スーパーで販売している板チョコの値段をこの間見て驚愕」など、驚きの声が広がっている。
この定番2商品だけではなく、あらゆるモノが値上げにさらされている日本の今。「物価高は原料となるカカオの高騰や円安、給与高など複合的な要素があると思います。一般消費者としては、今のタイミングは『給与が上がる前に物価だけ上がってしまっているいびつな状態』だと感じているので、一日も早く自分の給与も上がってほしいなあと願うばかりです」。庶民の切なる思いを代弁する。
国内の菓子メーカーはギリギリの経営努力を続けており、歯がゆいところ。国による抜本的な経済対策は待ったなしだ。麹さんは「いつもおいしいお菓子をありがとうございます。無理をして商品自体がなくなってしまうのが一番消費者としては悲しいので、適切な設備投資に基づく価格設定のもと、業界、社会、消費者が三方よしとなるよう、引き続き心を砕いていただければ幸いです」と話している。
