町田啓太、多忙極める中で「諦めたくない」プライベートでの2つのこだわり「いろいろ試して研究してます」

俳優の町田啓太が、テレビ東京系連続ドラマ『失踪人捜索班 消えた真実』(4月11日スタート、金曜午後9時※初回は15分拡大)で主演を務める。演じるのは、失踪人専門の民間捜索チームを立ち上げた元警視庁捜査一課の刑事・城崎達彦で「諦めの悪い人」だと評する。町田が「諦めたくない」と語った意外なこととは?

インタビューに応じた町田啓太【写真:増田美咲】
インタビューに応じた町田啓太【写真:増田美咲】

主演ドラマ『失踪人捜索班 消えた真実』でいい意味で“諦めの悪い男”

 俳優の町田啓太が、テレビ東京系連続ドラマ『失踪人捜索班 消えた真実』(4月11日スタート、金曜午後9時※初回は15分拡大)で主演を務める。演じるのは、失踪人専門の民間捜索チームを立ち上げた元警視庁捜査一課の刑事・城崎達彦で「諦めの悪い人」だと評する。町田が「諦めたくない」と語った意外なこととは?(取材・文=平辻哲也)

 本作は、最愛の妻の失踪をきっかけに警察を辞職し、 警察では捜査されない“失踪人”の行方を追いながら、その裏に潜む真実に迫る完全オリジナルのサスペンス・エンターテインメント。人知れず姿を消した人々を探し出す捜索班の活動、そしてその過程で浮かび上がる“消えた真実”を描く。

 町田はまず、演じる城崎について「とても“諦めの悪い人”なんです。もちろん、良い意味で。最愛の人を見つけ出すためなら、どこまでも突き進む。その執念が、この役の軸になっていると思います」と語る。

 その“粘り強さ”は、自身の性格にも通じる部分があるという。

「僕自身も“とりあえずやってみよう”という気持ちは強いほうなので、そういうところは似ているかもしれません。ただ、城崎は人を動かしたり、誰かに任せたりするのが上手なタイプ。でも僕は、なんでも自分で抱えがちで……そのあたりはちょっと違うかもしれないですね(笑)」

 劇中では、小泉孝太郎演じる刑事・笹塚晋平が“バディ”として登場。小泉とは、2023年放送のWOWOWドラマ『フィクサー』以来の共演となる。深い絆でつながる2人は、警察と民間、それぞれの立場から事件の真相に迫っていく。

「小泉さんは、本当にみなさんのイメージ通りの方です。優しくて、紳士的で、現場でも冗談で空気を和ませてくれる。撮影の外でも“作品をより良いものにしたい”という想いを共有できていて、まさに信頼できる相棒です」

 物語の核にあるのは、「なぜ人は突然姿を消すのか?」という問い。その背景にある人間関係や秘密、心の傷を追う中で、“信頼”というテーマも浮かび上がる。

「共演者・スタッフを含め、すごくいい関係性ができていて、意見も言いやすく、楽しく撮影が進められています。今回の現場は、人柄の柔らかい方やチャーミングな方ばかりで、本当に信頼できるチームだと感じています」

 城崎が大切にしているのは“感情の温度感”だ。

「ただ“妻を探す”のではなく、それが彼にとってどれほど重要で、どれほど切実なことなのか……。その緊張感や思いの深さを、常に意識しながら演じています。監督やプロデューサーとも細かく話し合いを重ねて、丁寧に役を作り込んでいます」

 撮影が続く中で、心身のコンディション維持も欠かせない。町田が「諦めたくない」と語るのは、「食」と「睡眠」だ。

「やっぱり、どんな役にもエネルギーは必要ですし、自分の土台になるものなので。睡眠は質が大事で、入浴や食事のタイミングを調整したり、オーダーメイドの枕を使ってみたり。いろいろ試して研究しています(笑)」

「常に“今が一番の挑戦”だと思って臨んでいます」【写真:増田美咲】
「常に“今が一番の挑戦”だと思って臨んでいます」【写真:増田美咲】

失踪するなら?「電波が届かないような場所ですかね」

 食事についても、旬の食材や栄養バランスを意識するようになったという。ただし、それを「こだわり」とは捉えていない。

「好きだからやっているだけです。無理に意識しているというより、“おいしくて、体にいいものを食べたい”という感じですね」

「もし自分が失踪するとしたら?」という問いには、少し笑いを浮かべながらこう答えた。

「電波が届かないような場所ですかね。ただ、人がちゃんと生活できる環境はほしい(笑)。詰まってしまうときもあるので、たまには現実から少し離れてリセットしたくなることもあります」

 これまで数多くの作品で多彩な役柄を演じてきたが、「役者人生の転機」を尋ねると、「たくさんあります」と即答した。

「最初にオーディションで役をいただいたときもそうですし、どの作品もその時々で意味がある。常に“今が一番の挑戦”だと思って臨んでいます」

『失踪人捜索班 消えた真実』には、“ジャンルを越えた要素”が詰まっていると語る。

「最近は、一言ではくくれないような複合的な作品が増えてきたと思います。刑事もの、サスペンス、ヒューマンドラマ……いろんな要素が混ざり合っている。本作も、まさにそういう作品です。キャラクター一人ひとりの個性が豊かで、何より“諦めずに真実を追う”という姿勢には、きっと何か感じてもらえるものがあるはず」と町田。今後も「ジャンルに縛られない作品」で新たな挑戦を続けていきたいと語った。

□町田啓太(まちだ・けいた)1990年7月4日、群馬県出身。主な出演作に、大河ドラマ『光る君へ』『青天を衝け』、ドラマ『西荻窪 三ツ星洋酒堂』『テッパチ!』『unknown』『今際の国のアリス』、映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』、「ミステリと言う勿れ」など。

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