綾野剛、殺人教師役で映画主演「毎シーン呼吸を忘れる」 柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃ら共演者も一挙解禁

俳優の綾野剛が、6月27日公開の映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』で主演を務めることが2日、発表された。あわせて柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃、大倉孝二、迫田孝也、光石研、北村一輝、小林薫の出演も決定した。

主演を務める綾野剛【写真:(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会】
主演を務める綾野剛【写真:(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会】

『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』は6月27日公開

 俳優の綾野剛が、6月27日公開の映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』で主演を務めることが2日、発表された。あわせて柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃、大倉孝二、迫田孝也、光石研、北村一輝、小林薫の出演も決定した。

 同作は、第6回新潮ドキュメント賞受賞、福田ますみ氏のルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫刊)を映画化。20年前、日本で初めて教師による児童への虐めが認定された体罰事件。報道をきっかけに、担当教輸は『史上最悪の殺人教師』と呼ばれ、停職処分になる。児童側を擁護する550人の大弁護団が結成され、民事裁判へと発展。しかし、法廷は担当教諭の完全否認から幕を開けるのであった。主人公の薮下誠一を演じるのは綾野剛、監督は三池崇史氏が務める。

 そして本編映像初出しとなった特報映像が解禁。小学校教諭・薮下誠一(綾野)が児童・氷室拓翔(三浦綺羅)へ執拗かつ凄惨な虐めを行う描写から始まる。拓翔の母、氷室律子(柴咲)は虐めに気づくと涙ながらに学校へ訴えるが……。一転、人が変わったように体罰の疑惑を否定する薮下。謝罪の場となった保護者懇談会での追求の目と、これを嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨)から追われる日々。

 過激な言葉で飾られた記事は、瞬く間に世の中を震撼させ、マスコミの標的となった薮下の日常が壊れていく様が、心臓を締め付けるかのような不協和音とともに描かれていく。耐え難い緊張感と底知れぬ絶望感はどこまで続くのか。

 あわせて解禁されるティザービジュアルは綾野演じる薮下誠一の絶望、失意、緊張、混迷、あるいは解脱。一言では言い表せない様々な感情を含んだ顔が描かれ、特報とともに見る者の想像を刺激するインパクトのあるビジュアルとなっている。今後各キャストそれぞれのビジュアルも解禁される予定。

 綾野らのコメントは以下の通り。

○綾野剛

「エンタメとルポルタージュの共存、共演者と芝居の総当たり戦。毎シーン呼吸を忘れるほどの魂の揺らぎ、各部署のとてつもない胆力。三池崇史監督の祈りを道標に、ただただ魅了された現場でした。ぜひ劇場で目撃して頂けたら幸いです」

○三池崇史監督

「この映画は、現実に起こった事件に基づいている。さらに正確に言うと、ジャーナリスト・福田ますみ氏による渾身のルポルタージュ『でっちあげ』を核にして作り上げたエンターテインメント。“殺人教師”にでっちあげられた男の、怒りと恐怖、そして、哀しみに包まれた人生の記録です。余計な演出をできるだけ排除し、冷静に作り上げたつもりです。ですから、この恐怖は本物です。何よりも恐ろしいのは、人ごとではなく明日、あなたの身に起こるかもしれない人災であるということ。被害者にも、いや加害者にも、あなたはそのどちらにもなり得るのです」

次のページへ (2/2) 【動画】初出しの『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』の特報映像
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