「私にとって最後のバイク」 還暦過ぎ夫婦がツーリングを楽しもうとしていた矢先の盗難…にじむ怒り

「私にとっては最後のバイクだと思って大切にしていました」――。人生の思いを懸けたバイクが、無残にも盗難被害に遭ってしまった。還暦を過ぎて夫婦でツーリングを楽しもうとしていた矢先の悲劇。愛車ホンダ・モンキーが盗まれた被害者の女性は悲しみに暮れている。「おかんのモンキー。返してくれ」。娘も必死にSNSで情報提供を呼びかけ。当事者が苦しい胸中を明かした。

夫婦の大切なモンキーバイクが盗まれてしまった【写真:本人提供】
夫婦の大切なモンキーバイクが盗まれてしまった【写真:本人提供】

「子育ても仕事もやりきった夫婦が…」 子どもたちも心痛

「私にとっては最後のバイクだと思って大切にしていました」――。人生の思いを懸けたバイクが、無残にも盗難被害に遭ってしまった。還暦を過ぎて夫婦でツーリングを楽しもうとしていた矢先の悲劇。愛車ホンダ・モンキーが盗まれた被害者の女性は悲しみに暮れている。「おかんのモンキー。返してくれ」。娘も必死にSNSで情報提供を呼びかけ。当事者が苦しい胸中を明かした。

これまでの愛車遍歴は50台以上…「車検に通したことがほとんどない」と語る歌手のクルマ愛(JAF Mate Onlineへ)

 悲壮感が伝わってくる。「コロナ後遺症から丸3年。体調もマシになり気候も良くなってきて乗りたいと思った矢先のこと 無事に戻って欲しいの一心です」。Xに被害報告をつづったのは、大阪に住むMIDORI(@MIDORI68105549)さん。還暦を過ぎた夫婦2人暮らし。黄色のモンキー125が盗まれてしまった。

「3年ほど前のコロナ禍の頃、夫がバイク購入をする時に私にもバイクがあると2人で気晴らしできるのではないかと提案してくれました。まだバイクに乗れる体調ではなかったのですが、いつか回復できると信じて黄色のモンキーを探して、神戸の前オーナーさんから中古のモンキーを譲り受けることになりました。前オーナーさんからの『かわいがってね』の言葉が今でも心に残っています。値段交渉に快く値下げしていただき、25万(円)ほどだったと記憶しています」。夫婦の老後の楽しみの“相棒”として迎え入れたバイクだった。

 3人の子どものうち、次女が通勤で使いたいと希望し、貸し出すことになった。大阪・吹田市内のマンションの駐輪場に止めていたところ、3月27日朝に盗難が発覚した。たまたまカバーを外していたなど不運が重なった。「最後にモンキーを確認したのは26日の20時頃だということです。26日の20時過ぎから27日の6時前の盗難だと思います」。翌27日に家族で吹田警察署に出向き、盗難届を提出。「28日には市役所で廃車手続きと税関に電話で登録をお願いしました」。できる限りの事後対応の手続きを取っており、警察の捜査を待つ身だ。

 春になり、ツーリングの季節を心待ちしていたが、愛車生活は暗転。家族も大きなショックを受けた。長女は自身のSNSで、「子育ても仕事もやりきった夫婦が、これからの楽しみにバイク購入して、春になったらツーリングに行こうなんて言ってた矢先に盗まれたおかんのモンキー。頼むから乗れる状態で返してくれ…」と悲痛の思いをつづり、少しでも力になればと情報収集に奔走している。

 被害者のMIDORIさんは、周辺を徒歩で捜索するなど、可能な限りで愛車を探している。「とにかく無事に戻ってきてほしい。私にとっては最後のバイクだと思って大切にしていました。そろそろ気候も良くなり夫と近場までツーリングで桜を見たいと考えていました。バッテリーも新品に交換して乗る日を楽しみにしていました」と、言葉を絞り出す。

 SNS上では「早く見つかりますように!!」などの励ましの声が届いている。

 バイクや自動車の盗難は後を絶たず、被害者の心にも大きな傷を負わせている。「他人のものを盗ってこんなにも心身共に疲弊させる行為、盗難は許せません。これだけ全国的に車両盗難が横行しているので厳罰化は必要だと思います。ものを盗ったというだけでなく、持ち主の心を壊し、大切な思い出までを、いとも簡単に奪うドロボー行為は許せません」と怒りをにじませている。

次のページへ (2/2) 【写真】盗まれた実際の愛車
1 2
あなたの“気になる”を教えてください