ロバート馬場、YouTubeで“大バズり”「意外でした」 料理芸人としての夢「結構本気です!」

お笑いトリオ・ロバートの馬場裕之が、今年2月に料理レシピ本『馬場ごはんベストレシピ ロバート馬場のばばっと作れて一生うまい!』(GAKKENN刊)を発売した。自身のYouTubeチャンネル「ばばっと!馬場ごはん」(2020年開設)から厳選した88品+αを1冊にまとめた。現在はYouTubeだけでなく自身の飲食店も都内と沖縄の2店舗を営むなど活動の幅を広げている。そこで今回は料理人としての顔に焦点を当て、話を聞いた。

ロバート馬場が料理のこだわりを語った【写真:増田美咲】
ロバート馬場が料理のこだわりを語った【写真:増田美咲】

『馬場ごはんベストレシピ』で88品のレシピを紹介

 お笑いトリオ・ロバートの馬場裕之が、今年2月に料理レシピ本『馬場ごはんベストレシピ ロバート馬場のばばっと作れて一生うまい!』(GAKKENN刊)を発売した。自身のYouTubeチャンネル「ばばっと!馬場ごはん」(2020年開設)から厳選した88品+αを1冊にまとめた。現在はYouTubeだけでなく自身の飲食店も都内と沖縄の2店舗を営むなど活動の幅を広げている。そこで今回は料理人としての顔に焦点を当て、話を聞いた。(取材・文=福嶋剛)

 今回の料理レシピ本のコンセプトは「簡単に手に入る材料で、簡単に作れて、美味しくできる」。チャンネル開設時より約5年間の中で紹介したレシピ動画から選りすぐりの88レシピ(+α)を載せており、馬場は「YouTubeと同じコンセプトですが、これに尽きると思います。掲載したレシピは編集者さんの意見も聞きながらバランスよく選びました。やっぱり自分だけだと好きなものが偏っちゃうので第三者の意見は大事ですよね。特に僕は生姜が好きなので、よくいろんなメニューに生姜を入れてしまいがちなんですが、生姜多めにならないようにしました」と笑顔で明かした。

 本の目次は「絶対失敗しない」「コスパ重視」「時短重視」「余りがちな食材を使う」といった、目的別に使える項目に分かれており、見ながらすぐに作れてしまうのが特徴だ。

「最初に紹介しているのが、僕の原点と言ってもいい『卵チャーハン』と『キャベツ焼き』です。チャーハンは小学生の頃から作っている超シンプルな作り方なんですけど、YouTubeでめちゃくちゃ再生されました。『これがバズるんだ』って最初は意外でしたね。キャベツ焼きも初めて見る人には『これでいいのかな?』って思われるような工程なんですが、こちらもシンプルに作れるので、YouTubeの視聴者はシンプルで作りやすい料理を求めているんだなって分かりました。だから本も、簡単に作れるレシピを多くしています」

 本の中で、特に試してほしいレシピを聞くと「全部ですよ(笑)」と即答。続けて「『焼いたら意外と変わる』みたいなレシピはオススメですね。『焼き白菜』というレシピがあって、白菜に衣をつけてただ焼くという、姿焼きっぽい感じですが、試してもらえたら『こんなに味が変わるんだ』ってビックリすると思います。実は今までサラダにするとか茹でるくらいの調理法だった野菜も意外と焼いてみたらおいしいものってたくさんあるんですよ」と説明。次から次へと言葉を繰り出し、料理の話になるとうれしさがこみあげてくる様子だ。

「例えばダイエットメニューにもなるんですけど、『焼きキャベツサンド』は、サンドイッチのパンの代わりにキャベツを使うレシピなんです。千切りにしたキャベツを卵と混ぜて卵焼きを作る要領でパンの部分を作ります。いわゆる定番料理が、身近な食材でひと工夫するだけで変わるよというのを伝えたいです」

「いつかオリジナル商品をスーパーに置いてみたい」【写真:増田美咲】
「いつかオリジナル商品をスーパーに置いてみたい」【写真:増田美咲】

YouTube開始から5年で約300種類のレシピを紹介

 2020年4月に配信スタートし今年で6年目を迎える、YouTubeチャンネル「ばばっと!馬場ごはん」では、これまで約300種類のレシピ動画を紹介してきた。

「結構、気合いを入れて考えたレシピだったのに反応がよくなかったり、それこそシンプルなチャーハンがたくさんの人に見てもらえたり。未だに何がバズるとか全然分からないです。でも僕はYouTubeとか料理に関しては別に数字を獲りたいからやっている訳じゃないので、気にしてないです。それよりも作ってみた感想やコメントを見るのが楽しみなんです。『これ作ってみました』とか写真送ってくれたりするとすごくうれしいですよ」

 レシピを考えるだけではなく、自身の飲食店も経営する。2022年に沖縄・宮古島に『宮古冷麺』を構えると、2年後の24年8月に東京・中目黒にモツ鍋店『マツミサカバ』をオープンした。

「やっぱり自分が作ったレシピを紹介するだけじゃなくて、いつか自分が考案したメニューを実際に食べてもらえる飲食店をやってみたいと思っていました。それでご縁をいただき、2つのお店を出させていただきました。やっぱりおいしいか、そうじゃないかで売り上げに直結するビジネスなので、だめだったらすぐに閉店しなくちゃいけなし、とってもシビアです。冷麺の店はオリジナルメニュー1本で勝負を始めて、とても良い状況になってきたので最近3つくらい新メニューを考えて提供を始めました。もつ鍋はまだオープンして1年経っていない状況ですが、おかげさまでリピーターの方も来てくださり、2店舗とも順調に頑張っています」

 飲食店以外にも、やりたいことはまだ尽きない。

「今度はハウススタジオを借りて料理教室をやってみたいです。小さなお子さんを連れたお母さんが、出来上がったものをその場でお子さんに食べてもらい『おいしい!』って言ってもらえるような、そんなことをやりたいです。もう1つ大きな夢があって、いつかスーパーに『馬場裕之のカレー』とか『馬場裕之のシチューの素』みたいなものを置いていただけるようなオリジナル商品を出せたらいいなって思っています。以前、自分のスパイスは出させていただいたんですが、全国のスーパーに僕の顔の写真やイラストのついた商品が陳列されたら最高です。結構本気です!」

□馬場裕之(ばば・ひろゆき)1979年、福岡県出身。98年にNSC東京校4期生として入学。同年、秋山竜次、山本博と3人でロバートを結成。自他ともに認める料理好き芸人として知られ、さまざまなメディアで料理の腕前を披露している。2020年にYouTubeチャンネル『ばばっと!馬場ごはん』を開設し、25年3月現在のチャンネル登録者数は126万人を超える。レシピ動画の総再生回数は1億1700万回を超えている。

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